「当社グループ製品の品質試験に関する不整合の判明と特別調査委員会の設置について」を公表した昭和電線ホールディングス。この公表を読んでよく分からないままのことがありまして、、、前回は詳しく書けなかったので、(その2)です。
試験方法と計算方法
顧客との間で定められた「試験方法」ではなく、JIS規格に準拠した「計算方法」により合否を判定していたというところ。前回も少し触れましたが、製品の合否を試験するのではなく、計算によってのみ判定していたと読める部分です。
つまりもっと正直に書くと、顧客との間で定められた試験を実施することなく、一般的な規格に準じた計算のみで判定していたと。ん~、kuniの読み方が悪いのか。
是正時期と外部からの指摘
もう一つよく分からないのが、是正時期と外部からの指摘を受けた時期の問題です。「2021年2月に外部からの指摘を受けて行った当社の社内調査により判明いたしました。」と説明されています。
ところが一方で、「2018年9月に自主的に同社内で是正されており、同時期以降は、現在に至るまで適切に品質試験が行われている」というんですね。2018年に是正されているのに、なぜ2021年になって外部から指摘を受けたのか。ここしっくりこないというか、整合性を欠いています。
2021年2月に、3年以上前の検査不正について、外部から指摘を受けた。ということですかね。以上2カ所が腑に落ちないところでした。まぁ、特別調査委員会の調査結果を待て、ということなんですが。