プラスチック製ストロー

使い捨てのプラスチック製ストロー廃止

米スターバックスが20年までに全世界の店舗で廃止するとか、米マクドナルドが英国等で9月からプラスチック製ストローを紙製に切り替えるとか。国内でも、セブン&アイ・フードやケンタッキー、すかいらーくが同様の方向性を発表しています。

海洋汚染の一原因かもしれませんが、いきなりプラスチック製ストローが槍玉にあがったというのが腑に落ちませんでしたが、どうやら鼻にプラスチックストローが突き刺さったウミガメの動画が原因のようです。どう考えてもストローだけの問題ではないですよね。ストローが踏み絵になってしまったようです。

マイクロプラスチック

環境にとってプラスチックが有害であり、特にマイクロプラスチックが問題だとして悪者になってます。いわゆるバズワードなのか、直径何ミリ以下のプラスチックのことかと調べてみましたが、明確な定義はないみたいで、通常は5ミリ以下を指していることが多いようです。

その発生原因もよく分かってないようで、海洋ゴミとなった大きなプラスチックが壊れて、細かい粒になっていくパターン。紫外線による分解促進という面もあるみたいで、おそらくこのパターンがストローを悪者にするケース。

他にも、工業用に意図して作られた研磨剤(これがそもそもプラスチックの粒子)が海に流れ出るのが原因とするものもあれば、衣類の洗濯により流れ出た合成繊維の粒子だ、なんてのもあるみたいです。いずれにせよ、ストローってのは環境にとって有害なプラスチックの極々一部ということですね。

SDGsのどの目標?

目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」というのがあります。目標14「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」ってのもありますから、一義的にはこれらの目標に沿った考え方ということでしょう。「使い捨てプラスチック製ストローを排除し、我々は海洋・海洋資源を保全していきます」という、SDGsに則った企業の宣言なんですね。

生分解性プラスチック

じゃあ、何で代替するの?ということになるわけで、今度は化学業界やら製紙業界がSDGsに則り、社会に貢献しようと活気付いてくるわけです。当然、プラスチック製ストロー以外、その他プラスチック製品に代替する紙製品は出てきそうですし、生分解性プラスチックによる代替というのもありでしょう。

生分解性プラスチックというのは、自然に分解して無害な成分に戻るプラスチックです。現在の技術では生分解性プラで同じものを作ると、コストは5倍程度になるとか言われてます。カネカや三菱ケミカルなど、株式市場では生分解性プラスチックを手掛ける銘柄が投資対象になりつつあるようです。

しかし、その前にリサイクルじゃないの?とkuniは考えます。ストローにしろ、スプーン、フォークにしろ、同じ成分で規格統一すれば、もっとリサイクル率上げれるんじゃないかと思います。

日本におけるプラスチックの回収率は相当高い方らしく、80%を超えているそうです。が、しかし、再度プラスチックとして利用されるリサイクル率は23%らしいです。これを上げることを考えるべきじゃないですかね。先日、中国がプラスチックゴミを受け入れないとかいうニュースもありましたしね。

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