みずほ銀行でメチャ待たされた件

今週の金曜日11:40くらいにみずほ銀行を訪れました。株式の配当、いつもは近所の郵便局で受け取るんですが、今回の配当は郵便局では現金の払い出しができないということで(ゆうちょ銀行への入金処理?はできるらしいけど)。

たった1万円弱のために

郵便局で断られたので(対応は非常に誠実でしたが)、その次に近いみずほ銀行のある支店の窓口へ。銀行の窓口って自宅のローン繰り上げ返済した時以来じゃないかな。店内はそれほど混雑もしていなかったのでラッキーって思ってたんですが。

窓口案内をしてくれる人に配当金の受け取りを伝えると、受取期限を過ぎているから手続できませんとの回答。イヤイヤ、受取期限内ですから。窓口案内の方、カレンダーを1ヶ月間違えていて、4月中だからダメだと。この人の頭は5月になってたみたい。これがケチの付き始め。

やっと番号札をもらって着席。待ってる人の数は4人、しかし、全然順番が回ってきません。なんと窓口に到達するまでに30分かかってしまいました。で、手続き完了して現金もらうまでにさらに10分。いったいどんなオペレーションしてるんでしょう。郵便局なら2、3分で済むのに。

たった1万円弱の配当金受取で40分。これって銀行だとこんなもんなん?行員の削減を進めている銀行だけど、業務の削減って出来てないのね。配当金なんか処理する方も勘弁してよって感じだろうし、早くやめてよ。そしたらこっちも郵便局で受け取れるようになるから。

と、文句タラタラの一日でした。気付いたことが一つ。「大変お待たせしました」のセリフは全行員に見事に徹底されてました。待たせて詫びることに目は行っても、待たせない工夫ができないのね。いかにもという感じでした。

地方銀行8行とローソン銀行でシステム障害

3/26お昼ごろ、地銀8行とローソン銀行でシステム障害が発生しました。8行の内訳は百十四銀行、十六銀行、南都銀行、山口フィナンシャルグループとめぶきFGの傘下銀行(足利銀行、常陽銀行)です。8地銀は日本IBMが開発した共同システムを利用していたということです。

システム障害の概要

日本IBMが開発したシステムですが、昨年9月に日本IBMから分社化したキンドリルジャパンという会社が運用しているんですね。同社によると、「2022年3月26日11時08分、キンドリルジャパンのデータセンターにおいて電源系統の一部で障害が発生しました。」と説明されています。

土曜日に発生しているので、新たにリリースしたプログラムのバグかと思いましたが、どうやら違っていたようです。ローソン銀行はこの共同システムを使っていないんですが、報道では「影響が波及したようだ」、というよく分からない説明になっています。

データセンターの電源は、同日11時44分に復旧していたんですが、この影響で地銀8行とローソン銀行では、ATMやネットバンキングなどが利用できなくなったといいます。一部で通帳やキャッシュカードをATMが取り込んだままに、というみずほのシステム障害でも見られた現象が起きています。

復旧

9行は3/27朝までに、すべてのサービスが正常に稼働していると発表しました。大事に至らなくて良かったですね。ただ、カードや通帳がATMに取り込まれたままの状況が、十六銀行で101件、足利銀行でも70件程度発生しているとのこと。十分大事に至ってるかぁ。

顧客に連絡して、カードや通帳を順次返却していくという作業が続きますね。現場はたまったもんじゃないわ。共同システムでシステムコストの削減、はいいけど、こういうことも起きちゃうからねぇ。

みずほフィナンシャルグループ 金融庁および財務省による行政処分

みずほフィナンシャルグループは11/26、「金融庁および財務省による行政処分について」を公表しました。同じ26日、「代表執行役の異動に関するお知らせ」も公表しています。当局からの処分を受け、以前から言われていた、一連のシステム障害等に関する経営責任を明確にするための経営執行体制の刷新ですね。

金融庁および財務省

みずほFGおよびみずほ銀行に対し、発生した一連のシステム障害に関し、銀行法の規定に基づき、銀行法を所管する金融庁より業務改善命令が出されました。さらに、みずほ銀行に対しては、外国為替及び外国貿易法(外為法)の規定に基づき、外為法を所管する財務省から是正措置命令が出された。ということですね。

後者については、8度目のシステム障害によって、マネーロンダリング(資金洗浄)をチェックする部分に負荷がかかり、処理が遅くなる障害も発生。この際に必要な手続きを一部省略し、送金先を事後確認する対応をとったというやつでした。

