グレイステクノロジー 監視委員会の特別調査課が入ったん?

架空売上やらなんやらで大騒ぎになっているグレイステクノロジー。特別調査委員会を設置して調査を進めていたものの、取締役が関与する粉飾決算で調査が完了しません。東京証券取引所は同社株を監理銘柄に指定し、上場廃止の懸念が・・・。

証券取引等監視委員会?

上場廃止の懸念からか、同社株はどんどん売られ、この記事を書いている時点で70円割れまで見せています。昨年末で370円していた株が。昨年の1月には3000円以上していた株です。この会社マジでヤバいです。

昨日、SNSで証券取引等監視委員会の特別調査課(この世界では特調と呼ばれます)が同社に捜査に入った、みたいな情報が発信されていました。まぁ、間違いなくいずれ捜査には入るでしょうけど、ちょっと早すぎな感じですね。報道とか調べても強制捜査等のニュースは出てきません。

SNSで発信された情報は、「今回の粉飾で証券取引等監視委員会がガサ入れしたのは特別調査課。取引課の調査等では課徴金で終わる事が多いが、この特別調査課に入られると大体、誰かが生贄で検察によって起訴される可能性が高い」という内容でした。

ご指摘の内容はまさにその通りなんですが、ガサ入れの事実がどうにも報道等で見つけられません。で、このSNSの指摘に添えられている画像が、特別調査委員会による調査の継続に関する開示情報なんですね。

まさかとは思いますが、グレイステクノロジーが設置した特別調査委員会と、監視委員会の特別調査課を混同されてる?って感じに見えるわけです。自社における不祥事を自力で調査している段階で、特別調査課が強制捜査等で動くことはないと思われます。

とはいえ、取締役による会計不正というか、コテコテの粉飾決算。株価は見ての通り。2022年最初の退場銘柄になりそうな気配です。

株式会社アイ・テック キックバックの第三者調査委員会の調査結果を公表

アイ・テックは1/18、「第三者調査委員会の調査報告書の受領及び公表に関するお知らせ」を公表しました。昨年7月に公表された役員と従業員が結託して取引先から外注費のキックバックを受けていたという事案でした。調査にちょうど半年を要しましたね。

アイ・テック

アイ・テックは鋼材の販売・加工および鉄骨工事請負を主体とする鉄鋼専門商社でした。静岡市に本社を置く東証ジャスダックに上場する企業です。昨年7月からキックバックの調査をはじめ、9月に中間報告を公表していました。

調査結果

基本的には中間報告から大きな変化はなかったようです。2013年4月から2021年6月に至るまで、取締役兼副支社長の廣澤浩一氏(調査報告書でも実名なので実名を書いています)、建築事業部長、工務部長が結託して、鉄骨工事請負の現場施工者からキックバックを受けていたということです。

工事費用の過剰支払総額は、680,800千円。現場施工業者より受領したキックバックの総額は278,300千円ということで、これも中間報告時点の数字と一緒。

結託した3人

報告書では「関与者の人的関係」という記述があります。結託した3人はいずれも中途入社なんですが、前職において3人とも同じ会社に勤務していたといいます。上司・部下の関係だったそうです。なんだかよく見る光景ですね。

他社から中途入社した人物が、紹介で昔の同僚を引き入れる。新しい会社に対するロイヤリティなんかありゃしませんし、多少好き勝手やって上手くいかなくてもまた転職すればいいか、、、みたいなノリの奴ら。kuniもサラリーマン時代よく見てきました。取締役の不正行為の裏に、こんな背景があったんですね。

株式会社カンセキ 役員による不正行為 調査結果を公表

少し前になりますが、カンセキは11/9、「第三者委員会の調査報告書受領等に関するお知らせ」を公表しました。役員による資産の流用が発覚し、第三者委員会を設置して調査をしてきました。調査期間はわずか1ヶ月です。

不正行為の概要

結論からいうと、行為を行った役員は代表取締役でした。行為を開始した2007年当時は社長、後に会長となっています。行為の手口そのものは非常にシンプルで、代表取締役が私的に行っていた株式投資(信用取引)に会社の金を使っていたというもの。追証ですな。

かなり長期間、頻繁に流用が行われていますが、結果的に穴が開いたままの金額は720万円です。期末の帳簿残高が一致しませんので、現金をカンセキと子会社の間で簿外で移動させ、代表取締役への仮払いの未精算を穴埋めしていたということです。

