アートとのはざま 鏡に映すと四角く見える円柱

6/2 日本経済新聞の記事で面白いモノを見付けました。サイエンス面の記事だったんですが、円柱の中に四角柱が入った模型が、後ろに立てた鏡に映った像を見ると、四角柱の中に円柱が入った逆の形に見えるんです。鏡には種も仕掛けもないらしく、錯覚でそう見えるんだそうな。明治大学の杉原厚吉研究特別教授が数理工学の手法で設計した「錯覚アート」というものらしいです。

見る方向によって円柱や四角柱に見える形状を細かく計算しているんだそうで、ある一定の角度から見たときだけ、円や四角の整った形が出現します。いやぁ、これ驚きなんですが、文章で表現するのって、たぶん無理。あっ、冒頭に付けた画像で分かってもらえるでしょうか。

もともとはロボットの目となる画像認識を研究していた方で、現実の世界ではあり得ないが、計算機の中で成立する立体図形が描けることを発見し、錯覚アートの作製に乗り出したんだそうでう。

数理科学する明治大学

こりゃ面白いわ、ってことで明治大学のホームページ見てきました。杉原先生の「世界を驚かせた錯視アートの魅力を大解剖」という動画があって、日経が伝えていた円柱の件も一緒に見ることができます。他にも、坂を勝手に登っていくように見えるボールだとかが見れるんですが、それ以外はkuniの表現力では上手く伝えられそうにないです。

動画の中で、「この教授は数学の力でいくらでも錯視を生み出すことが出来てしまうのです」とか、「杉原先生は国際的な錯視コンテストで数回の優勝経験があります」などと伝えています。百聞は一見に如かず。ぜひこの動画ご覧ください。

「数理科学する明治大学」というコーナーには、5つのアプローチが掲げてあり、その中の一つが今日紹介している「視覚・錯覚を解明し、錯視の予測や制御に役立てる」というもの。このほかにも、

「生命や社会の自己形成と崩壊現象の要因を読み解く」
「金融危機を解明し、経済の安定化に貢献する」
「折り紙工学を用いた産業イノベーションを実現する」
「快適な介護空間づくりのための感性モデルを構築する」

といったアプローチが並んでいました。なかなか、知的好奇心を刺激してくれるというか、、、明治大学、なんか面白そうじゃないですか。リンク張っておきます。ぜひご覧ください。動画ページはこちら

パスワード定期変更は因習

5/29付け日経産業新聞の記事。パスワードの定期変更は古臭くて時代遅れで価値が低いというお話です。ちなみに「因習」とは、古くから伝わる、とかく弊害を生むしきたりのことですね。定期的な変更を要求されると、ユーザーは覚えやすい数字等を多用したパスワードを作りがちで、かえってパスワードの強度を落としてしまう。こういう話はkuniも聞いたことありました。

米国立標準技術研究所(NIST)のガイドライン

たしかにそうなんですよね。同じパスワードの末尾に1とか2の数字を付けておき、変更のたびにその数字を順に変えていくとか、パスワードの中に入れている記号部分だけを変更していくなんていうやり方ですね。皆さんも似たようなことしてませんか?

ってなことで、米国立標準技術研究所(NIST)は、2017年に公開したガイドラインで、「サービス事業者がパスワードの定期的な変更を要求すべきではない」と明記したそうです。また、今でもたまに見る、パスワード回復のための「秘密の質問」も使うべきでないとしています。

こんなふうにパスワードに対する考え方が変わった理由として、記事では2つ以上の要素を利用した「多要素認証」が広まりつつあることをあげています。

多要素認証

複数要素を組み合わせた認証により、安全性を高めようという考え方で、ユーザーが使用している他の「モノ」で認証する方法や、ユーザー自身の特徴を使うやり方があるとのこと。

前者では、ユーザーが持っているスマホの電話番号をあらかじめ登録させておき、そのスマホにSMS(ショートメッセージ)でワンタイムパスワードを送る方法が紹介されていました。kuniも最近この手の確認求められたことあります。

