セーラー広告株式会社 従業員の不正行為が発覚

5/14に決算発表の延期を公表していたセーラー広告。5/22には「社内調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。延期の理由を、特定の発注先との取引において事実確認を要する事象が発生したため、とだけ説明していましたが、やはり従業員による不正行為が出てきたようです。

不正の概要

今回の開示でも情報は小出しで、「特定の発注先 1社から発注額の一部を発注者本人に還流する仕入取引が行われていた可能性を認識いたしました。」ということです。なんだか表現が難しくてよく分かりませんが、同社従業員が取引先からキックバックを受けていたという意味だと思われます。

ちなみに、この事案、今年 4月下旬に、同社従業員による不正行為の疑いについて、外部から通報があって発覚したようです。

調査対象である取引先への発注額は 2017年 9月から 2023年 12月までの総額で 45百万円であり、うち 2024 年 3月期の発注額は 2百万円だとしています。不正が行われた可能性のある総額が45百万円で、ただし、今期に関しては決算にほぼ影響なし、、、と言いたかったんでしょう。

が、しかし、社内調査委員会はこれから調査を開始するわけで、「特定の発注先 1社」、不正を働いた従業員は1名、、、で済むのかどうかは分かりません。

なお、決算関連手続きが完了していないため、同日、「第 73 回定時株主総会の『継続会』の開催方針に関するお知らせ」も公表されています。

ファインシンター インドネシア子会社で資産過大計上の疑い

株式会社ファインシンターは5/16、「当社連結子会社による不適切な会計処理に関するお知らせ」を公表しました。連結子会社であるファインシンターインドネシア株式会社において、不適切な会計処理が行われていた可能性があることが判明したということです。

ファインシンター

ファインシンターはエンジンや足回り部品などを手掛ける自動車部品メーカー。粉末冶金技術による自動車用部品の製造が売上高の9割程度を占めるほか、鉄道車両用部品、油圧機器製品などを手掛けています。トヨタ自動車の持分法適用会社(20%保有で筆頭株主)で東証スタンダード上場企業です。東京焼結金属株式会社と日本粉末合金株式会社が合併して誕生した会社ですね。

不正の概要

同社の海外連結子会社であるファインシンターインドネシア株式会社において、2021 年3月期頃から 2024 年3月期までの期末棚卸資産の不適切な会計処理により、実態と相違がある資産計上が行われている疑いがあることが判明しました。その金額は現在精査中としていますが、累計で約3億円が過大に計上されている可能性があるとのこと。

今のところ単なるミスであるかのような表現になっていますが、外部の専門家を含む調査委員会を早急に立ち上げるとしているあたり、役職員による不正行為等が絡んでいる可能性が高そうです。またしてもトヨタの関連会社です。止まりません。

株式会社エコノス 従業員の不正行為で特別調査委員会を設置

株式会社エコノスは5/17、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。同社運営店舗において、従業員による架空仕入(これによる現金の不正取得)、および在庫商品の不正取得の可能性があることが判明したということです。

株式会社エコノス

株式会社エコノスは北海道を地盤に、リユース品の販売と買取を行う「ブックオフ」や「ハードオフ」などの店舗をフランチャイズ加盟店として展開しています。各業態別店舗を組み合わせた複合店を積極的に出店する札証アンビシャス上場企業です。

不正の概要

今回の開示では、「従業員が架空の商品を買い取ったように見せ、金銭を不正に得た可能性や在庫品を不正取得した疑いが判明した」としか説明されていません。これ以上詳細は不明です。

これに先立つ5/13の開示「2024年3月期決算短信の開示延期に関するお知らせ」では、「商品在庫において検討を要する事象が発生し、決算数値の確定に時間を要しており、開示予定を延期する」としていて、業績へのインパクトが確実にありそうな不正のようです。

何故だか分かりませんが、北海道の企業って不正・不祥事がやたら多いイメージなんですよね。直近でも北弘電社やアインホールディングス、日糧製パンなどで従業員の不正等が発覚しています。エコノスにおけるこの従業員の不正もそれなりの規模になるかもしれません。

Abalance元役員 インサイダー取引容疑で逮捕

東京地検特捜部は5/16、再生可能エネルギー関連事業を手掛けるAbalance(エーバランス)元執行役員(60)を金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで逮捕しました。未公表情報をもとに自社株を取引した疑いだそうです。

Abalance(エーバランス)

Abalance(エーバランス)は、ベトナム子会社を通じた太陽光パネル製造事業を中核に、太陽光発電システムなどの販売と売電事業を行うグリーンエネルギー事業などを手掛ける企業。海外売上高比率が9割以上を占める東証スタンダード上場企業です。

インサイダー取引

太陽光パネルを製造販売するベトナム子会社が工場建設に向けて不動産などを取得する決定をしたとの重要事実を知り、当該重要事実公表前にエーバランス株1万9400株を約5300万円で買い付けたというもの。2,000円台だった同社株は公表直後5,000円台まで買われています。

なぜこんな経歴を持つ男が?

重要事実を事前に知りうる立場(執行役員)の人物が、公表前に自社株を買い付けていたという、非常にシンプルな事件なんですが、この男の経歴を見てビックリ。

日動火災海上保険→東京証券取引所→日本先物取引協会→日本証券業協会→ジャスダック→大阪証券取引所→株式会社 FPG→ジャパンインベストメントアドバイザー→日本證券新聞社取締役→その後は省略。

途中で社名が変更になったものもありますが、東京証券取引所に通算で20年も務めた人です。インサイダー取引を規制する側にいた男がなぜ、こんな初歩的な違反行為を?これ、かなり謎です。

バンダイナムコホールディングス 子会社元従業員が着服容疑で逮捕

バンダイナムコホールディングスは5/14、「当社子会社 元従業員の逮捕について」を公表しました。昨年1月に同社として開示していた事案で、約6億円の損害賠償などを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起していました。

逮捕容疑

子会社というのはバンダイナムコエンターテインメント。同社は開発したゲームの動作状況を確認したり、イベントで参加者に体験してもらったりするために業務用のスマホを大量に所有しているんですね。同社が所有するスマホ約500台を買い取り店に持ち込んで売却し、約5400万円を横領した疑いというのが逮捕容疑。警視庁は売却した端末は4000台超におよび、着服額は約4億円に膨らむ可能性があるとみているんだそう。

これに対してバンダイナムコホールディングスの当時の開示では、「4,400台以上を会社に無断で外部業者に売却し、これらの行為等により約6億円を不正に着服していた」としていましたので、今後逮捕容疑はまだ拡大しそうです。同罪の公訴時効が7年で成立するらしいので、最終的な金額等は何とも言えませんが。

着服の目的

報道によると、容疑者は容疑を認めているそうで、着服した金をガールズバーや風俗店への支払いといった遊興費に充てていたそうです。容疑者は現在59歳ということですが、、、エエ歳して何してんねんって事件。やっぱりこういう事件起こす奴って独身なんかなぁ、、などと、こちらまでくだらないことを考えてしまいます。

ちなみに、昨年11月に公表されたバンダイナムコホールディングスの別の子会社バンダイナムコビジネスアークで起きた従業員の不正行為(廃棄予定商品等を持ち出し外部業者等へ販売し、約8,700万円の利益を不正に得ていた事件)については、今のところ逮捕には至ってないようです。