電通 セレスポ 五輪テスト大会談合で強制捜査

東京五輪・パラリンピックの大会運営を巡って、テスト大会の計画立案業務の入札で談合があったということです。東京地検特捜部と公正取引委員会は、各社間で落札者を事前に決めるなどした行為が独占禁止法違反に当たると判断し、強制捜査に踏み切りました。

電通グループ

電通は国内外で広告事業を手掛ける総合広告会社で、日本では最大手企業です。企業買収による海外での広告事業拡大を加速させ、世界的にも大手の一角。五輪やサッカーワールドカップなどの大型スポーツイベントの各種権利獲得にも積極的に取り組んできました。

セレスポ

セレスポは「セレモニー」、「スポーツ」、「プロモーション」、「フェスティバル」、「コンベンション」を5つの柱に、企画から当日の設営・運営に至るまで、トータルでプロデュースするイベント制作会社です。設備・設営に関するノウハウを持ち、オリンピック・地方創生などのイベント企画企業としても注目を集めてきました。

談合の概要

独禁法違反の疑いがもたれているのは、2018~21年に計56回開催されたテスト大会の計画立案業務だそう。特捜部と公正取引委員会は、会場ごとに行われた計26件の競争入札を巡り、受注した電通やセレスポなどが受注調整していたとみています。26件実施された入札のほとんどで、参加企業が1社だけの「1社応札」だったとも言われてますね。

この26件の落札額は数億円とみられていますが、その後のテスト大会の実運営や本大会の運営業務にまで、計画立案した会社が事実上、一体受注していたと見られており、その合計額は数百億円になるということです。これまで報道されてきたオリンピック関連の不正とは、けた違いの事件になりそうです。あらためて大会組織委員会のガバナンスの欠如が問われそうですね。

健康保険で処方される薬の17%がシップ薬

Twitterの投稿で、フォローしているかたのご指摘。健康保険で処方される薬の17%がシップ薬だそう。真偽のほどは確認していないんですが、確かに、、、と納得する説です。この夏に認知症が進む母と2か月暮らしてみて、つくづくおっしゃる通りという現実を見てきました。

処方する医者 処方しない医者

母親がひざなどの関節痛でシップ薬を欲しがるんですね。それでもかかりつけの整形外科は出し渋るらしいです。別の主に内科の医者に掛け合ったら気持ちよく処方してくれる。高齢者としては後者の医者を良い先生だ、、、って認識になるわけです。他の高齢者も同じだろうな。

が、しかし、おそらく整形外科の見立ての方が正しいんじゃないのかと。高齢者にとってはシップ薬、お守りというか、これを貼ってると安心、みたいな感覚のよう。毎晩風呂上りに膝をぐるぐる巻きにしています。「それ、本当に効いてるの?」、「よく分からないけど貼らないと怖いから・・・」みたいなノリです。

処方できる量に制限も

シップ薬については医療保険の対象から外して市販薬のみにしてはどうか?という議論も行われていたそうで、2016年から処方できるシップ薬の枚数に制限がかかったそうです。高齢者を安心させるためか、必要以上に処方されてしまうケースが少なくなく、そのことによる無駄な医療費は年間数十億円にもなるんだとか。

とはいうものの、なかなか家族でも「貼るの止めてみたら」って言いにくく、言ったとしても聞く耳持たないというのが現実なんですね。飲み薬と違って副作用もなさそうだし。こりゃやっぱり、法律で制限していくしかないのかもしれません。

クックビズ 社長の不適切投稿に謝罪

クックビズは11/17、同社社長がSNSで不適切な書き込みをしたとして、「不快な思いをさせてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。この投稿はおそらくTwitterだと思われます。kuniもたまたま炎上する場面をリアルで見ていました。上場企業の社長だとはねぇ。

クックビズ

クックビズは飲食業界(飲食店、ホテル、旅館、中食事業者、給食事業者、ブライダル事業者等)に特化した求人情報サイト「cookbiz(クックビズ)」を運営する企業です。同サイトを通じて、人材紹介事業や求人広告事業を手掛ける東証グロース市場上場企業です。

