2/9、従業員による資金詐取が判明したとして社内調査委員会を設置していたグローリー。2/14には、「2022年3月期 第3四半期報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出のお知らせ」を公表しました。申請は同日中に承認されています。
おさらい
2/4に、国内連結子会社において従業員による資金詐取の疑いが判明したと公表。あわせて四半期決算発表延期についても。そして2/9には外部の専門家を加えた社内委員会の設置へと発展。とうとう2/14には、四半期報告書の提出期限の延長まで。
延長の真意
本来の四半期報告書提出期限は2/14でした。決算発表の延期の公表(初報)が2/4でしたから、その後の10日間で収拾がつかなかったということですね。単発的な横領であれば、その後の10日間で何とかなったような気がします。
そして今回の延長申請承認後の四半期報告書の提出期限は、3/14になりました。1か月間の猶予をもらったということ。さてさて、どのような不正により資金詐取が行われていたのか、気になりますね。足元で分かっている状況だけでも開示できないんでしょうか。
2/14の延長申請の開示においては、「調査対象となる期間が相当期間に及ぶ可能性があり、調査及び確認事項が多岐にわたることから、本件調査には相当な時間を要する見込み」と説明されています。残念ながらこれ以上の説明はなし。
「相当期間に及ぶ」、「調査・確認事項が多岐にわたる」という説明から、かなり大掛かりな不正行為が行われていた可能性を感じさせます。株価の方は一時大きく下げていましたが、ここ数日は戻り歩調ではあります。