オリエンタルコンサルタンツホールディングス 特別調査委員会を設置

オリエンタルコンサルタンツは8/4、「特別調査委員会の設置及び2023 年9月期第3四半期決算短信開示の延期に関するお知らせ」を公表しました。主力子会社である株式会社オリエンタルコンサルタンツにおいて、会計不正が発覚したようです。

オリエンタルコンサルタンツホールディングス

オリエンタルコンサルタンツは、国内外で展開する建設コンサルタント。インフラ整備に関する調査・計画から設計、維持管理、運営における技術やサービスを提供する企業です。橋梁や道路、交通、トンネルの分野に強みを持ち、海外売上高比率が4割弱を占める東証スタンダード上場企業です。証券取引所等ではオリコンHDと表記されますが、芸能関係で人気度やらを公表しているオリコンとは全く別の企業です。

会計不正の概要

主力子会社である株式会社オリエンタルコンサルタンツにたいして、今年2月末から行われた定期税務調査において、原価付け替えが指摘されたということです。同社が行った実態調査でも、複数の拠点において原価付け替えが行われていたこと、売上の前倒し計上の疑義もあること、そしてこれらが過年度においても行われていた疑義があることが判明したといいます。

そのため、特別調査委員会を設置し、これらを調査。そのため、第3四半期決算の公表を延期することとなりました。会計不正の場合、誰が主導したか(組織的に行われたのか)が焦点になりますが、さてさて・・・。

ヤシマキザイ 連結子会社の会計不正 調査結果

ヤシマキザイは6/30、「当社連結子会社の不適切会計処理に係る社内調査結果及び再発防止策等に関するお知らせ」を公表しました。2月に原価の付け替え取引や在庫計上処理漏れ、売上の先行計上の疑義などが次々と発覚した同社ですが、6月には中国子会社でも。

次から次へと

当初発覚した会計不正に関する調査結果が3月末に公表され、これで一段落かと思いきや、決算集計の終盤6月に入ったところで、今度は中国子会社でこれまた会計不正の疑義が浮上。6/7にこれを開示して社内調査を開始していました。で、1ヶ月弱で調査結果を公表ということに。

調査結果の概要

本体でいい加減なことやってたわけで、中国子会社で同じようなことが起きてるってのはまぁ、当たり前っちゃ当たり前ですな。

 ① 売上高の先行計上
 ② 新規取引に関する会計処理誤り等
 ③ 棚卸資産の計上範囲の誤り
 ④ 仕入債務の計上時期の誤り
 ⑤ 売掛金の貸倒引当金の計上漏れ

などが見つかったということですが、その多くが、「〇〇すべきところ、誤謬により××として計上してしまった」、という表現で片付けられており、それ以上はほとんど深堀されていません。いやいや、そこを調査するんじゃないの?って感じです。

②については、「循環取引や架空取引等の疑いが否定できないため調査したが、全面的な疑義の解消に至りませんでした」、で、終わらせてます。いやぁ、なんともいい加減な調査結果。会計監査人はこれで納得したんでしょうかね。

ITbookホールディングス 従業員の不正行為(横領) 調査結果

ITbookホールディングスは6/27、「調査委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ」を公表しました。経理担当マネジャーがATM から現金を着服し、その行為を隠蔽するために、ATM からの出金が正当な処理と思わせる会計上の操作を行っていたという件の調査結果です。

結果の概要

2021年8月から2023年5月にかけて、同社の口座から、セブン銀行ATMでキャッシュカードを利用して合計6,750万3,300円を不正に引き出し、遊興費として費消していたということです。当然、発覚を恐れて、仮払金を不正に計上するなどの会計処理を行い、隠ぺい工作も行っていました。

もちろん行為者が悪いんだけど

当初公表されていた通りの横領額でしたが、発生に至る経緯が酷過ぎます。不正な会計処理により仮払金の残高が突如増大したことなどが何度か経理部の部長に相談されているんですが、同部長はまったく機能せず、2年間近く放置されてしまいます。

