株式会社タムロン 社長辞任で特別調査委員会を設置

株式会社タムロンは8/22、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。同時に経費を私的に流用したとして社長の辞任と、それに関与したとして常務取締役の平取締役への降格も公表しています。

株式会社タムロン

タムロンはカメラ向け交換レンズで世界的なブランド力を有する企業です。一眼レフカメラ用交換レンズは、自社ブランドでの販売のほか、他のカメラメーカー向けにOEMもしています。もちろん東証プライム上場企業です。

不正の概要

代表取締役社長が少なくとも過去5年間、月に複数回にわたり出張に第三者女性を同伴させ、当該女性が関与する特定の飲食店において飲食し、当該費用を同社に負担させていたということです。経費の私的流用ってことですね。開示ではその金額については触れられていません。

また、こうした社長の行為に関する支出管理を行っていた元常務取締役が、常務職を解かれています。取締役としては残ってますね。ちなみに、この不正については、2023年7月9日、同社が運営する内部通報制度における外部窓口宛に内部通報があったことで発覚しています。

しかしまぁ、女と楽しんで使い込みとは情けない話です。この社長さん、少なくとも2019年以降は毎年1億円超の役員報酬を得ていた方。なんでまた会社の金に手を???

秋の味覚初サンマが入荷 1キロ20万円?

8/22付けの日本経済新聞に、「初サンマ、1キロ20万円 豊洲に入荷、卸値最高値」という記事がありました。このところ毎年のように不漁が伝えられ、我々庶民の口に入ることがめっきり減ってきたサンマですが、今年の初サンマの卸値は前年比8万円高い1キログラム20万円だそうです。

1匹当たり2万5,000円

8/21に豊洲市場で行われた初競りでついた値段はなんと1匹当たり2万5,000円だそうです。初競りってのはその年のご祝儀みたいな面もあって、バカ高い値段が付くもんなんでしょうが、それにしてもねぇ。同市場のサンマとしては過去最高値だそうです。

競り落とした魚屋さんは、1匹90グラムのものを1,980円、同125グラムのものは6,600円で販売したんだそう。6,600円のサンマはいったいどんな人が買っていったんでしょうね。料亭とかお寿司屋さんでしょうか?

サンマの養殖

サンマのような回遊魚は養殖が難しいみたいですね。特にサンマはお互いにぶつかり合って鱗がはがれるだけで死んでしまうなど、デリケートな魚らしい。先日取り上げた陸上養殖にも向いてなさそう。そしてもう一つ養殖が普及しない理由が、価格だそうです。

これまでは大衆魚だったわけで、一度豊漁ともなると、とてもとても養殖では採算が取れないんだそう。しかし、昔のような豊漁って戻ってくるんでしょうか。冒頭書いたようにサンマが高級魚として定着していくのなら、そろそろ養殖も視界に入れといた方が良さそうです。

ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー) 顧客情報流出

ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー)で、今度は顧客情報の流出が発覚したそうな。8/16日付の日本経済新聞が報道していました。眼鏡チェーン店「メガネスーパー」を運営するビジョナリーホールディングスは15日、氏名や住所などを含む最大約4,000件の顧客情報が流出した可能性があると発表しました。

まぁ、いろいろ出てくること

7月に、本来計上すべき店舗と異なる店舗に売り上げが計上されていた不適切な事案が発覚したため、第三者委員会を設置。第三者委員会の調査で眼鏡出張訪問販売などの売り上げが不採算店舗11店に不適切に付け替えられ、2023年4月期に減損損失が6700万円過小計上されていたことが判明。

こりゃ、もうあかんね、って感じの同社でしたが、今度は顧客情報の流出。前社長の主導で外部に譲渡した一部店舗のPOS(販売時点情報管理)システムからメガネスーパーの顧客情報が不正に閲覧されていたとのこと。

