株式会社レイ 従業員による着服行為が発覚し、第三者調査委員会を設置

株式会社レイは4/14、「第三者調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。これより前の4/10に、決算発表の延期を公表しており、その時点で従業員による不正行為が原因であることを発表してたんですね。残念ながら見落としてました。

株式会社レイ

株式会社レイは、SP(セールスプロモーション)、TVCM(テレビコマーシャル)などの企画制作と、デジタル映像インフラを駆使した実制作を行うほか、デジタル映像機器のレンタルも行う企業です。テレビ朝日ホールディングスの持分法適用関連会社(テレビ朝日が同社株式を20%保有)。東証スタンダード上場企業ですね。

不正行為の概要

開示では、令和5年2月期に係る決算作業中に、同社従業員による着服行為が行われていた可能性を認識したとしています。当該従業員に対するヒアリングにより着服行為の事実が確認されたとのこと。さらに社内での調査により、この着服行為が過去数年にわたって行われていたことを確認しているようです。

全容の解明及び原因の究明並びに同種の事案の有無について、より客観的かつ専門的な見地から、本取引およびその他の過去の会計処理に疑義の生じる可能性のある取引等についてさらに網羅的に調査を行い、事実関係を正確に把握して問題点を解明するため、第三者委員会を設置した、としています。

今のところ開示されているのはここまでです。日本弁護士連合会の定める第三者委員会ガイドラインに準拠して、委員の選定を行っているあたり、それなりにインパクトのある金額の着服だったであろうことが窺えます。

コナミデジタルエンタテインメント 従業員が殺人未遂容疑で逮捕

日本経済新聞は4/12、「消火器で元上司殴打疑い コナミ関連会社の男逮捕」と報じました。職場で元上司の男性(48)の頭を消火器で殴り殺害しようとしたとして、ゲーム制作会社「コナミデジタルエンタテインメント」社員が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたということです。

コナミデジタルエンタテインメント

コナミデジタルエンタテインメントは、上場しているコナミグループの100%子会社で、モバイルゲーム、家庭用ゲーム、カードゲーム、音楽・映像ソフト、グッズ等の企画、制作、製造及び販売を行う同グループの中核企業です。

事件の概要

銀座にある事務所で、座っていた元上司の男性の背後から男性の頭部を消火器で殴って殺害しようとしたという容疑だそう。元上司の男性は頭部打撲の7日間のけがをしました。調べに対し容疑者は、「パワハラを受けていて、殺すつもりで殴った」と話しているそうです。

かなり、ヤバい事件ですね。2人は以前、同じチームに所属しており、上司と部下の関係だったとのこと。逮捕された男は会社側に被害男性からパワハラを受けたと相談していたが、会社側は「パワハラの事実はない」と判断。2020年8月から男を別のチームに異動させる措置を取っていたといいます。

お知らせも含め、開示はまったく

現行犯逮捕ですから、事件に関しては疑問はないんですが、会社側がパワハラはなかったとした判断はどうだったんでしょうね。そこが気になります。報道を受けても、コナミグループ、コナミデジタルエンタテインメントともに何ら開示をしていません。しっかり調査したうえでの判断だったのであれば、その旨説明した方が良いと思うんだけど。

株式会社レーサム 従業員の不正行為で特別調査委員会を設置

株式会社レーサムは4/11、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。税務調査の過程で、同社の従業員1名が、複数年に亘り、特定の工事下請業者と協力して外注費の水増し発注を行った上で、その水増しの一部をキックバックとして受け取っていたということです。

株式会社レーサム

レーサムは、個人富裕層や機関投資家層などに向け、顧客の投資ニーズに合わせた収益不動産の調達、改修、開発および販売を行う、資産価値創造事業を主力に展開する企業です。同社が販売した物件の賃貸管理・建物管理などを行う資産価値向上事業、宿泊施設運営などを行う未来価値創造事業なども手掛けています。東証スタンダード上場企業ですね。

