横浜シーサイドライン 逆走事件

6/1 横浜の新交通システム「シーサイドライン」で、列車が進行方向とは逆に走り出して車止めに激突。14人が怪我をし、うち6人が骨折などの重傷を負うという事故が発生しました。始発駅で約25メートルを逆走、5両編成で乗客は50人ほどいたということです。

新交通システム

事故が起きた新交通システムは無人の自動運転で、専用軌道をゴムのタイヤで走る設計。車両や軌道などの建設コストや人件費が抑えられるとして、各地で導入が進んでいるとのこと。東京でも「ゆりかもめ」や「日暮里・舎人ライナー」などが、同様の自動運転方式を採用しているんだそうです。また、JR東日本も山手線で自動運転方式の導入を検討していて、既に新型車両での走行試験を始めているようです。

ここで問題なのは、この「シーサイドライン」は全国で標準化したシステムの第一号ということです。つまり、ゆりかもめをはじめとするその他の新交通システムでも、同じような事故が発生する可能性があるということですね。

AIや5Gの発展で、自動運転

自動車の自動運転が話題にならない日がないほど、最近よく報道等で取り上げられています。これほど自動運転が盛り上がっている中で、今回の逆走事故とは、、、またずいぶん皮肉なことになりました。新交通システムは電車とバスの中間に位置する乗り物ですしね。

こういう人命を預かるシステムは、「不具合が起きた時には停止してしまう」というのが基本設計になっていると思われます。というか、でないと困りますよね。にもかかわらず、逆の方向に走り出してしまった。今のところ車両側のATO(自動列車運転装置)にシステム上のトラブルがあった可能性が疑われているようです。

サイバー攻撃の可能性は?

決して話を面白くしたいわけではありませんが、サイバーテロの可能性も捨てきれません。このシーサイドライン、2012年には、開業以来22年間にわたり無事故運転ということで関東運輸局長から無事故表彰を受けているんだそうで、そう聞かされるとなおさらサイバーテロの可能性を感じてしまいます。とりあえず、昨日手動で運転再開したそうですが。

8050問題 川崎 農林水産事務次官

引きこもりの若者が時々問題になりますが、これが長期化すれば親も高齢となり、収入に関してや介護に関してなどの問題が発生するようになります。就職氷河期に就職できず、今ではその子たちは50代へ。「80代の高齢者と同居」「50代の引きこもりの男」という親子関係での問題であることから「8050問題」と呼ばれるようになりました。

川崎 登戸 殺傷事件

また、最も弱い子供たちが襲われるという悲惨な事件が発生しました。スクールバスを待っていた子供たちが、引きこもりの50代男性に次々と刺されて死亡者まで出てしまった事件です。犯人は51歳で、親は80代(実の両親ではないらしいですが)。まさに8050問題と言われる悲惨な事件でした。

この事件では犯人自身も自殺していて、動機など全容を解明できないままに終わってしまいそうな状況です。遺族の皆さんにはどんな言葉をかけてあげるべきなのか、、、まったくわかりません。小さな子供を持ったことがある人にしかわからない痛みでしょうね。ご冥福をお祈りするばかりです。

元農水次官、息子刺す

数日後、東京都練馬区で元農林水産事務次官が息子を刺して殺してしまうという事件が発生しました。刺した父親は76歳。刺された長男は無職で44歳だそうです。この事件、息子が引きこもりがちで、暴力もという報道もあるようです。同根の社会現象ですよね。あと数年すれば8050問題という世代ではあります。

このところ、麻薬の事件や元高級官僚の交通事故など、現職も含めて国家公務員の不祥事が相次いでいることから、またか、、、っていう感じで最初は受け止めたんですけどね。ちょっと違った側面もあるのかもと思ってます。44歳の長男は無職で、知る人ぞ知るゲーマーだとか。

川崎登戸事件のように、人様に迷惑をかけてしまうようなことになるくらいなら、親である自分がきちっと片を付けるべき、、、っていう、そんな殺人事件だった可能性もあるんじゃないかと思ったわけです。

というのも、昔大久保清事件というのがあって、その事件をテレビで見ていた母親から、「お前がもしこんな事件を起こしたら、私がお前を殺して自殺する」なんてことを言われた記憶があるからなんですね。50年近く前の話ですが、記憶はかなり鮮明で。世の中に迷惑をかけそうな子を持つ親の気持ち。もし本当にそんなシチュエーションだったのなら、分からないでもないかもです。昨日辺りからどうもそういったニュアンスの報道も出てき始めましたね。