また、後者はユーザーの身体的特徴を使う方法で、指紋認証や顔認証などがあります。こちらはスマホではかなりの勢いで増加してきてますよね。虹彩認証なんてのもあります。こんなふうに、入力するパスワード以外にもう一つのユーザーしか持っていない情報を認証に使うことで、安全性を高めるという考え方ですね。

まとめ

ということで、パスワードに関するトレンドを見てきたわけですが、kuniの会社ではまだ定期的な変更を要求してきます。実はまさに今がそうでして、「あなたのパスワードは残り〇日で有効期限が切れますので、それまでにパスワード変更を行ってください」とメールが来ているところです。定期的な変更要求というルールを止めたとたんに何かが起きたら、、、と心配する気持ちも分かるけど、もうやめようよこれ、って感じです。

ステルスマーケティング(ステマ)

便利な時代になったもので、ネットでググれば調べたいことが何でも簡単に調べられるようになりました。先日もややネットに疎い先輩と電話で話しながら、先輩が調べたかったことをネットで解決。「良い時代になったなぁ」先輩もやはり同じことを言ってました。kuni達の世代は大人になってからネットが開花、定着したので、なおさらなんだと思います。

ソーシャルレンディングはステマだらけ

しかし、一方でネットの検索結果で正しい答えを常に見付けているわけでもなさそうです。このブログでも何度か取り上げたソーシャルレンディングの世界。検索結果の上位に必ず出てくるのが、ステルスマーケティングです。アフィリエイトブログと一括りにすると怒られそうですが、この手のブログにも怪しいのがあります。

明らかに怪しい業者を称え、推奨し、本人は非常に良い運用結果であるかのように宣伝します。けど、その中には嘘がたくさん紛れ込んでて、、、って、kuniが元々金融の世界に居たから、怪しさを感じるのでしょう。ソーシャルレンディング以外にも、仮想通貨や証券取引もそうですかね。お金儲けや運用に関する世界にはこうした輩が多いようです。

ということは、逆にkuniが大した知識がない分野では、こうしたステマとかに結構簡単に騙されているということになりますね。気を付けないといけません。最近は口コミマーケティングやインフルエンサーマーケティングなんてのも流行ってますしね。

日本には取り締まる法律がない

これらステマやアフィリエイトの一部は、いずれも顧客を業者のサイトに誘導することで、業者から利益を得ています。業者から金をもらっているから、良いことばかりをアピールする。けどそのことを伏せたまま、顧客を誘導しているところが問題なわけです。が、調べてみると、これって日本の法律では規制できていないんです。

日本の現行法で規制するとしたら、誘導する際の表示が明らかに、「優良誤認」や「有利誤認」にあたるケースくらいです。例の消費者庁が所管する不当景品類及び不当表示防止法ですね。ただ、これは業者から金をもらっているかどうかは関係ありません。

欧州やアメリカでは、「金銭を受け取っていながら、消費者や専門家の独立した意見であるかのように装って推奨すること」は法律で明確に禁止されているそうです。冒頭に書いた通り、ネットは非常に便利になりました。ネットの影響力がここまで大きくなってきているわけですから、日本でも早急に法規制の整備、検討した方が良さそうです。

仮想現実が拓く世界 VRの可能性

5/22付日本経済新聞の特集「ディスラプション」で「他者に変身 心まで溶かす 第2部仮想現実が拓く世界(3)」が掲載されました。VR(仮想現実)技術で外見が変わると、実際の行動や心の動きが別人のように変わるという内容です。

プロテウス効果

記事ではVRゴーグルを付けて、自分自身のアバターを見ながらダンベルを持ち上げる実験を紹介していました。筋肉質のアバターを選択して実際にダンベルを持ち上げると軽く持ち上げることができ、ひ弱な体格のアバターに変えると、同じ重さのダンベルのはずが一気に重く感じるんだとか。

こんなふうに、見た目が変わることで、本当に自分が違う自分になれるという効果をプロテウス効果と言うんだそうです。プロテウス効果の仕組みはあくまで思い込みであり、人間は自分がどんな存在かを身体や服装などの見た目で決めている部分が多いとしています。

服装を変えることで気分が変わる、なんてのはずいぶん昔から言われてきましたし、そうすることで自分を変えていこうとする人も多いと思います。VRの世界ではもっとその可能性を広げることが出来そうです。VRの世界で自分の殻を破り、才能を開花することができる。まさにVチューバーの世界ですね。

