株式会社EduLab 有価証券報告書提出完了 調査結果も

EduLabは2/28、「2021年9月期有価証券報告書提出完了に関するお知らせ」を公表しました。併せて、「特別調査委員会による最終報告書の公表に関するお知らせ」やらなんやら。同日23:30になってから滑り込みギリギリの開示です。

調査結果

正直言ってもうあんまりこの会社取り上げたくなかったんですが、ここまでの流れでつい。295ページに及ぶ調査報告書ももう今さらという感じ。とにかく投資家を裏切り続けたEduLab。いろいろな方が一言いたいと思っていることでしょう。調査結果や有報やら、2月中にシレっと提出できたことの方に違和感があるくらい。

報告書の中で、「当委員会に対する相談なく、経営陣インタビューの内容を、インタビュー対象者から聴取してメモを作成し、経営陣のうち一定のメンバー内で当該メモを共有していた事実が判明した」なんてのが出てきます。

EduLab側もあれこれと言い訳しているようですが、口裏合わせとみられてもしょうがありませんね。どこまでも酷い会社に見えてきます。

決算の内容

決算短信を見ると、21年9月期の最終損失は52.5億円になってます。これでほぼ純資産が吹っ飛ぶのかと思いきや、同期の期初(20年10月)に第三者割当と公募売り出しにより資金調達していて、大丈夫という展開。

当時調達した資金は株価8,836円で計56.5億円。資金を提供(投資)した方はエライ目に遭ってます。しかしまぁ、うまい具合に内輪で収めたもんですね。この収まり具合がとても嘘っぽいじゃありませんか。

この20年10月の売り出しで、社長(46億円)と副社長(26億円)は莫大な金を手にしてるんですね。このままでは収まらないでしょうね。第三者割り当てに応募した旺文社さんやマイナビさんは放っておくんかいな。

MRT株式会社 自己株式の取得? 中止?

MRTは2/24(16:30)、「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」を公表しました。が、しかし同日の22:30、「自己株式取得の中止に関するお知らせ」も公表。なに?って感じです。わずか6時間で前言撤回という事態に。

MRT株式会社

MRTはインターネットを活用した医療人材紹介を展開する企業。東京大学医学部附属病院の医師の互助組織を母体としてスタート。医師を中心とする医療分野の人材ネットワークを強みとして事業基盤を確立してきました。2014年に東証マザーズ上場を果たしています。

適時開示の内容

16:30 「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」を公表。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行、資本効率の向上及び株主還元を図るため、自己株式を取得するもの。と説明されていました。

22:30 世界経済の混乱が長期化されるおそれがある中で、医療を支えるための事業資金の確保など諸般の事情を総合的に勘案し、再度開催した本日の取締役会で自己株式の取得を中止することとした。と説明されています。

ロシアのウクライナ侵攻

前言撤回の背景は、ロシアがウクライナへ侵攻したことが伝わってきての政策変更なんでしょうね。経営の動揺が伝わってきますが、この事態は十分に予想できた展開。そもそもなぜあのタイミングで自己株式取得を公表したのかって感じです。

コロナの影響で需要が急拡大し、これを材料に今年9月には同社株価は2,400円台まで買われていたものの、この2/24にはとうとう1,000円割れに。この株価低迷を何とかするために自己株式の取得を決めたけど、、、。直後にウクライナ侵攻。経営陣はみなお医者さんなんで、マーケットでの駆け引きなどとは無縁だったんでしょうね。ちょっと不細工でした。

グレイステクノロジー 証券取引等監視委員会が課徴金納付命令

証券取引等監視委員会は2/22、「グレイステクノロジー株式会社における有価証券報告書等の虚偽記載に係る課徴金納付及び訂正報告書の提出命令勧告について」を公表しました。グレイステクノロジーに2,400万円の課徴金納付命令と訂正報告書の提出命令を出すよう金融庁に勧告しました。

おさらい

東証1部上場で、産業機械のマニュアル作成を手がける同社。2016年3月期~21年3月期に、発注書や受領書を偽造するなどして、架空の売り上げを計上。計約12億6千万円の利益を水増ししていました。この影響で四半期報告書を提出期限内に提出できなかったとして、2月末での上場廃止が決まっています。

