西武ホールディングス 第三者調査委員会 調査報告書

西武ホールディングスは3/12、「第三者調査委員会による調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。併せてこの調査報告書も公表しています。事実と異なる実務経験により施工管理技士等の資格を取得していた件、に関する調査でしたね。

施工管理技士等 不正取得

昨年6月、子会社の西武建設株式会社、西武造園株式会社、横浜緑地株式会社、西武緑化管理株式会社において、役職員が事実と異なる実務経験により、施工管理技士等の資格を取得していたことが判明したと公表しました。結局調査期間は9ヶ月に及びました。

調査結果の概要

施工管理技士等の国家資格を不正取得していた役職員は、昨年6月の社内調査の公表時から新たに17人増え、合計82人(資格数は113個)ということになりました。調査期間がこれほど延長された割には、不正の拡大は大したことありませんでしたね。

少々気になるところ

少し疑問なのは、上記グループ4社のみを第三者調査委員会の調査対象としたことです。確かに社内調査の結果で、「上記4社以外の建設業の許可のあるグループ各社において、同様の事象は確認されておりません。」と書かれてはいるんですが。

第三者調査委員会の調査の結果、17人を社内調査で漏らしていたことが分かったわけですから、当然上記4社以外に対する調査においても、漏らしている可能性がありますよね。そこは調査しなくて良かったのか。気になります。

活かせなかった内部通報

2008年、西武ホールディングスの通報窓口に、西武建設における資格不正取得に関する内部通報があったようです。同社は西武建設に対し、資格取得者等の調査を行うよう指示したものの、十分な解明や抜本的対応が尽くされないまま、2012年に調査を終了してしまったとのこと。ここが一番残念ですね。