アジャイルメディア・ネットワークは6/21、「第三者委員会の最終調査報告書公表及び役員報酬の減額に関するお知らせ」を公表しました。調査報告書を正式に受領し、取締役の役員報酬の減額を行うことを決議したようです。まぁ、当然といえば当然なんですが。
役員報酬減額
一昨日、取締役CFOの不正の概要については書きましたので、今日は役員報酬減額の面から。減額の内容は、代表取締役社長:月額基本報酬の20%減額。社外取締役:月額基本報酬の15%減額。そして、常勤監査役:月額基本報酬の15%減額だそうです。ちなみに対象期間は7月から9月まで 3 ヶ月間。
取締役CFOがその地位及び権限を悪用して、3億4000万円を手にしていたこの事件。報酬の減額はこの程度で大丈夫ですかね。株主代表訴訟に発展しないようにもう少し大きくても良かったのではないかと。
もちろん、3億4000万円のうち一定程度回収が可能ということならいいんですが。普通こういうの、お金に困っているからやっちゃうわけで、ほぼ回収できずというのが定番です。
取締役社長と監査役の責任
この会社、社外を含めなければ、取締役2名と監査役1名の会社です。取締役のうち1名が不正行為の行為者です。要するに社長と監査役はたった1名の取締役の業務執行状況ですら監視・把握することができなかったわけです。この責任はかなり問われることになるでしょうね。
社長は財務のことはCFOに任せっきり?監査役は何をしてたんでしょう?従業員70名の会社でこれだけの不正を見逃してしまったことについて、株主はどう考えるでしょうか。