日産証券 不正アクセスでシステム障害(その2)

岡藤日産証券ホールディングスは5/6、「不正アクセスによるオンライントレードシステムの障害発生に関するお知らせ(第3報)」を公表しました。連結子会社である日産証券株式会社において、第三者からの不正アクセスの影響で、オンライントレードシステムに障害が発生しています。

その後の状況

4/25、株価指数先物取引・オプション取引、くりっく365、くりっく株365のシステムが障害を起こし、現在のところもまだ復旧していないようです。決済注文と入出金に関しては電話で、顧客からの注文、指示を受けているとのこと。

BCPの基本どおりですね。流動性の提供とでも言うんでしょうか、顧客の換金や建ち注文の決済(手仕舞の取引)に関しては、確実に対応する必要があります。そのため、あえて新規建ての注文についてはご遠慮いただくことになります。決済注文だけはすべて執行できるよう、執行機能のキャパシティを確保しておくことが重要だからですね。

どうしても新規に建てたい顧客に対しては他社へ誘導することもあります。おそらく同社もそうしてるでしょう。辛いんですよね、これって。みすみす自社への注文をライバル会社に誘導するわけですから。システム障害がきっかけで他社に顧客を取られてしまうこと、結構多いんです。

復旧の見込みなど

第三者の外部専門機関による調査に、1週間から2週間程度を要する見込みとしていましたが、最終的な調査結果が出るまでには、さらなる期間を要する見込みになったとしています。システム復旧、サービス再開時期については見通しが立たない状況になっているようです。

「調査結果受領後、再発防止策の策定や関係諸機関との確認等のしかるべき対応を行ったうえで、サービス再開時期を慎重に判断する」。としていますので、1か月以上かかるかもしれませんね。

コメントを残す