日本電産 指名委員会の設置

日本経済新聞は11/9、「日本電産、指名委を設置 過半は社外取、後継選びも視野」という記事を掲載しました。取締役会の諮問機関として指名委員会を設置。3人の社外取締役と2人の社内からの取締役で構成し、委員長には社外取締役が就任したということです。

相次いだ社長交代

日本電産では直近10年間で、永守氏の後継者含みで外部(カルソニックカンセイやシャープ、日産自動車など)から複数の経営人材を招いてきました。実際に社長に就任された外部人材は日産自動車出身の2人。ただ、企業文化の違いや、永守氏との確執(おそらく)などから、同社を退社する動きが相次いできました。

とうとう永守氏も

永守氏が期待する人材を外部から招聘するものの、お目にかなわないとなると次々と首にする。みたいなことが繰り返されてきた。要するに創業者である自分の後釜は自分が決めるんだというスタンスが、非常に明確だったわけです。その永守氏の強い思いにもとうとう変化が起き始めたということなんでしょうね。

指名委員会は取締役の候補を決定することを目的とした機関で、委員会は3名以上の取締役で組織され、その過半数は社外取締役で構成する必要があります。日本電産では、冒頭書いたように、3人の社外取締役と2人の社内からの取締役で構成し、委員長には社外取が就任しています。

日経フォーラム「世界経営者会議」でも永守氏は、「外部から登用しようとしたのが大きな失敗だった」と話していたそう。しかし、指名委員会(という社外の意見が推す人材)に対して、永守氏は全てを受け入れていくことができるんでしょうかね。

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