で、最終的に事が発覚したのが、同部長が当該キャッシュカードを使用しようとした際にカードがなく、初めて入出金履歴を精査したタイミングだったということです。このキャッシュカード、手提金庫に入れてあったということですが、施錠もされていなかったとか。

これって、どう見ても上場企業の管理レベルではありません。起こるべくして起きた不正行為であり、もちろん行為者が一番悪いんだけど、経理部の部長や、同部を管理する担当役員などの責任が問われてしかりですね。

こうして横領に関する調査は終わったようですが、同社では別途会計不正に関する疑義を特別調査委員会が調査しています。2023年3月期決算については、この調査結果を待って訂正するとしています。

日糧製パン 不正の概要が少しづつ見えてきた

日糧製パンは6/22、「特別調査委員会による調査進捗状況に関するお知らせ」を公表しました。会計処理の一部に誤りを発見した。とか言ってたら、特別調査委員会が設置され、不適切な処理が含まれている疑いが明らかになったと展開。今回の開示で不正の概要がやっと見えてきました。

発覚の端緒

なんだか知らんけど、小出しにしてきますねぇ。そもそも発覚の端緒は、代表取締役社長に対して、社内関係者とみられる匿名人物から「製菓工場の棚卸金額が物凄い金額粉飾されている。」などと記載された電子メールによる通報がなされたんだそう。

不正の概要

少なくとも一部の部門において、特定の部門長の指示のもとで、自部門の業績を良く見せるため、現場在庫の棚卸数値を過大計上するという不正行為がなされていました。当該部門においては、最低でも過去2年間にわたって不正行為がなされており、2023年3月末時点で過大計上と見込まれる金額は最大で約6,000万円に及ぶことが想定されるとのこと。

当該部門においては、特定の部門長の指示のもとで、実地棚卸すらせず、生産管理指標の目標数値から逆算する形で棚卸数値を任意に決定し、現場在庫の棚卸数値を過大に報告・計上していたということです。

「製菓工場」、「特定の部門長」と表現されています。製菓部門というのは、和菓子、洋菓子を指してるのかなぁ。そうであれば、売上の3割以上を占めていますし、その部門長ということだと、場合によっては取締役の不正行為に発展してしまうかもしれません。あと、「少なくとも一部の部門において」という書きぶりも気になります。

株式会社ヤマウラ 不適切な支出 さらに拡大 25億円?

株式会社ヤマウラは6/22、「社内調査及び第三者委員会による調査の進捗状況に関するお知らせ」を公表しました。連結子会社から、少なくとも334百万円の不適切な支出が行われていたことを公表していましたが、その後の調査でその金額がさらに拡大しているようです。

不適切な支出

前回の開示では、「不適切な支出」と表現されていたんですが、その概要が明らかにされました。ヤマウラの経理責任者で東京の子会社の経理担当を兼務していた者が、当該子会社の資金を自身の子どもが経営している会社に不正送金していたということです。

不正に送金した先は少なくとも4カ所で、自分の子どもが代表を務める会社には3億3,400万円を、また、子ども名義の個人口座や子会社とは取引関係のない会社にも送金していたといいます。

さらに拡大

前回の開示では、銀行預金残高と帳簿残高の差異が10億円ということで、最大10億円の不正支出か?という感じでしたが、この金額も増えそうな感じです。期を遡るほど不正支出のデータが見つかっているようで、銀行から取り寄せた不正支出先への振込票の合計額は25億円であることが判明しているそうです。

さらにこれら以外にも疑義のある支出があるようで、25億円で済むのかどうか、ビミョーな書きぶりになっています。ヤマウラの経理責任者ってことで、かなりの経理処理等を任されていたようなんですが、どういう職位の人なんでしょう。しかし、まぁ、凄いことになってきました。