記事ではほかにもVRによるプロテウス効果を使って、人種差別の解消に役立てようという取り組みも紹介していました。見た目を変えることで別の誰かの視点に立つ。そのことで社会問題の解決に役立つということです。当然こういうことを商売のヒントに事業を起こす人も出てきますよね。VRの可能性を感じさせるお話でした。

VR(バーチャルリアリティ)

最初に書いとけばよかったんですが、VR(バーチャルリアリティ)について少し整理。VRとは、「現物、実物(オリジナル)ではないが、機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系(ウィキより引用)」だそうです。

作り出す技術、つまり装置として最も早く提供され、現在世界シェアトップなのが、ソニーのPlayStation VRです。プレステというゲーム機に接続して使用するタイプのゴーグルですね。他にも、ゴーグルにスマホを取り付けて使用するタイプのもの、パソコンに接続して使用するタイプ。そしてゴーグル単体でPCやスマホといった機器を必要としないタイプがあります。いずれもゴーグルを頭から被って使用します。

価格の方もスマホをセットして使用するタイプが数千円程度で提供されているのに対し、PCにつなぐタイプでは10万円超のものまで様々です。VRを体験できるアトラクションなんかも増えてきましたし、kuniもそろそろ購入してみたいと思っているところです。

10連休 システム障害 まとめ

新元号「令和」への改元に伴い、10日間の大型連休となった今年のゴールデンウィークでしたが、予想されていた通り連休の前後でいくつかのシステム障害が発生しました。それでも想定範囲のうちですかね。なにせ、過去に経験のない10連休と改元を一緒にやってしまったわけですから、、、。ということで、備忘も兼ねて、報道されたシステム障害等を整理しておきます。

楽天銀行

連休明けの7日、午後0時30分頃、ネット銀行サービスで障害発生。連休明けで利用者のアクセスが集中し、瞬間的にシステムへの負荷が平常時の10倍以上に高まったのが原因とのこと。この障害の影響で、グループのフリーマーケットアプリ「ラクマ」では、顧客の売上金の振り込みが遅延したほか、楽天証券では銀行の口座から証券への入出金が一時出来なくなりました。

横浜銀行 北海道銀行 北陸銀行

この地銀3行では、連休前の26日、コンビニのATMで画面と利用明細において、振込予約日の日付が誤って表示されるというトラブルが発生しました。振込自体はすべて正常に処理されていたものの、本来の予約日である「2019年5月7日」と表示されるところが、「1989年5月7日」と表示されたとのこと。3行からみずほ銀行やJAバンクなどの口座に振り込むと発生したようです。

3行はNTTデータが運用する共同利用型の勘定系システム「メジャー」を利用しています。このシステムとコンビニATMの間をつなぐゲートウェイシステムとして、日本IBMの接続ソフト「FIG」を使っています。各行とも22日にメジャーの改元対応を済ませていましたが、障害が起きた26日時点では、FIGの対応をしていなかったことが原因とのこと。

メジャーのシステム内部では、振込予約日を西暦で管理していて、その予約日をFIGに送るときに元号を省いた和暦に変換します。つまり、2019年5月7日は令和元年なので、01年5月7日と変換して送信。ところが受け取る側のFIGがまだその時点で改元に未対応だったため、01年を平成元年と判断。これを西暦表示してしまったため、1989年5月7日になってしまったということのようです。3行はFIGの対応を4月30日に行う予定だったそうです。

日本航空

8日午前6時50分頃から、8時45分までの約2時間、羽田空港や関西空港など国内線の全ての空港で自動チェックインなどの手続きができなくなりました。乗客の搭乗手続きに時間がかかったことで欠航や遅れが発生し、約2万人の乗客が影響を受けました。

2系統あるシステムのサーバーの片方に過負荷がかかることで障害が発生したそうで、そのサーバーを切り離すことでシステムを回復させたようです。しかし、当日はサーバーの復旧までには至らず、終日片方の一台だけでの運用となったとのこと。ちなみに、今のところ過負荷となった原因については究明されてないようです。