不適切投稿

「先週末三男(5歳)と電車に乗ったら、自由にさせすぎたのか隣りのお爺様に『人に迷惑をかけるな、躾をしろ』とめちゃくちゃ怒られる…」。「私は反論して、『子どもは泣いたり騒いだりするのが仕事。うちの家では過度には周りに迷惑をかけるなとは躾けていない。子どもの探求心を伸ばしたいから、見ず知らずのあなたの価値観を我々に押し付けないで欲しい』と伝えました。当然お爺様は憤慨してましたが、三男を後で『傷ついた?お父さんが守ってあげるよ』っと言ったら『全く!!』とあっけらかんとしていました。さすがうちの子」

あえて投稿全文を載せましたが、躾のできてない子供の親ってこんなことを考えてるんでしょうかね。電車の中でよく見かける光景ですが、ここまでアホな発想というか、方針で子育てしてるのかと呆れてしまいました。

社長は親としてどうしようもない奴のようですが、企業としてはそれなりの対応をしたようです。この件について謝罪し、社長の役員報酬の減額にまで導いた企業内の努力はどれほど大変だったか。社長を説得したクックビズの中の皆さん、お疲れさまでした。

ワコム クレジットカード情報流出

ワコムは11/21、「弊社が運営する『ワコムストア』への不正アクセスによる 個人情報漏洩に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。しかし、適時開示は行っていません。kuniがこのことを知ったのは、日本経済新聞が記事で取り上げていたためです。

ワコム

ワコムは、映画、アニメ、オートデザイン、マンガなど様々な分野の制作現場で、電子ペンを使って、自由に文字や絵を描ける入力機器であるタブレットを製造・販売する企業です。ペンタブレット、液晶ペンタブレットなどデジタルインターフェース機器では世界シェアトップの東証プライム上場企業です。

情報流出の概要

2022年2月19日から2022年4月19日午前中の期間に「ワコムストア」で製品等を購入された顧客のクレジットカード情報が漏洩し、その対象件数は最大で1,938件になるといいます。流出したのは、クレジットカード名義人名、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード、Eメールアドレス。

さらに、過去に「ワコムストア」を利用した顧客147,545名について、2021年2月22日~2022年4月19日午前中の期間中に個人情報について、外部からアクセスが行われ漏洩した可能性があるということです。こちらはクレジットカード情報は漏れていないようです。

開示の遅さ

とにかく開示が遅い。っていうか、適時開示はしておらず、同社のホームページで公表しただけなんですが、クレジットカードが悪用されたという第一報が同社に入ったのは今年8/19のことだそうです。なにやら言い訳はしていますが、3ヶ月もこの事実を公表していません。この3ヶ月で難を逃れた人がいたはず。公表せずとも対象となる顧客一人一人に連絡するという方法はあったのでは?

「地球無風化」 風力発電はどうなる?

11/21付けの日本経済新聞に、「『地球無風化』、電力確保に難題」という記事がありました。異常気象の一種に「渇風」なるものもあるらしいです。欧州では2021年夏に風がほとんど吹かず、平均風速がこの数十年で最低になった国もあったそう。これ、ちょっとシャレになりません。

地球無風化

地球上の風は北極および南極と熱帯地域の気温差によって引き起こされるんだそうです。気温差が大きいほど風力は強まりますが、最近の北極では赤道直下より温暖化が進行し、両地域の気温差が縮まっているため、ジェット気流(偏西風)が弱まっているといいます。

実際のところ、欧州の北西部や中央に位置する国々では、年間平均風速が統計を取り始めた1979年以降最も、あるいは2番目に低くなっているようです。もちろんこうしたデータをもってすぐに、気候変動によって長期的に風速が落ちるという「地球無風化」であるとは断言できないようですが。

風力発電

脱炭素の実現には欠かせない存在となりつつある風力発電ですが、あたりまえに風が吹かなければ電力を作ることはできません。今のところ問題提起されているのは欧州だけのようですが、日本でも同じことが起こらないとは言えませんよね。偏西風の変化による異常気象は既に現れています。

地球無風化、ここに来てやっと洋上風力発電に本腰を入れようとしている日本にとっても、非常に悩ましい問題です。今後長期にわたって再生可能エネルギーを確保するには、風力発電に偏ることなく、電力源の多様化を図っていかなければならない・・・ということでしょうか。