商船三井 自動車運搬船で火災事故

商船三井は2/17、自動車運搬船“FELICITY ACE” にて火災が発生し、乗組員が総員退避したことを公表しました。しかし、これはあくまで同社ホームページ上だけの公表で、適時開示は行っていません。

事故の概要

火災を起こした貨物船はパナマ船籍の自動車運搬船「フェリシティエース」(全長200メートル)で、商船三井が所有・運航。ドイツを出港し、米国に向かっていました。16日午前9時半ごろ、ポルトガルのアゾレス諸島沖で出火。乗組員が避難したため、船は制御できない状況に。つまり漂流中。

船には高級車のベントレー約200台や、ポルシェ約1100台のほか、フォルクスワーゲンやアウディ、ランボルギーニといった自動車など、約4000台の車が積まれているようです。乗組員22人は避難し、全員無事とのこと。

何で開示しないの

商船三井をはじめとした海運株は、業績絶好調。期末の大幅増配なども伝えられ、株価は大きく値上がりしています(それでも割安な業種ですが)。こうした好業績や増配についてはもちろん適時開示されています。一方で、火災事故についてはなし。

事故が発生した翌日にはホームページで公表していますが、その翌日2/18には株価は2月の高値近辺まで買われました。で、報道が事故を取り上げた後、2/21には株価は急落。事故のことを知らずに、期末の配当目当てで高値を掴んだ投資家もいたりしそうです。

なんで適時開示しないんでしょうね。会社にとって都合のよくない情報はできるだけ抑えておく。こういう発想してちゃダメでしょ。と、思うのですが。

コメントを残す