課徴金納付命令

こうしたことを受け、架空売り上げの計上など粉飾決算があったとして、金融商品取引法違反容疑で、課徴金2,400万円の納付と、有価証券報告書などの訂正報告書の提出をさせるよう金融庁に勧告しました。金融庁も近く処分を確定すると思われます。

2,400万円って、そんな小さな金額で済ませちゃうの?という疑問を持った方も多いと思います。ただ現在の金商法ではこれが限界。法に定める金額どおりです。

株主は

国庫に納めさせる金額は上記のとおりですが、問題は粉飾決算が原因で損失を被ることとなった投資家(株主)です。2020年末辺りでは4,000円以上に買われていた同社株。昨日の終値はわずか20円。1,000株を400万円以上で買った投資家の現在の評価額は2万円です。

これに関しては経営陣の不法行為を問う株主代表訴訟などで戦っていくことになります。株式投資にはリスクがつきものですが、粉飾決算は論外。経営陣や取引所、主幹事証券や監査法人の責任追及がこれから始まります。

JKホールディングス 決算発表の延期 株価は急落

JKホールディングスは2/7、「2022年3月期第3四半期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。もともとこの日を決算発表予定日としていたんですが、当日になっての延期の発表です。これを受けて同社の株価は思いのほか大きく下げました。

JKホールディングス

JKホールディングスは、住宅建材の専門商社であるジャパン建材を中核に、住宅関連企業をグループで展開しています。合板の製造販売、木材の加工販売、合板、合板二次製品、建材および住宅機器などの卸売販売、小売販売を主に手掛ける東証1部上場企業です。

適時開示

会計不正が発覚し、しまいには上場廃止になる企業まで出てくるような状況です。そのため、今回同社の決算発表延期の開示はかなりインパクトが大きかったよう。おまけに開示されたのが11:00ちょうど。まだ前場の取引が行われている最中だったため、狼狽売りも誘いましたかね。

開示の内容

決算発表を延期することとなった理由は、「一部の取引について精査が必要となることが判明し、この精査に一定の時間を要するため」、とだけ説明されています。これだけですよ。何かしらの不正等があったんだろうかと疑心暗鬼に。市場が過敏に反応したのも頷けます。

前日終値1,143円に対して、開示を受けて前場のうちに870円(273円安)まで売られています。その後終値は994円と乱高下。あまりに勢いよく下げるもんだから、慌てて安値で売らされてしまった株主の恨み節が聞こえてきそうです。

もう少し開示の仕方あったんじゃないの。って思うんだけど。ちなみに延期後の決算発表は2/14に行う予定だそうです。

レオパレス21 社員からの情報受領者によるインサイダー取引に課徴金

証券取引等監視委員会は1/28、「株式会社レオパレス21社員からの情報受領者による内部者取引に対する課徴金納付命令の勧告について」を公表しました。フォートレス・インベストメント・グループの支援により債務超過を回避と伝わった場面での取引です。

勧告の内容

レオパレス21の社員から、その職務に関し知った、レオパレスの発行する株式を引き受ける者の募集を行うことについての決定をした旨の重要事実の伝達を受けながら、当該重要事実の公表がされた2020年9月30日午後5時頃より前の、同月18日から同月30日午後1時16分頃までの間、レオパレス株式合計18万株を、買付価額合計3,009万7,430円で買い付けたというもの。課徴金の額は1,850万円です。

一昨年の10/5、当ブログでもこの件取り上げました。明らかに情報漏れてるって感じでしたからね。日経がこの情報を報道したのが9/30の14時ごろでしたから、見事なインサイダー取引が実行されたわけです。日経に情報が洩れるってことは、他にも漏れてるっていうことです。

この日、160円ほどの株価が、日経の報道により191円まで急騰。同日引け後の17時の同重要事実の開示を受け、翌営業日の同社株は243円まで買われています。まさに濡れ手に粟の大儲けです。

情報を伝達(提供)した社員とレオパレス自体は違反を問われていません。そのためか、レオパレス21は正式な開示はしておらず、同社ホームページでお知らせしているのみ。違反は問われなかったかもしれませんが、これって非常に重たい事件(不正行為)ですよ。

それでなくても、施工不備という不正問題を引きずっている会社。きちんと襟を正す意味でも開示するべきでした。