元旦ビューティ工業 従業員の不正行為 調査報告書を公表

元旦ビューティ工業は11/15、「不正取引調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。8/23に同社元従業員による架空取引及び詐欺の疑いについて調査を開始。調査期間は約3ヶ月でしたね。

不正の概要

当初の開示同様、あくまでこの従業員一個人としての不正だったようです。盛岡営業所の営業所長という人物。2004年に中途入社後、2017年に同営業所で営業所長となり、不正が発覚するまでずっと同じ職場です。これ大きな発生原因の一つですね。

多額の個人的な借金をかかえていたようです。借金の一括返済を目論み、高額な当選金を謳った宝くじなどの購入に充てたいとの動機から、取引先に対して度重なる借金を重ねていたようです。

不正の手口は架空取引によるものと経費の付替。個人的な借り入れを架空取引により会社に支払わせる(返済する)などしていたようです。架空取引は取引先計5社との間で1,233万円。不正な経費付替は473万円だそうです。

報告書には、同従業員が取引先に借金を申し入れる際の口実がいくつも記されているんですが、まぁよくこんなことを思いつくもんだという口実だらけです。借金にあたり、同社代表取締役の名前の入ったゴム判と社印(角印)を悪用して、あたかも会社の「お墨付き」を得たかのような借用書を偽造していたとも。

悲しい事件ですね

しかしまぁ、両方合わせて約1,700万円。営業所長にまで出世したんだったら、まじめに働いて返済できない金額じゃないだろうに、と思いますよね。たくさん嘘ついて、借金さらに増やして、高額な当選金を謳う宝くじを購入です。情けないというか、非常に悲しい不正行為でした。

日本光電 従業員の不正行為

脳波計、心電計、生体情報モニタ、AED(自動体外式除細動器)などの総合医用電子機器メーカーである日本光電は11/4、「当社元社員による不正行為について」を公表しました。以前取り上げたことのある日本光電ですが、今度は従業員一人による着服です。

贈賄の疑いにより逮捕

日本光電といえば、今年1月。社員3名が三重大学医学部附属病院の生体情報モニタ商談に関連した贈賄の疑いにより逮捕されました。調査委員会を設置して約3ヶ月、事実関係の解明、原因分析等の調査を実施しました。なんだかんだで片付いたのが4月です。

不正行為の概要

そして今度は従業員が携わっていた商取引において、不正行為を行っていたことが発覚しました。その手口は、必要以上のネットワーク機器等の物品を調達した上で、お客様には正規の数量を納品する一方、余った物品を個人的に転売することにより不正に金銭を取得していたというもの。

総額約40百万円相当の物品を不正に転売し、金銭を取得していたことが確認されているようです。その被害の大半は同社に発生しているわけですが、「一部のお客様にも被害が及んでいる」とのこと(どういう被害なのか、この部分の意味はよく分かりません)。

今のところ開示されたのはここまで。不正行為の期間など、詳細は不明です。しかし、行為の手口があまりにもシンプル過ぎますよね。なんでこんな取引が看過されていたのか。調達先の従業員など、ある程度協力者がいないと成り立たないような気がします。

社内調査委員会を立ち上げ、全容解明に向けて調査を進めてきたようで、今後、詳細な事実関係の確認と原因究明を行うとしていますが、ガバナンスが効いている感じのない同社、詳細を公表する気があるのかどうか、も不明です。

三井住友信託の元行員、詐欺容疑で逮捕

金融商品の販売を巡って虚偽の説明をして勧誘し、顧客から数千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は11/2、三井住友信託銀行の30代の元行員の男を詐欺容疑で逮捕しました。被害額は7億円超に上るといいます。

発覚は昨年12月

調べてみると三井住友信託は今年1/22、「元社員による不祥事件の発生について」を公表していますね。ホームページで確認できます。「昨年12/9、当社の元社員(30代・男性)が、複数のお客さまに対して、架空のキャンペーンを持ち掛ける等の方法により、お客さまのご資金を着服し、生活費や遊興費等に使用していたことが判明」、となっています。

この時点で既に判明している被害総額は約3億7千万円となっていて、警察にも相談しているとしています。この犯人、名古屋駅前支店、横浜駅西口支店、岐阜支店、新百合ヶ丘支店と異動しており、最後は管理職だったそうです。

