社会課題 大人用紙おむつ どう処分するか

10/10付け日本経済新聞に、「増えるおむつ、どう処分 高齢化で需要拡大 『大人用』生産年88億枚、リサイクル推進必要」という記事がありました。今までなら完全にスルーしてたような記事ですが、認知症の家族を持った今、これはかなり気になります。

大人用紙おむつの実態

記事によると、高齢化が進み、要介護度が上がり、紙おむつを使用する人が増加しています。まぁ、言われてみれば納得する話ですね。大人用紙おむつの生産量はこの10年間で4割増加して88億枚。介護現場では欠かせない衛生用品となっています。これに対して乳幼児用の紙おむつの生産量は110億枚で減少傾向なんだそう。

介護施設でこの大人用使用済み紙おむつの処理が問題になっているということです。「し尿を含んだ紙おむつが詰まったごみ袋はずっしりと重く、片手では持ち上げられない」んだそうで、確かに介護士の皆さんにとっては悩みの種となってそう。焼却等、どう処分するかも課題だそうです。

解決策は

大人用紙おむつの大手としては、ユニ・チャームや花王など。様々な機能性を付加した良い商品が提供されているようで、今後も高齢者が増加し続けるこの国、投資の世界ではこうした銘柄は注目できそうです。一方で、商品を提供する企業として、使用済み商品の処分に関しても積極的に関与してもらいたいですね。

紙おむつ本体と、し尿を上手く分離できれば、処分の問題は大きく改善できそうですし、そのための技術開発を期待したいところです。そういう意味ではTOTOさんのようなトイレのスペシャリストにもビジネスチャンスはあるかも。とにかく今後も間違いなく拡大する社会課題でしょうから、救世主が現れてほしいところです。

2か月ぶりに戻ってまいりました

7/25に山口県の実家に帰省していましたが、2か月ぶり9/24に東京に戻ってまいりました。実家にはネット環境がなく、スマホのデザリングを使いながらブログを更新しておりましたが、そもそもネットで情報が得られないため、更新頻度も激減していました。

帰ってきてみたら

2か月ぶりに帰ってみると、kuniの部屋はランニングマシン専用部屋になってしまってました(物置部屋にもなってます)。自由に使っていいとは言ってたんですが、これはちょっと酷い。ランニングマシンを放り出し、部屋の片付けを終えるのに連休を充当。やっと本日元の姿に戻りました。

しかし、PC開けばネットに繋がり、スマホもWi-Fiに繋がって自動更新が始まる。っていいですね。実家ではWi-FiがないのでスマホやノートPCはOSやらアプリの更新待ちで身動き取れず。スマホはWi-Fiが繋がっていないと、膨大な通信料が発生するため自動更新を控えるみたいですね。

認知症のその後

以前にも書きましたが、認知症の母親には少々きついんですが、料理や定期的な運動、ATMの操作など、とにかく継続してやらせてました。その甲斐もあり料理も自分で考えてできるようになりましたし、ATMの操作も普通にできるようになりました。

また、相続のことを心配していたので、預金等の家族信託の手続きも完了しました(かなり大変だったけど)。さらに、居宅リハビリを行うための介護保険を使ったデイサービスもスタートし、kuniもいったん東京に戻れた、、、そんな状況です。

デイサービスを通じてもう一度社会とつながり、自立した生活に戻れるといいのですが、まだまだ予断は許しません。息子が一緒に居たからこその回復だったかもしれませんし、早くもいつまた泣きのメールが届くのかと怯えております。

手強いぞ 認知症(その7)

またまた昨晩も母親と口論に。っていうか、ほぼ毎日なんだけど。いつものようにああ言えばこう言うって感じ。ちょっと機嫌が悪くなると、「タバコは体に悪いからやめろ」とか、「酒は体に悪いからやめろ」みたいなご指導。こっちとしては「あんたに指導受けるために帰ってきたんじゃねーんだよ」って感じ。

もう東京に帰れ

こうした口論になると、必ず行きつくのが、「あんたにも家庭があるだろうから、もう東京に帰りなさい。」ってヤツ。おそらく全然そんなつもりはないくせに勢いで言ってるんだけどね。この日も、「たばこや酒であんたまで倒れてしまったら二人で死ぬことになる」という売り言葉に、「あんたと居ることで、もうすでにストレスで倒れそうだよ」というkuniの買い言葉で戦闘開始。

