株式会社ジェイ・エス・ビー 再発防止策を公表

株式会社ジェイ・エス・ビーは1/14、「再発防止策の策定に関するお知らせ」を公表しました。社外取締役が逮捕されたり、女性取締役が会社を私物化(経費の不正使用、簿外で金券類、高級ワインを所有)した挙句に、昨年末にひっそり辞任するなど、昨年一気にガバナンスの問題を露呈した企業です。詳細については過去記事をご参照ください。

再発防止策

公表した再発防止策は全8ページに及ぶ大作。しかし、内容はあれもこれもという感じで総花的って感じですかね。その中で目を引いたのは、「支配的株主との適正な距離の確保」という項目。

残存するオーナー企業意識を払しょくするために、支配的株主である「相談役」が2024年12月31日をもって退任したのに加え、この支配的株主との、常勤取締役単独による連絡や面談を禁止するなどの対応も設けています。支配的株主といかに距離を保つかについてはかなり力が入っているようです。

この支配的株主というのは、おそらく創業者の奥様で、創業者がなくなったのち取締役会長として会社を支配してきた人だと思われます。会社を私物化してきたとして辞任に追い込まれた女性取締役がその娘という構図かと(これについては推測も交じってます)。

創業家の影響を受けながらの企業経営。このあともいろいろと問題出てきそうですが、同社としては、「支配的株主の影響力低減に向けた取組みを検討し、支配的株主とも協議をしてまいります。 」としています。創業家、、、面倒ですな。

株式会社ジェイ・エス・ビー 渦中の取締役が辞任

株式会社ジェイ・エス・ビーは12/20、「取締役の辞任に関するお知らせ」を公表しました。取締役らが海外視察・研修に家族を同伴し、その費用を同社に負担させたり、金券類の簿外在庫や高級ワインの簿外資産などが出てきた例の会社。(詳細は過去記事でお読みください)

調査報告書で記載された a氏

調査報告書ではこの a氏が主犯格とされており、経費の不正使用、金券類、高級ワインすべてに関わっています。調査報告書にあるいくつかの表現を拾ってみると、「取締役に就任したのが2019年1月」、「a氏が所管する秘書室」などという記述があります。

この2点から考えると、冒頭で書いた今回辞任した女性取締役がa氏のようです。ということで引責辞任ということなんでしょうが、開示における辞任の理由は、「一身上の理由によるものであります。」となっています。この期に及んで・・・って感じですね。

筆頭株主との関係

さらに報告書では発生原因として、「情実が生じ易い大株主とa氏の関係性」とか、「オーナー企業意識の残存によるコーポレートガバナンス上の問題」なんてのが挙げられています。a氏は筆頭株主と関係が深く(親子かしらね)、実質的には同社のオーナー的存在だったということのようですね。

いずれにせよ、会社を私物化していた取締役が、詳細を公表することなく、ひっそりと姿を消したと。こういうやりかた、好きじゃないなぁ。この会社は上場企業として不適格としか言いようがありません。

株式会社クシム 取締役に辞任勧告(その3)

株式会社クシムは12/20、「2024 年10月期決算発表の延期のお知らせ」を公表しました。取締役の不正への関与の調査や、ほか、いくつかの要因により、決算の確定に時間がかかる見通しとなったためと説明されています。

おさらい

現経営陣が取締役(吸収合併した企業の元社長)に不正があったとして辞任勧告を決議。辞任勧告を受けた取締役がこれに反論、真っ向から対決するという状況が続いているところです。詳細については過去記事をお読みください。

暗号資産?

今回の決算延期の開示の中で、延期せざるを得なくなった要因の一つに、「暗号資産の実在性及び評価」というのが登場しています。気になって今回の騒動に関する一連の開示を読み返してみましたが、「暗号資産」というワードはどこにもありません。

辞任勧告を受けた取締役の新たな不正という主張になるのか、はたまた、実は現経営人が会計不正を働いていたことが発覚しつつあるのか。今のところ何の情報もないため判断できませんが、この騒動、新たな展開に入って行きそうな予感が・・・

株式会社ジェイ・エス・ビー 今度は不正会計で決算発表を延期

ジェイ・エス・ビーは12/13、「2024年10月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。以前、社外取締役が逮捕された件で取り上げた企業です。いったいどんな人選してるんだか、ってことを指摘していたんですが、今度は会計の不正が出ているようです。

株式会社ジェイ・エス・ビー

ジェイ・エス・ビーは主に学生を対象としたマンションの企画から事業提案、竣工後の入居者募集、入居者・建物管理などを全国で展開する企業です。

不正の概要

取締役らが海外視察・研修に家族を同伴し、その費用(1,700万円程度)を同社に負担させているという、経費の不正使用が認められているようです。また、社内に保管している金券類総額 約1,321万円(枚数 計4,900枚)の簿外在庫の存在も確認されたとのこと。

さらに、社内外に存在するワインセラーにおけるワイン在庫のうち、784本、購入価格ベースで計3,238万円分が簿外資産となっていることが判明しているそう。ワインだからと侮るなかれ、一本当たり4万円超ですよ。

まぁ、逮捕される社外取締役を選ぶだけあってこの会社の経営陣、凄いことになってるようですね。特別調査委員会の調査は9月から行われていたようですが、これまでずっと非開示。今回の開示でも、タイトルからはまったく不正の存在を感じさせません。ひた隠しです。

nms ホールディングス株式会社 特別調査委員会の調査報告書を公表

nms ホールディングスは12/16、「特別調査委員会の調査報告書公表に関するお知らせ」を公表しました。10月の開示では、「同社一部役員による不適切な経費使用」という表現になっていましたが、やはりこの方、代表取締役社長でした。

不正の概要

社長が使用した接待交際費については、調査対象とした期間(2017年3月から2024年7月まで)において、約6百万円の私的流用と思われる使用があったとしています。

さらに、広尾と代官山に設けた社宅に、知人女性(同一人物で広尾に約2年間、その後代官山で約4年間)を住ませていたようです。報告書では触れていませんが、おそらく社長の愛人ですかね。また、社用車として1,200万円で高級クラシックカーを購入させていたという話も。

会社が社長個人の持ち物に

公私混同が激しく、報告書にも、「社内で絶対的な存在になったために、上場会社であるにもかかわらずあたかも「自分の会社」であるかのような錯覚に陥っていたことが推測される。」との記述があります。

社長に対して批判的な進言をしたことで激怒されたり、責任を追及されたり、部下の前で叱責や罵倒をされたりし、退職に至った幹部も多かったようです。パワハラに関してもこの後問題になるかもですね。こういう人、昭和の時代には結構いたんですが、今の時代にも・・・