改正民法 法律は難しいわ

kuniの本業で必要になったので、改正民法を調べていました。120年振りと言われる民法の改正。一昨年5月に成立し、来年の4月から施行予定です。システム開発会社にとっては、顧客との関係において大きな変化が見込まれている改正なんです。

瑕疵担保責任 → 契約不適合

現行法で瑕疵担保責任と言っていたんですが、この「瑕疵」が「契約不適合」という用語に置き換わります。こういう改正は賛成ですね。瑕疵、なんて難しい用語じゃなくても、契約不適合で良いです。一般人でも理解できる用語です。

現行法第634条に、「仕事の目的物に瑕疵があるときは、注文者は請負人に対し、相当の期間を定めて、その瑕疵の修補を請求することができる」という条文があります。ここで出てくる「瑕疵」が変わるということです。「期待する性能がないこと」という意味で使われています。

この条文の後ろの方、「修補を請求」とあります。何で補修じゃないの?、、だから法律は嫌いだ、、、と思って調べてみると、ちゃんと意味の違いがあるんですね。kuniの国語力の問題でした。補修は、壊れたところを繕うこと。で、修補は、欠陥を補ってよくすること。だそうです。期待する性能がないのであって、壊れたわけではないので、補修ではなく修補なんですね。

法律、もう少し分かりやすく

改正民法を調べつつ、法律に振り回されているkuniの「ある日」を書いてみました。しかし、法律ってもう少し分かりやすくできないもんですかね。法律でしか使われないような用語も未だに多いような気がします。商法に至っては今年の春にやっと口語体化が完成したくらいですからね。

今朝もたまたま金融庁の報道発表資料見てたら、11/29付で、「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令の一部を改正する内閣府令」に関するパブコメの結果。なんてのがありました。カッコ内が法律名です。誤植ではありません。