サカイホールディングス やはり会計不正 調査結果を公表

サカイホールディングスは3/25、「独立調査委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ」 を公表しました。問題の起きた連結子会社に対する調査期間は約1ヶ月半とかなり短期間で調査を終了しましたが、やはり会計不正でした。

株式会社セントラルパートナーズ

舞台となったのはサカイホールディングス連結子会社の株式会社セントラルパートナーズという会社。セントラルパートナーズは、地域密着型の保険代理店で、大手保険会社を複数社取り扱う保険のコールセンターです。

不正の概要

同社の経理部長が2016年から6年間にわたり、売上を水増ししていたということです。そして同経理部長にその実行を指示していたのが代表取締役でした。代表取締役も親会社のサカイホールディングスや創業家からの期待に応えるために会計不正を指示していたとのこと。

経理部長が実行者ではあるんですが、本人には会計不正を行う積極的な動機となるような事情は発見されなかったそうです。つまり経済的には何の利益も得ていなかったということです。辛いですねぇ。

トップから指示を受け、本人には何の利益もないのに帳簿を改ざんし、発覚を遅らせるため巧妙な偽装も行っていたといいます。稼げる部署ではないので、社内的には立場は弱いんですが、こういうこと(会計操作、粉飾)で期待される。

サカイホールディングスでは今月末までに、過年度の有価証券報告書等及び決算短信の訂正を行うとしています。6期にわたる会計不正の影響で、売上高で累積7億2,000万円の修正が入るようです。子会社における典型的な、経営や親会社に対する忖度で発生した不正でした。

株式会社ブロンコビリー 創業者一族が保有株式を役員及び従業員に贈与

株式会社ブロンコビリーは3/22、「当社創業者一族 竹市家保有株式の役員及び従業員に対する贈与に関するお知らせ」を公表しました。長年の間、同社の発展のために尽力してきた役員及び従業員への感謝の気持ちだそうです。

ブロンコビリー

ブロンコビリーは、ロードサイド型ステーキハウス「ブロンコビリー」を直営で出店する外食チェーンの会社。愛知県をはじめとする東海地区、関東地区、関西地区に店舗を展開する、名古屋市に本社を置く東証1部上場企業です。

株式の贈与

贈与日(2022年3月22日)時点で継続して在籍する同社役員及び従業員(社員、パート・アルバイト)の一部を対象に、一律 100 株、同社創業者一族 竹市家が保有する同社普通株式の一部、48,200 株を贈与したということです。

創業者の意志を受け継ぎ、長年の間同社の発展のために尽力してきた役員及び従業員(社員、パート・アルバイト)への感謝の気持ちと、創業の精神である企業理念を継承し、今後も同社の更なる事業成長、企業価値向上への意欲を高めるためだそうです。

創業家との関係

当ブログでは現経営陣と創業者もしくは創業者一族との争いが企業をダメにしてしまう場面を何度も取り上げてきました。レストランのひらまつ、大戸屋、収納ケースの天馬、ユニデンホールディングスなどなど。毎年のようにお家騒動が起きています。

そんな残念な開示ではなく、創業家が役職員に株式を贈与ですよ。イイ話じゃないですか。創業者は既に亡くなっていて、現社長は創業者のご子息のよう。同族経営が続いているわけですが、この贈与のお話はイイ感じです。

SMBC日興証券 副社長の逮捕

東京地検特捜部は3/24、法人としてのSMBC日興証券と幹部5人を金融商品取引法違反の罪で起訴するとともに、副社長を同法違反容疑で逮捕しました。大手証券会社で相場操縦罪に問われる事件というのは初めてだそうです。うん、確かに聞いたことないね。

副社長

証券会社としてこの罪で起訴されたのって、数年前に丸三証券があげられたくらいですかね。日本国債の先物取引で相場操縦をしていたとして、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、、、ってのもありましたが。株式での相場操縦は大手で初めてだと思われます。

法人としての起訴もさることながら、副社長の逮捕ってのは強烈ですね。この副社長さん、1987年に現在の三井住友銀行に入行された方だそう。やはり証券の世界で育った人じゃなかったんですね。以前SMBC日興でインサイダー取引で騒ぎを起こした役員も銀行から来られた人でした。

