アイ・エス・ビー 特別調査委員会の設置

株式会社アイ・エス・ビーは12/23、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。実はkuniが見落としていたんですが12/20にも、「当社子会社における不正の疑いのある事案の発生について」を公表しています。珍しく「不適切」ではなく「不正」と表現されています。

アイ・エス・ビー

アイ・エス・ビーはモバイルコンピューティングサービスを中心に、流通・製造、金融、医療・介護、官公庁など、各分野で培ったコア技術とサービス・ノウハウを融合した統合ソリューションを提供する企業。要するにシステム開発会社ですね。東証プライム市場に上場する従業員数830名の会社です。

不正の概要

20日の開示によると、連結子会社であるインフィックス株式会社において不適切な取引が行われており、その後2019年に同じく連結子会社の株式会社スリーエスに吸収合併されたのちも、同社において不適切な取引が継続していたということのようです。

さらに同開示には、「2022年11月中旬のスリーエスに対する税務調査の過程において、同社の役員により過去複数年にわたり、売上未計上等の不適切な取引が行われていた疑いがある旨の報告を受けました。」とあります。これ、税務調査ですから、「報告」ではなく「指摘」でしょうね。

ここまでの開示で分かるのはこれだけです。本文では「不適切」と言いながら、タイトルで「不正」と言ってるあたり、当該役員の単独行為であり、個人の不正であるという主張なんでしょうか。他社における事例でも、「会社行為は不適切」、「個人の行為は不正」と呼ぶことが多いんですよね。