オープンハウス 三栄建築設計をTOBで完全子会社化

オープンハウスは8/16、「株式会社三栄建築設計株式(証券コード:3228)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」を公表しました。創業者の反社会的勢力とのつながりで、東京都公安委員会から暴力団排除条例に基づく勧告を受けていたあの三栄建築設計です。

創業者等の保有株式をTOB

今回公表されたのは、創業者とその親族が代表を務める企業が保有する全株式(発行済み株式の約65%)に対するTOBです。これにより、反社と繋がっていた創業者一族から完全に切り離されることになります。TOBが成立した場合はスクイーズアウト(強制買い取り)を実施し、三栄建築は上場廃止となる見通し。ちなみにTOBの条件は1株につき2,025円、買収金額は約430億円になるそうです。

反社認定(反社に繋がっている企業は反社会的勢力です)を受けた企業が、その世界との繋がりはもうないということを世に示すのはとても大変なことなんですね。なので、三栄側にとっても朗報、公安にとっても納得感のある展開です。反社との関係が世に出たのが6月中旬でしたから、2か月ほどで決まった買収劇です。

なんだか微妙な取引も

オープンハウスがTOBを公表したのが、8/16の18:15です。ところがその前々日辺りから三栄建築の株価は出来高を伴って急上昇。何なんでしょうこれ。一方のオープンハウス株は急落しています。反社とも縁が切れて、身綺麗になり、、、良いことずくめ。ともいかないようなこの不穏な株価変動。公安の次はSESC(証券取引等監視委員会)の出番か。

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