中部水産 架空取引が発覚? 特別調査委員会を設置

中部水産株式会社は2/9、「特別調査委員会設置並びに2024年3月期第3四半期決算発表の延期及び当該四半期報告書の提出期限延長申請の検討に関するお知らせ」を公表しました。第一報ですが、併せて特別調査委員会のメンバーも公表されています。

中部水産株式会社

中部水産は、江戸時代に始まった熱田魚市場の流れをくむ名古屋市中央卸売市場が拠点の水産物卸売会社。全国の生産者などから生鮮、冷凍、加工水産物の販売の委託、または買付を行い、せり売りなどの方法で仲卸業者などに販売しています。名証メイン上場企業です。

不正の概要

開示の冒頭では、「取引先が過年度より、当社に対し実在性のない架空取引を行っていたことが判明した」、と書き出しています。さらに、「2019 年頃から、当社と取引先との間で発生した不適切取引の可能性があることが判明いたしました。」としており、事実関係及び当社の業績に及ぼす影響は未だ明確でない点があり、現在調査中といいます。

開示された情報はここまで。一旦「架空取引」と書いてるんですが、あくまで主語は取引先としており、同社としては被害者であることを訴えているかのような表現。架空取引だったら普通、両社ともに不正を働いてると思うんですが、、、書き振りが気になってしょうがありません。