東芝 コンプライアンス有識者会議設置 内部監査100人体制へ

東芝は7/8、子会社で発覚した架空取引問題などを受け、法令順守強化のための「コンプライアンス有識者会議」を新設したと発表しました。2年をめどにグループの内部監査にあたる社員を約100人規模へと倍増させる考えを明らかにしたとのこと。

東芝ITサービス

架空取引があった子会社は東芝ITサービスで、製品やサービスのやりとりが存在せず、資金のみが循環する「架空循環取引」が行われていました。最終結果がはっきりしていませんが、とりあえずネットワンシステムズの一社員が主導した架空取引に巻き込まれたかのようなお話になっています。

東芝の事件

過去にも多くの事件を起こしてきた東芝。kuniが社会人になった当時、東芝機械ココム違反事件が起きました。同社が共産圏へ輸出した工作機械によりソビエト連邦の潜水艦技術が進歩し、アメリカ海軍に危険を与えたとして日米間の政治問題に発展した事件です。

最近では2015年の粉飾決算が最も大きな事件でしょう。7年間にわたり2000億円以上の税引き前利益をかさ上げしていたという事件。高すぎる収益目標を掲げ、厳しく達成を求める「チャレンジ」という制度が有名になりました。

その後米国原発事業で巨額損失が発覚し、債務超過で東証2部に降格までしました。そして今年1月に東芝ITサービスで架空循環取引が発覚します。

100人?

皆さんがお勤めの会社、監査部門に従事する人はどのくらいいらっしゃいます?東芝は2年間で倍増させて100人体制にするそうです。グループ全体を監査する機能で、倍増して100人です。現時点では50人くらいってことですね。

kuniが以前勤めていた会社、7000人くらいの会社でしたが、監査部には少なくとも50人以上居ましたね。東芝はグループで128,697名(19年3月末)だそうです。この規模の企業を100人に倍増して監査って、、、どおりで不正が絶えないわけです。