東テク株式会社 従業員の不正行為で特別調査委員会を設置

東テク株式会社は5/10、「特別調査委員会の設置及び2023年3月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。同社子会社の東テク電工株式会社において、同社従業員と仕入れ取引先との間で、実態の伴わない仕入れ取引が行われていたということです。

東テク株式会社

東テク株式会社は、ビルや各種施設向けに業務用空調機器をはじめとする設備機器の販売、計装工事の設計、施工、各種設備・システムの保守サービスなどを一貫提供する企業です。東証プライム上場企業ですね。

不正行為の概要

行為の概要といっても、今のところ公表されているのは上記のように「実態を伴わない仕入れ取引」ということだけ。特定の従業員としていますので、今のところ単独犯と考えているようです。

この事案、税務署がある特定の仕入取引先を調査対象としていて、その反面調査が子会社の東テク電工に対して実施されたことから発覚したということです。反面調査というのは、税務調査対象者の取引先に対して行う税務調査の手法の1つです。 具体的には、税務署が「疑わしい取引」を発見したとき、それが正しいかどうか「裏をとる」ために取引先に調査をすることを言います。

特定の仕入先って?

この反面調査は4/25に実施されたとのこと。「特定の仕入取引先」がどこなのか不明ですが、東テク電工に対して架空発注や水増し発注をしているわけですよね。このあと当該企業からの開示もあるかもしれません。ひょっとしたらすでに当ブログで取り上げてきた企業なのかもしれないし。

THECOO株式会社 従業員による不正行為で特別調査委員会を設置

THECOO株式会社は5/8、「当社従業員による不正行為及び特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。特別調査委員会を設置して事実関係の調査を行うため、5月12日を予定していた2023年12月期第1四半期の決算発表を延期するということです。

THECOO

THECOOは、一般ユーザー向けにファンコミュニティプラットフォームを提供するFanicon事業、企業向けのマーケティング施策支援などを行う法人セールス事業を展開する企業。Fanicon事業とは、タレントやアーティストとそのファンがともに形成するネット上のコミュニティサイト「Fanicon」の提供および運営管理を行う事業だそうです。2021年末に東証グロースに上場したばかり。ちなみに社名の読み方は「ざくー」みたい。

不正行為の概要

開示によると、2019年度以降、同社従業員複数名が自身らと関連を有する会社等に対して架空発注や水増発注による不適切な発注を行っていたことが発覚したということです。架空発注及び水増発注の規模は、現時点で最大で合計77百万円と想定しているとのこと。上場前からの行為ってところや、複数名ってところは気になります。

今のところ開示されたのはここまで。何の目的で架空発注や水増発注を行っていたのかも分かりません。まぁ、このてのケース、ほとんどが発注先から水増し等した金額がキックバックされて従業員の懐に入っていたってやつですよね。もしくは、発注先にプールした資金を使って原価の付け替えなど。

調査期間

特別調査委員会は、この不正発注による業績への影響を判断することを調査の最優先事項とし、当該事項に関する中間報告書を2023年5月15日までに提出する予定だそうです。決算発表を優先した対応であり、不正発注の規模等についてはあらかた想定できている感じですね。

石川県能登地方で震度6強の地震 夜には震度5強も

5/5、14時42分、石川県能登地方を震源とする地震があり、石川県珠洲市(能登半島の先端に位置する市)で震度6強の揺れを観測しました。テレビでも頻繁に取り上げられていましたね。その日の夜には震度5強の余震も起きています。

被害の状況

ゴールデンウイーク最中の地震。この地震では1人が死亡、22人がけがをしたということです。2棟の住宅が倒壊したり、がけが崩れて岩の下敷きになった住宅などが報じられていました。神社の鳥居が崩れてしまったニュース映像もありましたね。

石川県能登地方では、2018年頃から地震回数が増加傾向となり、2020年12月から地震活動が活発になったんだそう。この一連の地震を能登群発地震と呼ぶみたいです。昨年6月にも震度6弱の地震が、一昨年の9月には震度5弱の地震が発生しています。毎年こんな地震が来るなんてたまらんね。