代表執行役の異動

公表された異動は、みずほFGの取締役 兼 執行役社長(代表執行役)の辞任と、みずほFGの執行役(代表執行役)の辞任となっています。執行役に関しては、6月に取締役を退任されてますが、もともとグループCIO(最高情報責任者)だった方ですね。いずれも8回にわたり発生したシステム障害の責任を取っての辞任です。

メディア等では様々なみずほに対する問題点が追及されていますが、どれもこれも「確かに」という感じです。中でも金融庁側のセリフとして紹介されていた、「顧客や従業員より当局ばかり気にしているじゃないか」ってのは、、、響きましたね。あともう一つは「システム要員をコストとみなし、大幅に人員を減らしていた」というやつ。まぁ、金融ってどこもこんな感じだと思うけど。

三井住友信託の元行員、詐欺容疑で逮捕

金融商品の販売を巡って虚偽の説明をして勧誘し、顧客から数千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は11/2、三井住友信託銀行の30代の元行員の男を詐欺容疑で逮捕しました。被害額は7億円超に上るといいます。

発覚は昨年12月

調べてみると三井住友信託は今年1/22、「元社員による不祥事件の発生について」を公表していますね。ホームページで確認できます。「昨年12/9、当社の元社員(30代・男性)が、複数のお客さまに対して、架空のキャンペーンを持ち掛ける等の方法により、お客さまのご資金を着服し、生活費や遊興費等に使用していたことが判明」、となっています。

この時点で既に判明している被害総額は約3億7千万円となっていて、警察にも相談しているとしています。この犯人、名古屋駅前支店、横浜駅西口支店、岐阜支店、新百合ヶ丘支店と異動しており、最後は管理職だったそうです。

手口はチープなんだけど

被害額は7億円超としているのは、3億7千万円(顧客は22名)のほかに、いったんお金は詐取するものの、その後別の顧客のお金で返金しているものが、約4億5千万円(顧客は36名)あるということのようです。

この手の話、定期的に出てきますよね。今年だと第一生命のおばちゃんの事件がありました。手口はどれもこれも似たようなもんで、「普通の預金では考えられない破格の利回り」が売り物です。普通に考えればありえない話なんですが。

リテールの金融って、どれだけお客さんに気に入ってもらえるかなので、そのお気に入りの営業員には騙されてしまうんですね。kuniも若いころ、同期入社の社員が数億円着服してクビになるのをみました。なかなかのイケメンで、被害に遭ったのはほとんど女性顧客でした。皆さんも気を付けましょうね。あなただけ特別に、、、なんてありませんから。

ほくほくFG傘下の北海道銀行 副業で従業員2名を懲戒解雇

ほくほくFG傘下の北海道銀行は10/8、「懲戒処分について」を公表しました。本部に勤務していた同行行員2名が、自らの収入を得るための副業を無許可で行い、銀行とは関係のない商品販売の勧誘を行っていたため、9/29付けで懲戒解雇としたということです。

ほくほくFG

ほくほくフィナンシャルグループは、北陸3県(富山県、石川県、福井県)を地盤とする地銀の北陸銀行と、北海道を地盤とする北海道銀行の持株会社です。もちろん東証1部上場。北陸3県で預金・貸出金残高はともにトップ、北海道で第2位だそうです。

例によって、懲戒解雇の処分についてはこっそり北海道銀行のホームページに掲載されただけ。ほくほくFGとしての適時開示もなければ、ホームページにも載ってません。

個人情報

銀行とは無関係の商品を販売していたというんですが、いったい何を販売していたんでしょうね。金融商品でもないそうです。

副業での勧誘先に10人ほどの同行顧客が含まれていたようですが、顧客情報の不正利用については否定しているとのこと。過去に業務を通じて顔見知りとなり、その後個人的な付き合いにおいて勧誘が行われたとしていて、最近は同行業務での付き合いはなかったと説明しているんだとか。

これって通用する言い訳ですかね。どう見ても、銀行が保有する顧客情報を使って勧誘してるわけですよ。なんで銀行ってこういう狡いことをするんでしょう。顧客情報の不正利用、潔く認めたところで銀行の信用を大きく傷つけるものではないと思うんですが。

今流行りの副業

副業で懲戒解雇ってのもねぇ。銀行業界でも副業を認める企業は増加中だと思います。このケース、同行に許可なくということですが、就業規則違反程度の処分で良さそうなものです。個人情報の不正利用と言われかねないから解雇した、って感じに見えたりするのはkuniだけでしょうか。