認知症だからこそ

とまぁ、毎日が戦争。やり合った後には「認知症の親に対して言いすぎたかな」、などと反省しております。ただ面白いことに、いくら雰囲気悪くなっても翌朝にはケロッとして普通に話しかけてくるんですよね。

最初の頃は親の方も言い過ぎたことを反省してるのかと思ってたんですが、どうやらこれも認知症のせい。というか認知症のおかげのような気がしてきました。おそらく昨晩の言い合いや、非常に重たい空気のことを、上手い具合に忘れてしまってるんじゃないかと。これについてはもう少し観察してみます。

そういえば、市役所から要介護認定の申請結果が届きました。kuniは「要支援1」または「要支援2」辺りを予想していましたが、認定結果は「要介護1」。予想より介護の必要性が高いとの判断です。ん~、これ以上悪化させるわけにはいかないなぁ。

手強いぞ 認知症(その6)

毎日のように認知症的な症状に接し、うんざりしております。一度しか経験していないのにびっくりするほど刷り込まれている記憶がある一方で、何度言ってもまったく記憶されないことがたくさん。この差は一体何なんでしょうね。こんなふうにすればしっかり記憶してくれる、、、みたいな伝え方のコツみたいなものってあるんだろうか。

液体洗剤と粉末洗剤

昨日面白いことがありました。認知症の母いわく、「液体洗剤に比べると粉末の洗剤は洗濯物が固くなってしまうのでダメだ」、ということらしい。よほど気に入らなかったようで、これを何度も聞かされています。先月辺りまでは液体洗剤を使ってたらしいです。

kuniとしては、洗濯物の仕上がりが固くなってしまうのが、「液体と粉末」の違いに由来しているものなのかを知りたくて、具体的な商品名を訊ねます。すると、「商品名は分からない」ということらしい。

たまたま今月から使い始めた粉末の洗剤の性能が悪かっただけで、粉末か液体かの違いではないんじゃないか?と言ってみたんですが、受け付けません。粉末洗剤はダメで、液体洗剤が優れているという彼女の頭の中は変えられないようです。

あくまで商品Aと商品Bの性能比較でしかないんですが、彼女の頭の中では商品Aの水に溶かす前の形態(粉末)と商品Bの形態(液体)の比較に置き換わってるんですね。自分の経験したことの一側面を捉えて、妙な思い込みをもち、自分の中ではそれが正しいこととして認識してしまっている。こういうの多いんですよ。

認知症の人のこの間違った思い込みって、正すのが大変です。昨日は洗剤をめぐるやりとりでしたが、他にもこういう思い込みをたくさん聞かされているような気がします。「いや、それってそういうことじゃなくてね、、、」この手の話題はほぼ聞き入れてくれません。やれやれ。

手強いぞ 認知症(その5)

ボケ老人と二人きりでの生活、早くも3週間が経過しました。すぐ忘れる、同じ話を何度も言う、スーパーで妙な物を買い物する。相変わらずです。ウォーキングや料理をさせてることの効果は少しずつ出てきてはいるようですが、、、。

認知症との接し方

認知症の本質は「不安」なんだそう。「何でこんな簡単なことができないの?」とか、「さっきも言ったでしょ。何度言わせるの?」、「何でこんなもの買っちゃったの?」などという怒った口調で親を責め立てるのは絶対ダメなんだそうです。叱る行為は最悪の対応だと。

これって頭では理解するんだけどねぇ。いざそういう場面になると、ついつい言っちゃうのよね。kuniなんか全部当てはまってしまってます。認知症と付き合ってらっしゃる皆さんはこんなことないですか。

kuniが読んだ本には次のようなことが書かれていました。「異変等に気付いても咎めるのではなく、来るべきものが来た、と考えましょう。」さらに、「これから自分の人生、何割かはこの大切な人のために使うことになった、と覚悟を決めてください」と。

はぁ~、ため息しか出ません。kuniにこんな神のような対応できるんだろ様うか。認知症の母親だけでなく、自分の家族の面倒も見なきゃいけませんしね。いやいや、マジでため息しか出ませんわ。

などと書いてる横では、母親が脳トレの一環でクロスワードパズルと格闘中。で、分からないワードを聞いてきてます。「そんなことも分からないの?」って、また言っちゃいそう。