ナトコ株式会社 本社工場で火災事故

ナトコ株式会社は6/5、「本社工場における火災発生について(第一報)」を公表しました。6/5、13:10頃、同社本社工場において火災が発生したとのこと。同日の17:45には火災発生の適時開示もなされています。

ナトコ株式会社

ナトコは、合成樹脂塗料の製造販売を中核に、高機能性樹脂、純品シンナーなどを手掛ける化学メーカー。ポリマー材料技術を根幹に、分散・コーティング・色彩の技術をもとにした製品開発を進めています。本社は愛知県みよし市。設立時の会社名は名古屋塗料、東証スタンダード上場企業です。

火災の概要

愛知県みよし市の本社工場から出火。しかし、出火から25分で鎮火したようです。人的被害はなく、物的被害も、「樹脂工場の一部が火災の被害を受けている」という程度の書きぶりとなっています。大事に至らなくて良かったですね。製品の生産への影響や、出火原因については現在調査中としています。

火災発生も大火には至らず、同社の企業活動への影響も最小限で抑えられそうです。しかしながら、事故を発生させてしまった事実は隠しようがありません。発生原因の追及など、ここでのしっかりとした対応が、次の惨事を防止するうえでの重要なカギになります。

小さな事故でしたが、同社にとって大きな収穫に結び付けることができるか。後々のことを考えると、ここでの対応は非常に重要だと思いますよ。

永大産業 まったく別の事業所で連続して火災事故(その2)

見事に見落としてましたが、永大産業は6/2、「当社敦賀事業所パーティクルボード工場における火災事故発生に関するお知らせ(続報)」を公表していました。6/6には、「当社敦賀事業所及びENボード株式会社(連結子会社)における火災事故に伴う2024 年3月期通期連結業績予想の取扱いに関するお知らせ」も公表しています。

かなりの被害のようで

敦賀事業所パーティクルボード工場における爆発火災事故の方は、従業員1名が死亡、3名が負傷ということでした。その後3名のうち1名は退院。2名は現在も入院中のようです。これだけの人的被害ですから、物的被害もかなりの規模となっているようです。

開示によれば、パーティクルボード工場(素材工程)の建築面積は約 8.8 千平方メートルで、今回被害を受けた範囲は、同社試算でほぼ当該建屋全域と見込んでいるとのこと。建屋についてはパーティクルボード工場の壁面および屋根が火災により損傷。また、生産設備も大きく損傷しており、建屋の復旧のみでも、撤去・解体を含め、現時点で1年近くの期間を要する見込みだそう。

こんな状況ですから、パーティクルボード工場の素材工程においては、操業を停止しており、現時点で1年以内での操業再開は見込めない状況だといいます。

事故原因については現在も調査が継続中だとしており、業績への影響についても、かなり慎重な書きぶりとなっていますが、かなり大きなものとなりそうです。

ちなみに、連結子会社での火災事故との関連性については、今のところ一切触れられていません。やっぱり、まったくの偶然なんでしょうかね。

永大産業 まったく別の事業所で連続して火災事故

永大産業は5/13、「当社敦賀事業所パーティクルボード工場における爆発火災事故発生に関するお知らせ」を公表しました。5/13の朝6時20分頃、福井県敦賀市永大町 敦賀事業所 パーティクルボード工場で爆発火災事故が発生。鎮火までに17時間を要しました。

永大産業

永大産業は、住宅資材および木質ボードを製造・販売する総合住宅資材メーカー。住宅用建材の素材であるパーティクルボード(木材をチップ化し、接着剤を塗布して熱圧成形したもの)から内装、水まわり製品まで幅広い事業を展開する東証スタンダード上場企業です。

事故の状況

第2報まで公表されており、何らかの理由で粉塵爆発が発生したと推測しているようですが、今のところ公式には爆発火災の発生原因は調査中となっています。この事故で同社従業員4名が被災しており、うち1名の方が亡くなっています。