みずほ証券でもみずほ銀行から天下ってきた役員が不祥事を起こしたことがありました。こうしてみると銀行系証券会社って、だいたい天下り組が何かしでかすんですよね。金融商品取引法などの法規制をよく理解せず、元の出世コースに戻ることを目的にいろいろやらかしてしまう。

親の銀行は

SMBC日興証券は3/5に調査委員会の設置や、3/24に役員の逮捕について開示していますが、あくまで証券としての開示。これだけの大事になっているものの、親会社の三井住友フィナンシャルグループとしては沈黙を守っています。

SMBC日興の社長は会見で「証券の問題」との認識を述べているようですが、明らかに親会社の三井住友フィナンシャルグループの問題だと思います。金融庁は親会社の三井住友フィナンシャルグループの責任についても追及してくるでしょう。

SMBC日興証券 幹部7人に加え法人も刑事告発 副社長も逮捕

証券取引等監視委員会は3/23、「SMBC日興証券株式会社による相場操縦事件の告発について」を公表しました。金融商品取引法違反(安定操作)の嫌疑で、嫌疑法人1社及び嫌疑者7名を東京地方検察庁に告発したということです。

おさらい

7人はSMBC日興が大株主から保有株をいったん引き取って投資家に転売する「ブロックオファー」取引に絡み、東証1部上場企業5社の株価を不正に安定させる目的で大量の買い注文を出した疑いがあるということですね。

とりあえず金商法違反を問われている5銘柄は、株式会社小糸製作所、株式会社モスフードサービス、アズワン株式会社、株式会社ファイバーゲート、株式会社京葉銀行の5社。先日書いたように、少なくともこれら以外の5銘柄についても捜査が進んでいるようです。

法人まで 副社長も

同社が行う自己売買の監視など、違法行為を防ぐための社内の体制も不十分だったとして、金商法の相場操縦罪に関する法人を罰する両罰規定を適用しようというものです。っていうか、役職員なのか、会社行為なのか、じゃなくて経営ですよ。多少あくどいことするにしても実績上げそうな外国人の専門家をスカウトしてきたってこと。

外国人の役員は雇われ期間中に最大限の成果を上げるだけ。後に法令違反を追及され、辞任に至ったところで、十分に元が取れてる。って話です。だからいつまでも質の悪い外資系出身者が後を絶たない。

この記事書いている最中、3/24の夕方には、この違法な取引に関与していたとして副社長も逮捕された、と報道されてます。

SMBC日興証券 相場操縦の銘柄さらに拡大

日本経済新聞は3/19、「別の5銘柄も相場操縦か 東京地検、SMBC日興幹部を追及へ」と報じました。元エクイティ部長ら4人が金融商品取引法違反容疑で逮捕された相場操縦事件で、逮捕容疑の5銘柄とは別の5社の株式についても捜査が及んでいるようです。

ブロックオファー

前回取り上げた際にも書きましたが、たった5銘柄だけの話ではありませんでした。まぁ、当然でしょうけどね。逮捕容疑の5銘柄として、小糸製作所やモスフードサービスなどの名前が挙がっていましたが、これら銘柄の売りについて、SMBC日興証券を選んだ株主(株を売却する顧客)も同じ穴の狢ってところです。

他の証券会社より即決で、かつ価格決定日の株価が大きく売られることも少ない業者(業者が市場で株価を買い支えるため)。という良い条件を提示するSMBC日興証券を選択したわけですよね。

売り方としては心強い業者ですが、引け際に出される売りが増加し、株価は下げないけど出来高は増加。不自然さは感じていたと思います。もちろん、ブロックオファーの噂を聞きつけて、引け際にカラ売りを出してくる投資家も問題ですけどね(こういう情報がどこから漏れているのかも闇だなぁ)。

東京地検

東京地検特捜部は18日、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で刑事責任を追及する方針を固めたそうです。過去にもいろいろとやらかしてきた会社だけに、監視委員会も目を付けてきた企業。地検特捜部も本気っぽいですね。