ブックオフグループホールディングス 従業員の不正行為が発覚

ブックオフグループホールディングスは6/25、「特別調査委員会の設置及び2024年5月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。同社が運営する店舗において、従業員による架空買い取りなどの不正行為が発覚したということです。

ブックオフグループホールディングス

ブックオフグループホールディングスは中古書籍・ソフトなどを扱う小売店舗「BOOKOFF」を中心に、「リユース」を切り口にした小売店舗の運営およびフランチャイズ事業を行う企業。最近では家電商品、アパレル、スポーツ用品、ベビー用品、腕時計・ブランドバッグ・貴金属、食器、雑貨などへも展開する東証プライム上場企業です。

不正の概要

同社子会社(ブックオフ)が運営する複数店舗において、従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得の可能性があることが発覚したということです。今回の開示で説明されていることはこれだけですが、「複数の店舗において」というのが不気味ですよね。

サービスの形態から考えても、いかにも起こりそうな不正だけに、他の店舗でも常態化している可能性を感じます。特別調査委員会を設置して調査を開始するとしていますが、グループの国内外全店舗において、臨時の実地棚卸も実施するようで、これにより実態がある程度見えてきそうです。

ちなみに、この日同社株は1405円で前日比163円安。10%超の下落となっています。

明治安田生命 営業職員の女性が1億3千万円を着服

明治安田生命は6/21、「元営業職員による金銭の不正な取得に関する調査終了について」を公表しました。2022年6月に一旦公表していた営業職員による金銭の不正取得を含む不適切な事案について、調査と顧客への被害金額の弁済等を完了したということです。

明治安田生命

明治安田生命は非上場企業ですが、総資産、経常収益、保険料収入で業界第3位で、4大生保(日本生命保険、第一生命ホールディングス、明治安田生命保険、住友生命保険)の一つに数えられる生命保険会社。名前の通り、旧明治生命と旧安田生命が合併して生まれた会社です。

不正の概要

不正を働いたのは新宿支社の営業職。なんと、80 歳(退社時 76 歳)の女性だそうです。1994年から2021年までの間、顧客の保険料など計約1億3千万円を着服していたとのこと。被害にあったのは計5世帯10人で、被害の大半は同社と女性により弁済されました。

顧客が保険を担保に保険会社からお金を借りられる制度を悪用し、自身の口座に入金するなどしていたようで、2020年に退職した後も職員と偽り、着服を続けていました。同社の調査に対し、金銭は生活費に使ったと話しているそうです。

いやぁ、1994年からですよ。30年近くにわたって不正が継続できていたというのは驚きです。昨年から「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化」に取り組んでるようですが、同社のガバナンス、問題ありです。たとえ上場企業じゃなくてもです。

家電大手ノジマ 2000万円詐取で元社員逮捕

神奈川県警は6/4、虚偽の請求書を金融機関に提出し、家電量販店大手ノジマの子会社の口座から計2千万円をだまし取ったとして、詐欺と偽造有印私文書行使の疑いでノジマの元社員を逮捕しました。容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

ノジマ

ノジマは首都圏での家電量販店と全国での携帯キャリアショップ運営が主力。そのほか、ブロードバンド接続などのインターネットサービス、東南アジアでの家電量販店の展開、個人向け金融サービスなど事業を多角化する東証プライム上場企業です。

子会社アイ・ティー・エックス

不正の舞台となったのは子会社のアイ・ティー・エックス。2015年にノジマが子会社化した会社です。この不正行為については、昨年4月、「当社元従業員による業務上横領の疑いについて」としてノジマが開示していました。容疑者はノジマの財務経理部に所属し、アイ・ティー・エックスに経理担当として派遣されていたとのこと。

開示では、2023年2月から同年4月にかけて、複数回に亘り、子会社の預金を引き出し、又は、インターネットバンキングサービスを利用して自らの口座に送金することで、総額1億20百万円程の現金を私的流用していたとしていました。今のところの逮捕容疑は2000万円ですが、この後まだ拡大しそうです。

当時この従業員へのヒアリングも行っており、逃亡していたわけでもなさそうです。子会社はその時点で刑事告訴していたようですが、なぜ逮捕まで1年以上も要したんでしょうね。なにか他にも問題あったのかな?

アサヒペン 子会社従業員の不正行為 約2億円を着服

株式会社アサヒペンは5/29、「当社連結子会社の元従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。子会社である株式会社アサヒロジストにおいて、従業員による業務上横領が発覚したということです。

アサヒペン

アサヒペンは創業以来、建築用塗料をはじめ各種塗料を製造販売し、1962年に家庭用塗料の専業メーカーに転身した家庭用塗料のトップメーカー。ハウスケア用品分野にも進出し、新規事業ではペット用品も扱う、本社を大阪に構える、東証スタンダード上場企業です。

不正行為の概要

従業員は2023年1月から24年5月までの期間に複数回にわたって、自身や親族、取引関係のない第三者名義の口座に現金を送金するなどし、総額で約1億9千9百万円を私的流用していました。また、この不正行為の発覚を遅らせる目的で会計帳簿の改ざんもしていたとのこと。刑事告訴も含めて法的措置を取る方針だそう。

子会社アサヒロジスト

アサヒロジストはアサヒペンの100%子会社。アサヒペンが物流業務を委託している会社(特定貨物自動車運送業)で、従業員は150名ほど。事務所を貸与し役員の兼務もあります。で、よく見ると所在地はアサヒペンと一緒、たぶん同じ社屋に同居してるんでしょう。

子会社での不正行為というと別の場所の別の会社で起きたことのように感じますが、このケース、ほぼアサヒペン本社内部署で起きた不正みたいなものです。社内調査チームを立ち上げ詳細を調査するということですが、アサヒペンの責任は重大です。

株式会社レーサム 京都の土地取引をめぐる詐欺容疑で元副部長が逮捕

京都市の清水寺近くの土地と店舗に関する架空の取引を不動産会社に持ちかけ、現金3300万円をだまし取ったとして、警視庁麹町署は24日までに、詐欺の疑いで東京都港区のコンサルティング会社役員(56)を逮捕しました。容疑者は当時、レーサムの副部長でした。

逮捕容疑

逮捕容疑は、2022年1月~23年7月ごろ、都内の不動産会社に、清水寺近くの土地と店舗の購入予約金などに必要だとうそを言い、計3,300万円を知人女性の口座などに振り込ませた疑いだそう。

例のキックバックの事案のこと?

レーサムで発覚した不正行為は、以前当ブログでも取り上げました。その際は、複数年に亘り、特定の工事下請業者と協力して外注費の水増し発注を行った上で、その水増しの一部をキックバックとして受け取っていたというものでした。

今回の逮捕については、キックバックっぽい容疑じゃないんですが、容疑者がレーサムの従業員(報道によると副部長)で、コンサルティング会社の役員であるというところまで一致してるんですよね。なので、少なくとも不正を働いた従業員と今回の容疑者は同一人物かと。レーサムは今のところ何も公表してませんが。