ビケンテクノは2/14、「専門家による調査委員会の調査報告及び当社の対応に関するお知らせ」を公表しました。同社元従業員によるマンション管理組合財産の着服事案を調査していた件ですが、調査結果が公表されました。
ビケンテクノ
ビケンテクノは、不動産管理・清掃会社として発足し、ビルメンテナンスが主力に成長した企業。近年はビル運営・経営に関わるプロパティマネジメント等を拡大。サニテーション、不動産売買・仲介、介護、フランチャイズ、ホテルなどへ多角化している東証スタンダード上場企業です。
調査結果
昨年12/1に設置された調査委員会では、元従業員が着服していた金額を9億1,474万円と結論付けました。しかしながら、着服行為の手口については、当該従業員本人が行方不明であり、本人へのヒアリングが実施できていないことから判然としないとしています。まだ行方不明なんですね。
そのため着服の手口についてもほとんど分かっていない様子。また、警察の捜査に配慮してか、報告書のこの辺りに関する記述は黒塗り部分が多いです。
着服した資金の使途についても証跡が手に入らなかったようですが、他の従業員へのヒアリング内容等によると、競馬・競艇といったギャンブルや、海外旅行、女性との飲食代といった遊興費に費消されたことが窺われる、としています。なお、この着服事案の類似事象の存在は識別されなかった、という結果になっています。