オリエンタルコンサルタンツホールディングス 調査結果を公表

オリエンタルコンサルタンツは10/10、「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。税務調査(東京国税局)から原価の付け替えを指摘されていた事案で、8月から特別調査委員会を設置して調査を行ってきました。

原価付け替えの蔓延

調査報告書では、「全社的に原価付け替えが行われていたと認めることができる」とし、原価付替えが社内に蔓延していたことを指摘しています。

2021年10月~2023年6月において予算管理者を務めたことがある者 406 名を対象にアンケートを実施したところ、196名(約 48%)から原価付け替えを行ったことがあるとの回答があり付け替えの件数は2,357件で、その金額は原価合計7億3,889万7,401円だったそう。

部長やチームリーダーも認識しているケースもあったようで、支社長の一部においても、原価付け替えが行われていたことを認識していたものと認められる。としています。

売上の先行計上

ほかに売上の先行計上なども指摘されているんですが、こちらは、現場において実態を伴わない売上計上が一部発生していることを認識していた支社及び本部の幹部職員並びに経営陣は認められなかったとしています。

まぁ、結局のところ、幹部職員や経営陣が関与したとまでは言えないという、玉虫色の調査結果となっています。これだけ蔓延しているんだから、何かしら関与があったんじゃないかと思いますけどね。

株式会社グッドスピード(その2) 第三者調査委員会の委員選任

9/29に「調査委員会設置のお知らせ」を公表し、監査法人から「公表済みの決算に関して不適切な会計処理がある旨の疑義が生じている」との指摘を受けたことをあかしていた株式会社グッドスピード。10/6に「第三者調査委員会の委員選任に関するお知らせ」を公表しました。

おさらい

グッドスピードは中古車販売店を東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)を中心に出店しており、ビッグモーターの騒動を受け、過去約4カ月間の保険金請求を自主調査し、30件で不適切な事案が見つかったと発表していました。

9/29の開示では、不適切な会計処理の詳細等については、調査委員会が設置された後、直接、調査委員会へその内容を伝えると監査法人から言われていましたし、保険金請求に関する事案と、監査法人が指摘する不適切な会計処理の関係についても触れていませんでした。

第三者調査委員会

今回の開示では、監査法人の指摘は保険金請求に関する事案ではなさそうで、「主に売上計上の時期に関する内容であることが委員会へ伝えられた」とのこと。そのため、「過去の保険金請求に関する調査は、今回の調査委員会の調査対象には含まれない」としています。

監査法人から事前にビシッと言われていたためでしょう。第三者調査委員会の態勢も委員の面々もかなり立派なものになっています。

オリエンタルコンサルタンツホールディングス 特別調査委員会を設置

オリエンタルコンサルタンツは8/4、「特別調査委員会の設置及び2023 年9月期第3四半期決算短信開示の延期に関するお知らせ」を公表しました。主力子会社である株式会社オリエンタルコンサルタンツにおいて、会計不正が発覚したようです。

オリエンタルコンサルタンツホールディングス

オリエンタルコンサルタンツは、国内外で展開する建設コンサルタント。インフラ整備に関する調査・計画から設計、維持管理、運営における技術やサービスを提供する企業です。橋梁や道路、交通、トンネルの分野に強みを持ち、海外売上高比率が4割弱を占める東証スタンダード上場企業です。証券取引所等ではオリコンHDと表記されますが、芸能関係で人気度やらを公表しているオリコンとは全く別の企業です。

会計不正の概要

主力子会社である株式会社オリエンタルコンサルタンツにたいして、今年2月末から行われた定期税務調査において、原価付け替えが指摘されたということです。同社が行った実態調査でも、複数の拠点において原価付け替えが行われていたこと、売上の前倒し計上の疑義もあること、そしてこれらが過年度においても行われていた疑義があることが判明したといいます。

そのため、特別調査委員会を設置し、これらを調査。そのため、第3四半期決算の公表を延期することとなりました。会計不正の場合、誰が主導したか(組織的に行われたのか)が焦点になりますが、さてさて・・・。

ヤシマキザイ 連結子会社の会計不正 調査結果

ヤシマキザイは6/30、「当社連結子会社の不適切会計処理に係る社内調査結果及び再発防止策等に関するお知らせ」を公表しました。2月に原価の付け替え取引や在庫計上処理漏れ、売上の先行計上の疑義などが次々と発覚した同社ですが、6月には中国子会社でも。

次から次へと

当初発覚した会計不正に関する調査結果が3月末に公表され、これで一段落かと思いきや、決算集計の終盤6月に入ったところで、今度は中国子会社でこれまた会計不正の疑義が浮上。6/7にこれを開示して社内調査を開始していました。で、1ヶ月弱で調査結果を公表ということに。

調査結果の概要

本体でいい加減なことやってたわけで、中国子会社で同じようなことが起きてるってのはまぁ、当たり前っちゃ当たり前ですな。

 ① 売上高の先行計上
 ② 新規取引に関する会計処理誤り等
 ③ 棚卸資産の計上範囲の誤り
 ④ 仕入債務の計上時期の誤り
 ⑤ 売掛金の貸倒引当金の計上漏れ

などが見つかったということですが、その多くが、「〇〇すべきところ、誤謬により××として計上してしまった」、という表現で片付けられており、それ以上はほとんど深堀されていません。いやいや、そこを調査するんじゃないの?って感じです。

②については、「循環取引や架空取引等の疑いが否定できないため調査したが、全面的な疑義の解消に至りませんでした」、で、終わらせてます。いやぁ、なんともいい加減な調査結果。会計監査人はこれで納得したんでしょうかね。

ITbookホールディングス 従業員の不正行為(横領) 調査結果

ITbookホールディングスは6/27、「調査委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ」を公表しました。経理担当マネジャーがATM から現金を着服し、その行為を隠蔽するために、ATM からの出金が正当な処理と思わせる会計上の操作を行っていたという件の調査結果です。

結果の概要

2021年8月から2023年5月にかけて、同社の口座から、セブン銀行ATMでキャッシュカードを利用して合計6,750万3,300円を不正に引き出し、遊興費として費消していたということです。当然、発覚を恐れて、仮払金を不正に計上するなどの会計処理を行い、隠ぺい工作も行っていました。

もちろん行為者が悪いんだけど

当初公表されていた通りの横領額でしたが、発生に至る経緯が酷過ぎます。不正な会計処理により仮払金の残高が突如増大したことなどが何度か経理部の部長に相談されているんですが、同部長はまったく機能せず、2年間近く放置されてしまいます。

で、最終的に事が発覚したのが、同部長が当該キャッシュカードを使用しようとした際にカードがなく、初めて入出金履歴を精査したタイミングだったということです。このキャッシュカード、手提金庫に入れてあったということですが、施錠もされていなかったとか。

これって、どう見ても上場企業の管理レベルではありません。起こるべくして起きた不正行為であり、もちろん行為者が一番悪いんだけど、経理部の部長や、同部を管理する担当役員などの責任が問われてしかりですね。

こうして横領に関する調査は終わったようですが、同社では別途会計不正に関する疑義を特別調査委員会が調査しています。2023年3月期決算については、この調査結果を待って訂正するとしています。