株式会社アウトソーシング 雇用調整助成金をめぐり外部調査委員会を設置

株式会社アウトソーシングは8/1、「外部調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。同社の連結子会社である株式会社アウトソーシングテクノロジーにおいて、雇用調整助成金の支給申請手続きの一部が適切に行われていなかった事実等が確認されたとのこと。

株式会社アウトソーシング

アウトソーシングは、主にメーカーの製造・研究部門での業務請負や人材派遣サービスを国内外で展開する企業。M&Aによりグループ規模を拡大、海外展開も進め、世界約30カ国でサービスを提供しており、海外売上高比率が5割強を占める東証プライム上場企業です。

不正の概要

不正行為の可能性があるのは2点。まず一つ目はアウトソーシングテクノロジーにおいて、雇用調整助成金の支給申請手続きの一部が適切に行われていなかった疑いが判明したこと。そして二つ目が、募集媒体会社等との取引において、取引開始にあたり受発注の契約書が作成されていない等、社内決裁プロセスが適切に行われていなかった事例が確認されているということです。

いずれも現時点では、あくまで必要な手続きが行われていなかったとの認識のようで、そのことにより雇用調整助成金の不正受給があったとは一言も言ってません。もちろん、このあと外部調査委員会が明らかにしていくんでしょうが。

株価が・・・

まだ不正があったとはしていない開示でしたが、8/2の株価は大きく反応。1,217円と前日比210円安まで売られています。出来高も712万株の大商い。この反応をみると、手続きだけの問題では収まりそうにないですね。

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