出光興産 千葉事業所で火災事故

出光興産は7/2、「当社千葉事業所 潤滑油製造装置からの出火について」を、同社ホームページのお知らせで公表しました(適時開示はなし)。火災は同日の14時28分頃に発生し、約3時間後に鎮火を確認したということです。

出光興産(いでみつ)

出光興産は大手石油元売りの一角で、石油製品・石油化学製品を精製販売しているほか、原油・石炭生産なども手掛けています。2019年に昭和シェル石油の株式を取得し経営統合。売上で見ると、首位ENEOSに次ぐ第2位の東証プライム上場企業です。

火災事故の概要

7月2日(火)14時28分頃、千葉県市原市の千葉事業所で火災が発生。敷地内の潤滑油製造装置の一部と軽油が燃え、火は約3時間後に消し止められました。この事故で従業員 1 名(20 代・男性)が右足にやけどを負い、病院に搬送されたとのこと。人的被害は以上のようですが、物的被害等は確認中としています。

他の設備や近隣への延焼はなかったということで、大事には至りませんでしたが、この工場、今年1月にも事故を起こしてるんですね。従業員が何らかの電源を切る際に感電し、けがをして病院に搬送されました。電気室内から黒煙が上がったとも。

そういえば、首都高湾岸線の多摩川トンネル内でタクシーが横転、ドライバーと乗客が死亡する事故がありましたが、死亡した乗客が出光興産の子会社社長でしたね。今回の事故とは関係ないけど。

韓国リチウム電池工場火災 いずれ日本でも起きそうな「危険の外注化」

6/24、韓国の首都ソウル南郊の華城にあるリチウムイオンバッテリー工場で火災が発生。この火災で工場作業員23名の死亡が確認されました。爆発・火災の規模も大きく、大勢の死者が出たことから、日本でも多くのメディアが取り上げていました。

外国人労働者

リチウムバッテリーは高温かつ高速で燃焼するため、従来の消火方法では制御が難しく、散水では消火できないんだそう。そのため消火に手こずり、23名もの死者を出すに至ったようです。そしてこの23名のうち18名が中国とラオスの国籍でした。

韓国は昨年の出生率が世界最低水準の0.72に減少。生産年齢人口はどんどん減少しています。そう、日本とまったく同じ状況なんですね。日本でも外国人の労働者は増加してきており、彼らの働く現場における安全管理が問題になってくるはずです。

危険の外注化

今回の火災で盛んに言われているのが、「危険の外注化」という言葉。労働環境が劣悪な職場で外国人を働かせ、コストダウンを図る。コストを意識すればするほど工場等の職場におけるリスク管理もおろそかになる。そんな構図だと思います。

日本でも近いうちに似たような事故が発生しそうですね。今回の火災事故を他人事とせず、自社における将来のリスク管理問題かもしれない、と受け止めた経営者はどれくらいいたでしょうか。

新来島サノヤス造船 大阪製造所で爆発火災事故

6/6、午後2時45分ごろ、大阪市西成区南津守の造船所「新来島サノヤス造船 大阪製造所」で爆発火災事故が発生しました。10~30代の男性作業員ら7人が顔にやけどを負うなどして搬送されましたが、いずれも意識はあるということでした。

新来島サノヤス造船

新来島サノヤス造船は上場企業ではないようですね。この造船所はもともとサノヤス(こちらは東証スタンダード上場企業)が保有していたもののようですが、2021年に新来島どっくグループに譲渡されたようです。で、現在は上場企業ではありません。

事故の概要

「ドック内の船が爆発して燃えている」と119番通報があったということで、男性作業員ら7人が顔にやけどを負うという人的被害が。火は約2時間15分後に消し止められ、船内の一部やエンジンを焼損したということです。

船内では溶接作業をしている付近で、灯油を染み込ませた雑巾で清掃をしていたようで、警察では火花が引火した可能性があるとみているとのこと。

上場していない企業の火災事故は当ブログでは取り上げないんですが、来島ドックもサノヤスも元々は上場企業です。上場廃止となった今でも上場企業レベルの現場管理が求められてしかりです。ちなみに、新来島ドックグループのホームページでは今回の事故について触れられていません。

エンビプロ・ホールディングス 子会社日東化工で工場火災

6/10夕方、神奈川県寒川町の工業用ゴムなどを製造する「日東化工」の工場で火災事故がありました。エンビプロ・ホールディングスは同社ホームページで「グループ会社で発生した火災に関するお知らせ」を公表しています。

日東化工 エンビプロ・ホールディングス

日東化工は、工業用ゴムなどを製造する企業として昨年まで東証スタンダード市場に上場していましたが、昨年6月にエンビプロ・ホールディングスの完全子会社となり、上場廃止となりました。

エンビプロ・ホールディングスは金属スクラップや産業廃棄物から鉄や非鉄金属などの資源を選別し販売する東証プライム上場企業。国内で展開する資源循環事業、リサイクル資源を海外に販売するグローバルトレーディング事業などを手掛けています。

事故の概要

6/10、午後5時20分頃、火災が発生し、翌日6/11の午前0時41分に鎮火したそうです。7時間以上燃えていたんですね。同日のテレビニュースでも取り上げられていて、かなり激しい火災でした。幸い日東化工従業員を含め、この火災現場における負傷者はいないことが確認できているそうです。

工場は全焼で、火災により大量の煙が出たため、近くの住民130人ほどが近くの小学校に一時避難したとのこと。これほど近隣住民に迷惑かけたんですから、原因究明、再発防止にはしっかり取り組まないとね。

マツダ 広島本社工場で火災事故

国土交通省から要請を受けた「型式指定申請における不正行為の有無等に係る実態調査」に基づき、2つの試験項目において、計5試験で不正があったことを5月30日に同省に報告したマツダ。その直後の6/1には、本社工場(広島市)で火災事故を起こしていたようです。

マツダ

マツダは乗用車主体の完成車メーカーで、世界生産台数では大手3社(日産自、トヨタ、ホンダ)とスズキに続く国内第5位に位置する企業。もちろん東証プライム上場企業です。2017年からはトヨタと業務資本提携をしています。

火災事故

6/1、正午過ぎ、広島市南区のマツダ本社の工場内にある、車軸の金属部品を熱処理する「車軸A棟」の建屋内から出火し、炉の一部を焼いて、火はおよそ2時間後に鎮火したということです。出火当時、現場の工場は稼働中でしたが、けが人などはいませんでした。

この火災により、車軸部品を加工するラインの一部を当面停止するとしていますが、部品在庫があるため、完成車の生産には影響がない模様。もっとも、型式指定の申請で不正があった2車種、「ロードスターRF」と「マツダ2」については国内向けの生産停止に追い込まれましたが。

一斉に公表された型式指定の申請における不正の中でも、最も悪質な感じのあったマツダ。それに比べたら今回の工場火災はたいしたことないってことかもしれませんが、同社は工場火災について開示しておらず、同社のホームページのニュースやお知らせにも出てきません。こういうところにも隠ぺい体質が・・・