ギフトホールディングス 豚山大森店の火災について

株式会社ギフトホールディングスは2/5、「豚山大森店の近隣火災による休業についてのお知らせ」を公表しました。続く2/7には、「類焼火災による豚山大森店の臨時休業についてのお知らせ(第2報)」を公表しています。

株式会社ギフトホールディングス

株式会社ギフトホールディングスは、神奈川県横浜市発祥の豚骨醤油ベースの中太麺を特徴とする横浜家系ラーメン店を、関東中心にチェーン展開する東証プライム上場企業です。「町田商店」や「豚山(ぶたやま)」を運営しています。

火災の状況

2/4(日)10時ごろに出火し、13時ごろに鎮火しています。プロパンガスらしきものが大爆発する様子が、関東では夕方から夜にかけてのニュースで報じられてましたね。JR大森駅のすぐ近くということで、一時電車も止まってました。人的被害はなかったということですが、建物はもう駄目でしょうね。

発生原因については現在確認中とされています。第1報のタイトルでは「近隣火災」と表現されていたんですが、第2報では「類焼火災」とキッパリ。類焼火災とは、他から燃え移った火によって焼けること。つまり、もらい火です。。。と、主張してます。自分のところが火を出したのではない、、、ということには自信を深めたようです。

株式会社テクノフレックス 連結子会社で不正(キックバック)が発覚

株式会社テクノフレックスは2/6、「特別調査委員会の設置及び 2023 年 12 月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。同社連結子会社にて不正が発覚したとのこと。特別調査委員会を設置して調査を開始、決算発表も延期です。

株式会社テクノフレックス

株式会社テクノフレックスは金属加工技術を活用し、管継手(かんつぎて)と呼ばれる、配管同士の接続部分を製造する継手事業が中核です。アジアでの生産で価格競争力を強化し、管継手ではシェアトップ。この技術を応用して防災・工事事業など多角的に展開する東証スタンダード上場企業です。

不正の概要

同社連結子会社において、複数の相手に対し、複数年に渡って架空の取引代金を支払い、その一部を私的に受け取っていた可能性があることが判明したといいます。いわゆるキックバックのようですが、「だれが」の部分の主語がありません。従業員なのか、複数名なのか、役員だったりするのか、、、まったく分かりません。

さらに連結子会社についても社名は伏せられており、分からないことづくし。せめて発覚の端緒くらいは書いてほしかったですね。特別調査委員会でまずは調査してからということですかね。この開示を受け、テクノフレックス株は一時11%安まで売られました。

ICDAホールディングス 取締役の不正行為(着服) 決算発表延期

ICDAホールディングスは2/1、「当社元役員による不正行為発覚に伴う特別調査委員会設置並びに2024 年3月期第3四半期決算発表の延期及び当該四半期報告書の提出期限の延長申請の検討に関するお知らせ」を公表しました。

ICDAホールディングス

ICDAホールディングスは三重県内でホンダの新車販売店、および各メーカー車種を扱う中古車買取・販売店を中心に展開する企業。このほか、輸入車の新車販売店の運営、自動車リサイクル事業も手掛ける東証スタンダード上場企業です。

不正の概要

2023年11月から実施されている同社子会社に対する税務調査及び社内調査の過程で、同社元役員が2016年4月から2023年10月までの期間において、中古車の買取取引等を利用して金銭の着服を行ってきたことが判明したといいます。

現時点において同社は、元役員による自供により判明した本件不正行為の事実関係及び手口を認識しており、これまでの税務調査及び社内調査により判明した元役員の着服金額は、累計約270百万円と推定しているとのこと。

ここでいう認識している「手口」なるものについては、今回の開示では説明されていません。特別調査委員会を設置して、事実関係、類似する事象の有無を調査するとしています。

スタンレー電気 海外子会社での送金詐欺で特別損失34億円

スタンレー電気は1/31、「当社アジア大洋州グループ会社における資金流出事案について」を公表しました。同社のアジア大洋州グループ会社において、悪意ある第三者による虚偽の指示に基づき資金を流出させる事態が発生したということです。

スタンレー電気

スタンレー電気は、四輪・二輪用の照明製品を手がける自動車機器事業を主力とし、自動車用照明器大手の一角を担う企業。環境にやさしいエコ製品のLED(発光ダイオード)ヘッドランプやLEDリアランプの受注拡大を推進中の東証プライム上場企業です。ホンダ向けの売上比率が高いようです。

事案の概要

発生時期は2023年12月上旬から2023年12月中旬とされており、損失見込額は最大 約 34億円だそうです。いわゆる送金詐欺とか、ビジネスメール詐欺と呼ばれる類の犯罪に巻き込まれたということのようですね。

関係各国の捜査機関に対し被害の報告を行っており、捜査上の機密保持のため、現時点ではこれ以上の詳細の開示は差し控えるとしています。また外部弁護士3名にて構成される調査委員会を組成したことも付記されています。

しかし、34億円はデカいですねぇ。先日当ブログでも取り上げたスリー・ディー・マトリックスは、約2億円の損失でした。まぁ、会社のサイズが違うものね。少しだけ疑問を持ち、念のための確認ができれば避けられる詐欺なのに・・・。

愛媛銀行の元パート職員の女 顧客の金を盗んだ疑いで逮捕

少し前になりますが1/23、顧客の金1,900万円あまりを着服したとして懲戒解雇されていた元愛媛銀行のパート職員の女が、このうち1人から現金30万円を盗んだ疑いで警察に逮捕されました。銀行や保険の営業職による顧客資金の着服、なくなりませんねぇ。

愛媛銀行

愛媛銀行は愛媛県松山市に本店を置き、愛媛県を中心に支店展開する地方銀行です。愛媛県の地域金融機関としては、預金量、貸出残高ともに伊予銀行に次ぐ第2の規模。元は相互銀行ですね。現在は東証プライム上場企業です。

不正の概要

この着服事件については、昨年11/17、「不祥事件の発生について」で愛媛銀行も公表していました(適時開示はなし)。同行吉田支店のパート職員(女性:50代)が、2018年7月から2023年10月までの間、教育費や仕送り、他行他社の借入返済等を賄う目的で、顧客宅を訪問した際、キャッシュカードを預かり、ATM から出金するなどの手口で着服していたということです。

被害者は8名の顧客で、被害金額は累計で19,332千円だそうです。・被害に遭った顧客の家族からの問合せを受け昨年10月に発覚しました。当該元パート職員は、同月末日付にて懲戒解雇となっています。被害金についは、愛媛銀行が全額弁済し、警察には被害届を提出したとのこと。

8人の顧客って、やっぱり高齢者なんでしょうね。孤独な老人に、「こんなに優しく接してくれるのはこの人だけ」って感じだったのかな。つけ込んで着服する奴が悪いのは間違いないけど、高齢者をそんなふうにほったらかしにしてる家族もちょっと考えないとね。