株式会社ヤマウラ 従業員の不正行為 調査結果を公表

株式会社ヤマウラは9/1、「第三者委員会の調査報告書(最終)の受領に関するお知らせ」を公表しました。従業員が単独で社外に資金を不正に支出させていたというこの事案。当初は3億円とも10億円とも言われていましたが、最終的にはなんと、26億3,885万円だったようです。

報告書によると

東京の子会社の「ヤマウラ企画開発」の経理も担当していた「ヤマウラ」の社員が、2013年3月から2023年4月にかけ234回に渡り、総額26億3,885万円を不正に引き出していました。報告書では、「あくまで個人による特異な犯行」としており、組織としての関与はなかったようです。

一方報告書は、その犯行を許してしまった会社側の対応、特にその行為者を盲目的に信頼し多大な権限を与え、上司を含む複数従業員によるチェック体制がまったく採られていなかったことなどに起因していることを看過してはならないと指摘しています。

不正に送金等していた先は当該社員の長男とその長男が経営する会社。「長男に懇請されるがまま不正支出を行った」とされてるんですが、この長男なる人物、いったいどんな事業をしていたんでしょうね。当然このあと長男も共犯関係で捜査を受けることになるでしょう。

ちなみに、第三者委員会は2013年3月以前にも不正な支出があった可能性はあるものの、会計帳簿の保存義務が10年のため調査出来なかったとしています。怖いですねぇ。いやぁ、まさに未曾有な不祥事でした。