不正行為の概要

複数年に亘り、特定の工事下請業者と協力して外注費の水増し発注を行った上で、その水増しの一部をキックバックとして受け取っていたということで、同社が現時点までに確認した限り、このキックバックの金額は最大で合計3億円程度と想定しているんだそう。かなり、デカいですね。

同社としても、この事態を厳粛に受け止め、本件キックバックの全容解明、原因究明、類似事案の有無の確認及び再発防止策の検討を行うことを目的として、同日付で特別調査委員会を設置しました。特別調査委員会と呼んでますが、その構成は委員長以下全員同社の監査等委員(うち社外取締役が2名)です。

ちなみに、2023年3月期の決算発表は 2023年5月12日を予定しており、発表時期の変更は予定していないとのこと。調査期間は1ヶ月ということになりますから、ここまでの調査である程度結論が出てそうな感じですね。

アマナ(amana) 特別調査委員会委員の変更

アマナは3/31、「特別調査委員会委員の構成の変更に関するお知らせ」を公表しました。おぉ、そういえば従業員の不正行為を調査中でしたね。今回の開示はその特別調査委員会の委員の変更ということです。

おさらい

アマナは広告業界や一般企業を対象に、静止画やCG、動画などのビジュアルの企画制作、テレビCMやウェブサイトなどコンテンツの企画制作を主に手掛ける企業でしたね。

2018年には中国の子会社で会計不正、2021年には連結子会社での不正が発覚。さらに昨年12月には本体の従業員による不正行為が発覚しました。で、今調査中の事案は何発目の不正でしたっけ? って感じで、正直もうよく分からなくなってきました。

委員の変更

今回の変更は、同社の社外監査役が特別調査委員会の委員を退任し、新たに同社と利害関係を有しない独立した外部専門家を委員に選任するということですから、まぁ、やろうとしていることは正しいと思うのですが。

毎年のように、何かしら不正が出てくるという状況ですからねぇ。今回の事案が過去の調査において発見できていなかった点についても問題視しているということです。特別調査委員会の独立性をより高め、より客観性を担保した実効性のある調査を実施し、徹底した事実解明と原因究明を行うとしています。

赤字決算が続き、株価も低迷(ほぼ10年来の安値水準)。そろそろここらへんで本業に本腰入れられるようにならないとマズいんじゃないの。

ダイダン株式会社 従業員の不正行為が発覚

ダイダン株式会社は3/28、「当社従業員らによる不正行為について」を公表しました。今年行われた税務調査の過程で、1月下旬に判明したということです。工事下請負業者と協力し、水増し又は架空発注を行った上でキックバックやら工事原価の付替えなどを行っていたとのこと。

ダイダン株式会社

ダイダンは、大型建築物の電気・通信、空調、水道衛生、防災設備を設計・施工する総合設備工事企業です。病院、オフィスビル、研究所、工場などを手掛け、日本武道館や関西国際空港旅客ターミナルビルなどの施工実績を有する東証プライム上場企業です。総合設備工事企業ってこの手の不正多いですね。

不正の概要

同社大阪本社に勤務する複数の従業員が、特定の工事下請負業者と協力し、当該業者に対して水増し又は架空発注を行った上で、その水増し又は架空発注額の一部をキックバックとして受領していました。また、同社が当該業者に対して発注する別工事の工事代金に充てる方法等による工事原価の付替えも行っていたということです。

この不正行為は、税務調査の過程で発覚したものであり、これを受け社内調査を行った結果、2015年3月期から2023年3月期までの期間において判明した同社の損害額は総額で約 173百万円になるとのこと。

社内調査委員会

事案の全容解明、原因究明、類似事案の調査及び再発防止策の検討を行うことを目的として、外部の弁護士及び税理士を含む社内調査委員会を2月9日に設置し、調査を進めているようです。調査期間は4月末日までの予定だそうですが、2023年3月期末の決算発表(5/11を予定)については、調査の状況等により、日程等を変更する場合があるとしています。