車の安全性を確認する試験で25の試験項目に及ぶ不正をしていたダイハツ工業。どうやら新しい社長が決まったようです。やはりというか、それでもというか、トヨタの人ですね。トヨタ自動車中南米本部の本部長をしていた方とのこと。
会見で新社長は
人事を発表した記者会見で新社長は、「就任後に最初に取り組みたいのは社員と直接会話をすることだ。販売の第一線の人たちとコミュニケーションをとり、元の体制に戻しながら新しいダイハツへの再生を進めたい」と述べていました。
現場の人間と直接会話する。非常に大事なことです。しかし、実際に現場のダイハツプロパーの従業員がどこまで本音で語ってくれるのか。まずはそこで躓くものなんですね。毎度毎度トヨタから社長がやってきて、無理難題を押し付けてきました。従業員たちはイエスマンになるしかなかったわけです。
今回の新社長にしても同様。従業員の心を開かせて真剣に語り合えるなんてのは、まぁ言ってみれば幻想です。新社長はトヨタの方を向いている人なのか、本当にダイハツに向き合ってくれそうな人なのか。従業員たちはそこを注視しながら、新社長との距離を測っていくでしょう。
しかし、ダイハツプロパーの新社長って線はなかったんですかね。あれだけ長期間トヨタからの天下り組に蹂躙されてきましたからねぇ。骨のある経営層や管理職層ってのはもういなくなってたかもしれません。
今回のトヨタによる記者会見、いつもどおり素晴らしい会見になってますが、こういうのを聞きながら日野や豊田自動織機、ダイハツと不正発覚が続いてきましたからね。新社長就任でダイハツが生まれ変われると思ってる人、どれくらいいるんでしょう。