当然このような作業を長年続けるのは一人では無理。他の取締役2名が協力しています。ただし、2名の取締役は信用取引のことは知らず、創業家に融通した金が返金されないので、やむを得ず協力を続けたということです。

で、この調査結果の公表と同時に、代表取締役と取締役2名の辞任に関するお知らせも公表されています。ですので、開示をご覧いただければ氏名がばっちり分かります。

それにしても取締役が・・・

しかし驚きですね。いまどきここまで公私混同する奴がいるのか、って感じです。この代表取締役、「創業者の側近中の側近であった」みたいですね。創業家の事情を上手く使って、協力者を動かし、会社の金を流用していたわけです。やれやれです。

ちなみにこの資金の流用と簿外での現金の移動、情報を入手し、抜き打ちで現金実査するなど、調査を開始したのは常勤監査役だそうです。ここだけはマトモ。

イー・ガーディアン グレスアベイル 調査結果を公表

イー・ガーディアンは11/11、「調査委員会の調査報告書の受領および役員報酬の減額に関するお知らせ」を公表しました。グレスアベイル元代表取締役による、不適正な支出行為、不適正な債務負担行為、及びこれらに連動する粉飾行為が確認されたとのこと。

取締役の不正行為

グレスアベイルをイーガーディアン子会社と合併させるにあたり、グレスアベイル社の増資等に応じる形で出資し、その現金を同社代表取締役が不正に横領したという形のようですね。増資を引き受けることで払い込まれた金額は総額 299,700 千円だそうです。

当時のグレスアベイル代表取締役に対しては、調査委員会も一切聴取等ができていない様子で、調査結果についても確証が取れていないみたいです。そのため、不正に詐取された金額についての総額については調査報告書でも明示されていません。

業績への影響額について表示している一覧表で、第24期(直近期)の「現金及び預金」の額が1億3,300万円マイナスとなっており、初報時点での不正金額の総額と一致していますので、これが現時点での代表取締役による不正行為の総額ではないかと思われます。

デューデリジェンス

これって、結局はグレスアベイルを買収しようとした際の値踏みが間違っていたということですね。「増資引受後のGA社の業績が低迷を続けており、またGA社の技術力や代表取締役の営業力が当社の想定ほどに高くないことが明らかとなってきた」、、、なんて表現もありました。

グレスアベイルの実力や、同社の代表取締役について、完全に見誤っているわけで、イーガーディアンの買収という経営判断の失敗をもっと明確にするべきですかね。代表取締役社長の報酬の 20%減額、専務取締役の報酬の 10%減額、は少々甘すぎるかと。

第一カッター興業 調査結果報告書を公表

不正資金流用疑惑について、第三者委員会を設置して調査を行っていた第一カッター興業は10/8、「第三者委員会の調査結果報告書の受領に関するお知らせ」を公表しました。委員会の設置が8月上旬でしたから、約2カ月間の調査となりました。

調査結果の概要

同社連結子会社の㈱光明工事において、一部の役職員が内部書類の偽造等による旅費の過剰計上により、「旅費交通費」の名目で資金を引き出し、この資金を接待等に費消していたという事案(不正な資金流用疑惑)。

そしてもう一つが、㈱光明工事と㈱バランスコントロール(本社:愛媛県松山市)との間において、物品の発注や外注工事の発注が行われており、その一部に利益相反取引に該当する取引や不適切な取引が含まれていた(利益相反取引等)。

調査の結果明らかになったのは以上2事案でした。役職員と表現されている通り、役員も絡んでいます。ただ、報告書では同役員に関して業務上横領罪や特別背任罪を認めるに足りる証拠はなかったとしています。

実名の報告書

通常、調査結果報告書を開示する際、取締役Aとか取締役Bなどと表現するものですが、同社の報告書はほぼ実名で記されています。各取締役の責任の有無に関する記述も全部実名。これって結構珍しいですよね。

今回の不祥事の重さをしっかり受け止め、これを機に会社を変えていこうと、敢えて実名で公表することを選んだんだとしたら、これは非常に評価できることだと思います。

報告書にもありましたが、同社は老朽化した社会インフラの維持や修繕に不可欠なサービスを提供する、社会貢献度の高い企業。ココから本気で社会貢献していただきたいものです。