情報システムを生きたまんま誰かにあげちゃったってことでしょうか?やってること、何もかもめちゃくちゃですやん。こんな会社が上場しててええの?いやいや、もうあかんでしょ。まだ株価は100円超えてるけど。ん~、これ以上のコメントのしようがないっす。

オープンハウス 三栄建築設計をTOB(その2)

一昨日取り上げたTOBの件。TOBにかかる重要事実の公表前の三栄建築設計の株価の動きが怪しいと書きました。今日はこの件についてもう少し詳しく掘り下げてみようかと。反社と繋がっているとして信用を失墜してしまった三栄建築をオープンハウスが買収します、という話です。

株価の推移

8/14(月):1,601円(+48円)、8/15(火):1,716円(+115円)、8/16(水):1,843円(+127円)というのがTOB公表前の同社株の株価推移です。先日も書いた通り、TOBに関する公表は8/16の取引終了後の18:15でした。

ここに書いた3日間の出来高を伴った急上昇はいったい何だったの?というのが問題点です。調べてみると8/14や15日に、今回の反社とのかかわりを調べていた調査委員会が調査結果を公表しており、これに反応して株価が反騰したという見方もあるかもしれませんね。

大きく下げた株価が少し戻ったというのであればともかく、同社株はここ1年1,700円台を付けたことがありません。いわゆる新高値のゾーンまで買い進まれたことに対しては違和感しかないという感じです。そのため、インサイダー取引の存在を感じさせるわけです。

投資家心理として

6月に反社とのつながりが初めて公表された際、同社株は1,300円割れまで売られました。反社会的勢力とのつながりなどけしからん。と、材料に反応して同社株を手放された株主は1,300円程度で売却されたと思われます。

その後、悪材料出尽くしという感じで8月上旬にはもともと付けていた1,500円台を回復。やれやれという形で多くの株主がギリギリ損切かチャラってところで売却したでしょう。今回の反社の話題で株主は振り回されたわけです。

そして、TOBの材料が出ました。株主の多くが損切りさせられた一方で、反社の創業者はTOBにより2,000円台で売り抜けられることが確定したわけです。多くの一般株主が振り回され、損してしまったなか、反社はここ1年以上付けたことのない高値で売れちゃうんですね。反社丸儲けというこの構図、許されていいもんでしょうか。

拡大してきた魚介類の陸上養殖

8/16付けの日本経済新聞に、拡大しつつある魚介類の陸上養殖について伝える記事がありました。「漁獲競争が激化し、水産資源の枯渇が懸念される中、食料確保と環境保護の両面から『陸で育つ魚』に熱視線が集まる」、という触れ込みです。

紹介されていた企業と魚種

日経がまとめていた主な陸上養殖事業(上場企業のみ)は次のようなもの。マルハニチロ(サクラマス、アトランティックサーモン)、ニッスイ(マサバ、バナメイエビ)、JR西日本(マサバ、ヒラメ、トラフグ)、関西電力(バナメイエビ)、安藤建設(トラフグ)、ゼネラル・オイスター(カキ)といったところ。子会社での参入という意味では、三菱商事や三井物産の名前もありました。

最大の魅力は

陸上養殖の最大の魅力は、天然物や海上養殖において課題となる寄生虫リスクを低減できることでしょう。食中毒の防止などで付加価値を高めることが可能です。アニサキスの問題でサバはなかなか生でいただくことができなくなりました。前にも書いたけど、酢でしめても効果なし。

生ガキにあたるのも怖いですよね。ノロウィルスや腸炎ビブリオ、貝毒を含むカキを生で食べることで発生する食中毒です。そうしたウイルスや細菌を含む海水(や、食物連鎖)から切り離された陸上養殖は非常に魅力的です。

地方自治体にとっても

昨年夏に2ヶ月ほど田舎に帰省していたんですが、まぁそこら中に耕作放棄地やらがあふれていて、これだけの土地があったら陸上養殖の誘致ありじゃないか、と思いました。空き家や耕作放棄地に悩む地方自治体にとっても非常に付加価値の高い事業だと思います。