ニュージーランドでも

そういえば、今回も10日ほど前の4/24に、ニュージーランドでマグニチュードは7.3の大きな地震がありましたよね。日本もニュージーランドも同じ太平洋プレートの境目に位置している地域のため、地震の発生にもある程度の連動性があると考えられているんだとか。

クライストチャーチ地震のあと、連動するように、3.11東日本大震災が起きてしまいました。今回の能登の地震もニュージーランド北方地震と関連あったんでしょうか。

ispace 公開タイミングはあれで良かったのか?

少し前の話になりますが、ispaceは、「民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション 1 月面着陸の状況について」を公表しました。テレビ等でも盛んに報道されましたので、多くの方がその状況についてご覧になったと思います。

ispace

ispaceは、月への物資輸送を行うペイロードサービスのほか、パートナーシップサービスの提供など、月面開発の事業化に取り組む次世代の民間宇宙企業です。日米欧に子会社を設置し、事業を展開している東証グロース上場企業です。

上場と月面着陸

同社は今年4/13に東証に上場を果たしました。まだまだ事業としての実績もなく、赤字企業ですから公開価格は254円。しかし、月面着陸を控えているという投資家の夢をのせて上場。上場初値は4倍近い1,000円でした。証券会社から同社IPO株式をもらった人は大儲けですね。

その後、さらに人気を集め、4/19には2,373円の高値を付けています。このころ、同社は同月中に月面着陸する予定としており、その後民間企業として世界初の月面着陸を4/26に行うと公表しました。そしてその当日、着陸に失敗したことを認めたのが冒頭の開示です。

上場直後はほとんどの場合投機的な動きが加速し、上げる場合も下げる場合もより激しい価格変動となりがちです。ispaceも同様で、「民間企業として世界初の月面着陸」という材料で急騰し、その失敗で暴落するということになりました。5/2の終値は1,010円です。

月面探査にしろ、株式公開にしろ、かなりの準備期間があると思われます。株式公開直後に着陸失敗というこのタイミング、これで良かったんですかね。普通に考えると、公開タイミングを遅らせるなどの対応は必要だったんじゃないでしょうか。たしかに成功していれば最高のタイミングだったかもしれませんが。。。投資家に投機を促すようなこのタイミング、どうかと思います。

熊谷組 北海道新幹線トンネル工事試験で虚偽報告

熊谷組は5/2、「弊社JV施工の工事におけるコンクリートの単位水量試験およびスランプ試験の虚偽報告について」を同社ホームページで公表しました。北海道新幹線の札幌延伸に向けたトンネル工事で、ゼネコンの熊谷組などでつくる共同企業体(JV)がコンクリートの品質管理試験で虚偽の報告をしていました。

熊谷組

熊谷組は、ダムやトンネルなどの大型土木工事に強みをもつ準大手のゼネコン。特に大型トンネル工事には定評があります。また、高層ビルの建築工事にも多くの実績を持っています。早期から海外展開も積極的に行ってきた東証プライム上場企業です。

不正の概要

コンクリートの単位水量試験(コンクリート1㎥に含まれる水の量を測定する試験)及びスランプ試験(固まる前のコンクリートの柔らかさを測定する試験)において、必要な手順を踏まずに試験したのに「適切に実施した」と報告していたということです。施工したコンクリートの強度については現在調査を進めているところだそうです。

この不正、発注者である「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が現場立会を行ったことで発覚しています。以前当ブログでも取り上げた、大成建設の札幌で建設中の高層ビルにおける施工不正。あの件も発注者であるNTT都市開発が現場を巡回した際に発見してました。

発注者が施工業者等からの実績報告を鵜吞みにすることなく、自ら現場に足を運びチェックすることの重要さが分かります。こういうチェックがしっかり行われるようになると、もっともっと不正が発覚するんでしょうかね。それも怖い話ですが。