1時間後には別の火災も

同じ日の7時15分には、同社が65%出資する子会社、ENボード株式会社(静岡県駿東郡小山町)でも火災が発生。こちらは人的被害もなく、1時間で鎮火していますが、両工場での連続した火災発生、これってホントに、全くの偶然なんでしょうか。

火災発生の前日、決算発表にあわせ永大産業はENボード株式会社の株式について、減損処理を実施し、関係会社株式評価損として 129 百万円を特別損失に計上するとも発表しています。この話についてもなにか関係がありそうに見えてきます(考えすぎでしょうが)。

大平洋金属株式会社 株主は大変なことになってそう

大平洋金属株式会社は4/28、「電気炉の溶融物漏出事故について(第 5 報)」を公表しました。第5報ということなので遡って調べてみると、この事故の発生は昨年の3/29なんですね。1年がかりで第5報とは。

大平洋金属

大平洋金属は、ステンレス鋼の主原料となるフェロニッケル(ニッケル20%、鉄80%の合金)を製造、販売する企業。ニッケル鉱石を購入し、青森県八戸市の本社製造所に備えた電気炉でフェロニッケルを生産しています。東証プライム上場企業です。

事故の概要

八戸本社・製造所において、フェロニッケル製造設備である電気炉の修繕中に、炉内に残留していた溶融物が炉外へ漏出したというもの。人的被害はなく、生産設備は全て一時停止しましたが、その後すぐに、電気炉全3基のうち、漏出のあった電気炉1基を除き、生産を再開しています。保険の適用で業績に与える影響も軽微としていました。

第5報とはなっているものの

事故の第5報という開示にはなっていますが、実際のところは業績悪化のお知らせ。中国の「ゼロコロナ政策」や不動産不況でステンレス需要が減速。減収。電力代の高騰などで生産コストの上昇幅も広がり最終赤字にということらしいです。

まぁ、大変なことになっているようですが、問題は同社の業績に対する見込みの甘さです。今年2月には34.9億円の赤字と見込んでいた経常利益を26.6億円の赤字に上方修正。ところが、第5報と同時に公表された4/28の開示では、26.6億円の赤字→49.6億円の赤字へと再度下方修正。

こりゃ投資家や株主はたまったもんじゃないっすね。昨年の事故発生前に4,500円していた株価は今では1,800円ほど。1/3近くまで下げています。3月末決算を受けて、6月の株主総会は荒れるかもね。

デンカ株式会社 一週間に二度の工場火災事故

デンカ株式会社は4/20、「当社青海工場における火災について」を同社ホームページで公表しました。適時開示は行われておらず、kuniもこれまで気が付きませんでした。なんで、適時開示しないんですかね。投資家も株主もこれでは気付けません。

デンカ株式会社

デンカは、電子材料をはじめとした高付加価値のファインケミカル製品を中心に展開する、三井系の中堅化学メーカー。セメントや医薬品、インフルエンザワクチンなどにも展開している東証プライム上場企業です。以前は電気化学工業という社名でしたが、2015年、創立100周年を機に、「デンカ株式会社」に社名変更しています。

事故の概要

まず最初に4/16、同社青海工場(新潟県糸魚川市)のカーバイド製造設備 計装機器にて火災が発生しています。この事故の後にはホームページでのお知らせすら発信されていませんでした。そして4/19、同じ工場の別のエリア、中間品(可燃性ガス)製造設備付帯排水溝にてまたも火災が発生。

さすがに一週間に2度目の火災事故ということもあり、4/20のお知らせが公表されました。しかし、それでも、適時開示はされていません。「自社に都合のよくない事象はできる限り内々に収めたい。」という経営の考え方がよく表れていますよね。

ガバナンス

ガバナンスって一言で言い表せるようなものではないと思いますが、自社にとって都合よくないことや困ってしまうようなことが起きた時こそ、問われるもの。で、そこには自社の課題を打破するヒントも詰まっています。目を背けてしまっていてはもったいないし、会社が良くなるチャンスを逃してるだけ(もちろんその場面はメチャ辛いけど)、、、ってkuniは思うんですけど。