豊田自動織機 フォークリフト向けエンジン2種の認証取り消し

日本経済新聞は4/19、「豊田織機、エンジン2種の認証取り消しへ 排ガス不正で」と報じました。3/17にフォークリフト向けのエンジンについて、国が求める評価試験で排出ガスデータを差し替えるなどの不正があったと発表していましたね。国土交通省が同社のディーゼルエンジン2種について生産に必要な認証「型式指定」を取り消す方向で調整に入ったとしています。

豊田自動織機

豊田自動織機は、自動車事業と産業車両事業を主力事業とする企業です。トヨタグループの祖で、トヨタの大株主でもあります。自動車事業ではカーエアコン用コンプレッサー、産業車両事業ではフォークリフトを手掛けていて世界トップシェアだそう。トヨタの持分法適用関連会社です。

事案の概要

排出ガスデータを差し替えるなどの不正があったのは、3つのエンジン(ディーゼルエンジン2機種とガソリンエンジン1機種)で、これらを搭載したフォークリフトは約16万台が販売済みとのこと。フォークリフトは国内出荷を停止し、一部車種ではリコール(回収・無償修理)を届け出ています。

この不正発覚後、国交省は同社に立ち入り検査を実施。ディーゼルエンジン2種の排ガス試験では、測定においてデータの改ざんがあったと認定。悪質性が高いとして、型式指定を取り消す方向で手続きに入ったということです。

またしてもトヨタの関係企業で・・・、って感じですよね。昨年3月、中大型のトラック・バスエンジンの排出ガスのデータを改竄していたとして出荷を停止、国土交通省がエンジンの型式指定を取り消した日野自動車も、やはりトヨタ自動車の連結子会社でした。ん~、やっぱりトヨタ、おかしくなっていってるよね。