東ソー株式会社 子会社で爆発事故 従業員1名が死亡

11/2、午後2時ごろ、山口県周南市の東ソー・エスジーエム新南陽工場で爆発があり、同社社員の男性(47歳)が死亡し、50代の男性社員1人が軽傷を負いました。火災や有害物質の流出など、工場外への被害は起きていないということです。

東ソー株式会社 東ソー・エスジーエム

東ソーは総合化学メーカー大手の一角を占める企業。塩ビ樹脂や苛性ソーダではアジア最大級の生産規模を誇り、石油化学分野だけでなく、機能商品や水処理事業も展開する東証プライム上場企業です。もともとは東洋曹達工業という社名でした。

東ソー・エスジーエムは東ソーが50%、東ソー・クォーツ株式会社が50%出資している会社なので、実質的に東ソーの完全子会社みたいなものですね。合成石英ガラスなどを製造しています。事故があった新南陽工場は元々新南陽市にあったわけですが、2003年に2市2町が合併して周南市になったらしいです(知らなかった)。

事故の概要

爆発したのは可燃性のメタンか水素とみられるとのこと。作業員が、石英ガラスを作るための試作装置の運転準備のため、配管に残ったガスを追い出してそのガスを燃やす作業をしていたところ、何らかの原因で爆発が起こったといいます。

この東ソーの新南陽の拠点では過去にも事故を何度か起こしており、今年10/23には建物の壁面に設置された金属製の張り出しが落下。作業をしていた4人が転落し、重軽傷を負うという事故も発生しています。大丈夫かい?東ソーの子会社管理。

中央発條 第2報 生産再開

中央発條株式会社は10/20、「当社藤岡工場 第4工場事故に関するお知らせ(続報)」を公表しました。10/16に発生した同社爆発事故の第2報です。「生産設備の復旧が完了し、10 月 21 日(土)より生産再開し、今週から順次供給開始予定」だそうです。

開示の概要

相変らず詳細については一切触れない開示ですねぇ。事故発生当日より対策本部を立ち上げ建屋・設備の損傷状態を確認しながら関係者一同全力を尽くし、第4工場の生産ライン復旧に努めてきたと。で、10/21(土)から生産再開、翌週から順次供給開始。事故の概要すら説明されていません。

トヨタの方針

事故発生で即工場停止という状況に疑問を持ちましたが、日経ではその辺りが説明されていました。トヨタでは車用ばねは大半を中央発條に依存(市場は同社とニッパツ、三菱製鋼の3社で寡占状態)していたようです。

トヨタは在庫を極力持たず、異常が起きればすぐに工場を止めることなどを原則としているんだそう。後工程に不良品を回さない点を重視し、確認や復旧を優先することで、中長期的に歩留まりをよくできるという考え方をしているそうです。

ん~、まぁ、そういう考え方もありかもしれないけど。何かが起きればトヨタの工場を即停止させてしまうことになるから、、、という良い緊張感が下請けに生まれるのか、、、それとも強烈なプレッシャーになってしまうのか。微妙なところやね。

中央発條 爆発事故でトヨタ自動車が国内7工場で稼働停止

昨日取り上げた中央発條の工場爆発事故。従業員2名の負傷ということでしたが、思ってた以上に大きな影響が出ています。

トヨタ自動車

中央発條が製造するバネの部品調達が滞り、10/16から、トヨタ車体の2工場の稼働を停止したほか、10/17はトヨタ、トヨタ車体、豊田自動織機などで4工場が稼働停止し、カローラ』や『クラウン』、『プリウス』などを生産する6工場10ラインの稼働を止めたとのこと。さらに、10/18は岐阜車体工業も追加する予定ということで、あわせて7工場11ラインで稼働を停止することに。

第1報では

中央発條からの第1報では、「設備被害につきましては、事故が発生した乾燥炉および建屋の一部が損傷しております」としか発表されておらず、7工場11ラインが止まってしまうような被害状況には見えませんでした。これって、ネガティブイメージを増幅させないように、トヨタが被害状況を伏せさせたんですかね。

しかしそれにしても

まぁ、中央発條の被害が実はかなり大きかったとしても、事故発生の当日からあちこちで生産が止まってしまうって、どういうこと?車体の製造・組み立てには必須のパーツなのに、生産側にもユーザー側にも在庫がない?、別工場などでの代替生産という手段もない?

いやぁ、不思議です。報道を見ていても、「1年半の間に4回も稼働停止」みたいなのが多く、トヨタの工場稼働管理や、子会社管理を問題視するような記事が多いのも頷けますね。

中央発條株式会社 藤岡工場の第4工場で爆発事故

中央発條株式会社は10/17、「当社藤岡工場 第4工場事故に関するお知らせ」を公表しました。10/16の12:15ころ、愛知県豊田市の同社藤岡工場で爆発事故が発生し、2名の従業員が負傷したということです。

中央発條株式会社

中央発條は自動車用のばねとコントロールケーブルの専門メーカーです。主力のばねは、サスペンション向けの「シャシばね」、エンジンなどに使われる「精密ばね」を製造する、トヨタ自動車の持分法適用関連会社。名古屋市に本社を置く東証プライム上場企業です。若い人にはなじみがないと思うけど、「発條」ってバネのことね。日本発条なんかもそうです。

爆発事故の状況

怪我をされた方が2名ということですが、1名は軽傷のため社内での応急処置、1名については確認のため病院で診断、処置を受けたとのこと。設備被害については、事故が発生した乾燥炉および建屋の一部が損傷しているということです。原因については、現在消防および警察に協力し鋭意調査中だそう。重大な被害がなくて良かったです。

皮肉なことに

同社は事故の一週間前の10/11、活力に満ちた安全で働きやすい職場づくりに向け「健康宣言」なるものを公表しています。その中で、ゼロ災害に向けた「安全な職場づくり」についても高らかに宣言したばかり。何とも皮肉なタイミングでの事故となりました。

大同信号株式会社 子会社三工社で火災事故

大同信号は9/25、「当社グループ会社における火災について(第1報)」を公表しました。同社の子会社である株式会社三工社甲府事業所テクノセンター(山梨県中央市)にて、9/22に火災が発生したということです。

大同信号

大同信号は鉄道信号保安装置の製造、設置工事をする鉄道信号関連を主力に、産業用機器へも展開する企業。主要顧客はJR各社をはじめとした日本全国の鉄道事業者。日本電設工業が筆頭株主の東証スタンダード上場企業です。火災が発生した株式会社三工社は大同信号が54.4%を出資する子会社です。

火災の状況

9/22の19:10頃、工場内より出火し、22時頃鎮火したとのこと。出火原因ならびに事業所外への影響については、現在調査中としています。物的被害も調査中のようですが、幸い人的被害はなかったようです。

甲府事業所テクノセンターという名称からは火災が発生しそうな感じがしないけど、何が原因だったんでしょうね。ちなみに三工社自体は鉄道信号保安装置の製造販売が主要事業のようです。

大同信号との関係をイメージさせない企業名で、100%子会社でもなし。それでもしっかり適時開示しているのは、エライと思います。