手口はチープなんだけど

被害額は7億円超としているのは、3億7千万円(顧客は22名)のほかに、いったんお金は詐取するものの、その後別の顧客のお金で返金しているものが、約4億5千万円(顧客は36名)あるということのようです。

この手の話、定期的に出てきますよね。今年だと第一生命のおばちゃんの事件がありました。手口はどれもこれも似たようなもんで、「普通の預金では考えられない破格の利回り」が売り物です。普通に考えればありえない話なんですが。

リテールの金融って、どれだけお客さんに気に入ってもらえるかなので、そのお気に入りの営業員には騙されてしまうんですね。kuniも若いころ、同期入社の社員が数億円着服してクビになるのをみました。なかなかのイケメンで、被害に遭ったのはほとんど女性顧客でした。皆さんも気を付けましょうね。あなただけ特別に、、、なんてありませんから。

TOKAIホールディングス 従業員の不正行為 5億4千万円を着服

株式会社TOKAIホールディングスは10/8、「当社子会社元従業員による不正行為について」を公表しました。今年7月に実施された名古屋国税局による税務調査により、同社子会社2社の元従業員2名による不正行為が発覚したということです。

TOKAIホールディングス

TOKAIホールディングスは静岡県地盤で、エネルギーや情報通信サービス等を幅広く提供している企業。静岡県で都市ガス事業を開始して以来、事業の多角化を進め、LPガス、インターネット、CATV(ケーブルテレビ)、アクア(宅配サービス)など様々な商品サービスを幅広く提供しています。

不正の概要

まず一つ目の事案は、株式会社ザ・トーカイという子会社での不正。従業員Aが受注した工事案件において、2014年2月から架空請求等を行い、不正な利益を得ていたというもので、その総額は約173百万円になるとのこと。

そして二つ目の事案は、東海ガス株式会社での不正。経理担当者であった従業員Bが、その立場を利用し、2014年3月から自らの銀行口座に不正に送金し、会社の資金を私的流用したもので、その総額は約368百万円。

既に顧問弁護士を委員長とする社内調査委員会を立ち上げ、「詳細な内容の解明」、「管理者の責任」、「原因究明」、「再発防止」をポイントとして調査を進めているということです。

ほぼ同時期に2件

開示されている情報は今のところここまで。気になるのは発覚した二つの不正行為が、いずれも2014年に始まっているということ。

TOKAIホールディングスは、多角化した事業の数だけ子会社を擁しているような感じで、子会社の数が半端ないです。既に上場していた事業会社を上場廃止し、TOKAIホールディングス下に集約したのが2011年。本社機能を持株会社に集約したこととも関係があるのかもしれませんね。

元旦ビューティ工業 従業員の不正行為 架空取引及び詐欺

元旦ビューティ工業株式会社は8/23、「当社元従業員による架空取引及び詐欺の疑いについて」を公表しました。調査委員会を設置する準備をしているということですが、第一報からこんなにストレートなタイトルで開示する企業も珍しいですね。

元旦ビューティ工業

元旦ビューティ工業は、大型建築向けを主力とする金属屋根を手掛ける建材メーカー。軽くて強い金属屋根の特性を活かし公共建築物をはじめ、一般住宅向けなどの製品の開発から製造、販売、施工までを一貫して行う企業です。

舩木板金工業(個人経営)からスタートしていて、現会長(おそらく創業者)のお名前が、舩木 元旦 さんなんですね。初めて知りました。

不正の概要

同社元従業員の個人的な金銭の借入先より、返済期日が過ぎても借金が返済されず、元従業員とも連絡が取れなくなったとの相談を同社の別の従業員が受け、本人に確認をしたところ借金の事実を認めたとのこと。

その後、元従業員は出社することもなく連絡が途絶えたため、同社は直ちに元従業員の自宅に赴き事実確認及び社内調査を行ったといいます。

その結果、2019年4月から2021年4月までの期間において、屋根工事下請会社と架空取引を行うとともに、総額約1,200万円近くの金額を個人的な借金の返済にあてていたという詐欺が疑われる事象が発覚したということです。

架空取引の実態や詐欺の内容について、弁護士を加えた調査委員会の設置準備を行っているようで、詳細な事実関係の確認と再発防止策の策定などを実施していくとしています。ちなみに、この従業員、8/21付けで懲戒解雇処分となっています。