オリンパス 取締役代表執行役社長が違法薬物購入の疑いで辞任

オリンパス株式会社は10/28、「代表執行役の異動について」を公表しました。取締役代表執行役社長兼 CEO(最高経営責任者)であるシュテファン・カウフマン氏が、10月28日に取締役、代表執行役社長兼 CEO(最高経営責任者)、執行役及び指名委員の地位をいずれも辞任したとのこと。

オリンパス

オリンパスは内視鏡、治療機器を手掛ける医療機器メーカーです。軟式内視鏡では世界最大手。治療機器では、消化器科処置具、泌尿器科、呼吸器科などの領域で事業を展開する東証プライム上場企業です。

以前は不祥事が絶えない会社でした。内部通報者に対する報復人事訴訟。損失隠しのための粉飾決算とそれらをめぐり告発したイギリス人社長が解任されるという事態も。この時の社長も旧経営陣の問題を指摘して辞任を求めたら自分が解任されるという展開。

違法薬物の購入

そして今回の社長辞任の理由は違法薬物の購入だそう。違法薬物を購入していた旨の通報を受け、外部の法律事務所とも相談の上、直ちに事実確認。内部調査の結果を受けて、社長に対して辞任するよう求め、社長がこれに応じたとのこと。

開示では「通報」という表現がされているだけなので、内部からのものか外部機関からのものか分かりません。違法な薬物というのが何なのかも公表していません。内部通報や内部告発。これらは企業が正常な経営をいち早く取り戻すため重要な手段ですが、この会社多すぎ。でもって、違法薬物とはねぇ。

nmsホールディングス株式会社 役員の経費使用巡り特別調査委員会設置

nmsホールディングスは10/22、「特別調査委員会設置に関するお知らせ」を公表しました。特別調査委員会設置の目的を、同社一部役員による不適切な経費使用の有無に関する事実関係の調査だとしています。

nmsホールディングス

nmsホールディングスは、製造業向け人材サービスを提供するHS(ヒューマンソリューション)事業、電子機器や車載関連機器などの製造を受託するEMS(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス)事業、電源製品を製造するPS(パワーサプライ)事業を展開。海外にも進出し海外売上高比率が6割を占める東証スタンダード上場企業です。

不正の概要

今回の開示では誰が、どのような不適切な経費使用をしていたのか、全く説明されていません。唯一具体的に記されているのが発覚の経緯。同社会計監査人である有限責任あずさ監査法人から、監査手続きを進める中で同社監査等委員会に対し、同社一部役員の経費使用に関する社内調査を行うよう要請を受けたというもの。

経費使用が問題視されるパターンとしては、圧倒的に多いのがトップによるもの。同社もトップが実質的筆頭株主ですし、そのパターンですかね。あとは、2人いらっしゃる子会社の社長を兼務されている取締役でしょうか。

気になるのが、同社の社外取締役2名と外部の弁護士1名(同社との利害関係については不明)という委員会の構成メンバー。形式だけの調査結果になるんですかね。調査結果を待ちましょう。

株式会社 きょくとう まだ揉めている雇用調整助成金の不正受給

株式会社 きょくとうは10/15、「社内調査委員会設置のお知らせ」を公表しました。同社の受給した新型コロナに関する雇用調整助成金の申請が不正であったという事案。昨年4月に特別調査委員会の調査結果を公表していました。が、この結果にケチがついたということのようで。

株式会社きょくとう

きょくとうは、福岡県を地盤に中国地方などでホームクリーニング店をチェーン展開する企業です。殺菌・消臭・分解力が高いとされるオゾンをドライクリーニングに使用しているのが特徴だそうな。福岡市博多区に本社を置く、従業員200名以下の東証スタンダード上場企業です。

不正受給に関する経営陣の指示の有無

開示によると、「今般、外部機関からの指摘により、前回調査の対象となった雇用調整助成金の申請手続きにおいて、経営陣の指示の有無について、再調査を行うよう要請があった」、ということです。特別調査委員会の調査結果が示されて1年半近く経ったこの時期に。

ここに出てくる「外部機関」というのは福岡労働局ですかね?4億円近い不正受給に関して経営陣の関与をもう一度調べ直せってことのようです。外部機関はかなり確信を持っているようですが、前回が同社と利害関係がない外部の弁護士等による特別調査委員会だったのに、今回は社内調査委員会で調べるって不思議な感じ。

どの取締役に責任を取らせるかっていう検討なのかしら。過去記事でも何度か取り上げてますので、そちらもお読みいただければ。

株式会社エルアイイーエイチ 代表取締役の解職とその後

株式会社エルアイイーエイチは10/11、「株主による株主総会の招集許可申立てに関するお知らせ」を公表しました。代表取締役を解職された元社長が悪あがきで経営陣を刷新しようとした議案のようです。この元社長さん、今年8月に取締役会で解職された方なんですね。

エルアイイーエイチ

エルアイイーエイチは、フランチャイジーとして「業務スーパー」を運営する食品流通事業を中核とする持株会社。このほか、酒類製造事業、教育関連事業などを展開する東証スタンダード上場企業です。

代表取締役の解職

今年8/23に、「代表取締役の異動(解職)及び社長交代に関するお知らせ」が公表されており、社長の高額な役員報酬の要求や、法外な出張経費の受領など、赤字が続く同社にはどう考えても不適切な行為が示されています。

さらに取締役会の承認を経ずに、12億円を同社名義の銀行口座から出金し、うち2億円を社長の個人名義の口座に送金したとか、暴言などパワーハラスメントととられる言動についても言及し、解職されていたんですね。ただ、それでも元社長は筆頭株主。なんだかどこかの会社(ジーネクスト)でも同じような構図がありましたね。

株主総会で自身の返り咲きを目指してるんでしょうが、これはさすがに無理っぽい。同社の株価は33円。どっちに転んでももうこの会社は・・・って感じの株価ではありますが。

ジーネクスト 代表取締役の解職(その4) 一応会社側の勝ち

少し前の話になりますがジーネクストは9/11、「当社株主開催による臨時株主総会の決議結果に関するお知らせ」、9/13には、「会社開催による臨時株主総会の決議結果に関するお知らせ」を公表しました。創業者である株主(元社長)と現経営陣との間での経営権争いが起きていた件ですね。

二つの臨時株主総会

まず9/11に開催された元社長が開催した臨時株主総会で、取締役等の専任に関するすべての議案が否決され、9/13の会社側が開催した臨時株主総会ではすべての議案が可決されました。これにより、会社側が経営権を維持する見通しとなりました。ん~、ま、想定通りですね。

両陣営がそれぞれ取締役候補者と監査役候補者の選任議案を諮ったわけですが、総会後に関東財務局に提出された臨時報告書によると、株主(元社長)側議案の賛成率は46〜49%台で、賛否が拮抗する結果だったとのこと。

総会に先立ち、同社は第三者割当増資を行っており、それにより創業者である元社長の株式保有割合は低下しました。が、それでもまだ約30%程度の株式を保有しており、今後どうなっていくのか。

ちなみに、日経の取材によると創業者である元社長は、「臨時総会の結果には納得している。当面はジーネクストの経営に関わらない」と話しているとのこと。このあたりの発言が真意かどうかわかりません。当面は紆余曲折ありそうな気がしますね。