三菱製紙 八戸工場でボイラー爆発事故

三菱製紙株式会社は8/30、「ボイラー事故に関するお知らせ」を公表しました。同社八戸工場(青森県八戸市)において8/22、ボイラー事故(水蒸気爆発)が発生したとのこと。ずいぶんシンプルな開示かつ、発生から1週間経ってからの開示です。

三菱製紙株式会社

三菱製紙は印刷用紙、情報用紙を提供する製紙会社。インクジェット用紙、特殊機能紙、写真印画紙、写真感光材料、電子材料、CTP印刷版や印刷製版機材なども手掛けています。王子ホールディングスの持分法適用関連会社で東証プライム上場企業です。

事故の概要

発生は8/22の16時すぎ。八戸工場の3号回収ボイラーで起きています。人的被害や工場外部への影響はないとしています。それでも設備はもちろん損傷しており、復旧までには2か月程度を要するとのこと。

やはり他にも

この会社、SNS等でもその安全管理に対するガバナンスの甘さが結構指摘されていて、起こるべくして起きた事故だとも。調べてみると、2018年には紙を製造する抄紙機のローラーと吸水棒の間に胸部を挟まれて作業員が死亡するという事故が発生しています。

そして、2019年には、兵庫県の三菱製紙高砂工場で、約2.5トンの2本のロール紙に作業員が挟まれ死亡したという事故も起きています。さらに昨年、八戸工場ではベルトコンベアーで火災が発生したりもしています。

自社に不利となるような話題の開示に消極的な企業。この会社もまたそういう感じに見えます。やはり、火災や事故が頻発するのは経営者の問題なんです。