大紀アルミニウム工業所 工場火災(その2)

大紀アルミニウム工業所は1/5、「亀山工場における火災発生について(第2報)」を公表しました。といっても、適時開示は行われず、相変わらず同社ホームページでのお知らせでしかないんですが。おまけにこのPDFファイル、平成17年(2005年)に利用したファイルの使い回しだったりします。

第2報の概要

人的被害については、負傷者6名(従業員2名、業者4名)としており、そのうち3名が今現在も入院中だとしています。物的被害については、溶解工場建屋および設備の一部を損傷とだけ。事故原因については、「第一溶解工場での設備入れ替え工事中、作業の過程でガス切断機の炎がアルミ粉じんに引火したことによるもの」と説明されています。

製品の出荷は年末年始休業明け1/5より、工場の操業についても関係省庁より稼働の許可を得て、1/5より再開しているということです。第2報で報告されているのはこんなところ。

1回目の火災は

しかしなぜ、しっかりとした開示を行わないんでしょうね。2019年7月の火災事故はちゃんと適時開示していたのに。そして、上記火災の前日の12/28にも、別の建物でアルミの粉じんにバーナーの火が引火し、約1,700平方メートルを焼く火災が発生していたといいうことについては、未だにひた隠しです。

出来る限り事故の情報が拡散せず、なんとか見過ごしていただきたい。早く忘れてほしい。経営はそんなふうに考えてるんでしょうかね。そんなんじゃ、社内において再発防止を徹底するなんてできませんよ。

キッシー 「時の総理大臣が判断する専権事項」

一昨日、岸田文雄首相の年頭記者会見をみました。優先課題として「異次元の少子化対策」や、「インフレ率を超える賃上げの実現を企業に要請」などと語っておられました。おっしゃってることはその通りなんだけど、実効性のある具体的な政策にできるのかどうか。

賃上げ 少子化対策

インフレ率を超える賃上げについては、企業へ要請するんだそうな。首相就任当初からなんだけど、企業がため込んだ内部留保を何とかしたくてしょうがない様子ですね。これって政策と呼べるものなんでしょうか。人の褌(ふんどし)で相撲を取る、みたいなこの考え方、気に入らないですね。

異次元の少子化対策ってやつも、児童手当を中心に経済的支援を強化するなんて言ってましたが、これまたコロナ給付金みたいにバラまいておしまい、になってしまいそう。いつもながらに期待が持てない会見内容でした。

時の総理大臣が判断する専権事項

一番グッと来たのが、衆院解散・総選挙について質問を受けたときの回答。「衆院解散・総選挙は時の総理大臣が判断する専権事項であると認識している」と答えたんですよね。「時の」ってところで思わず笑ってしまいました。なんで「時の」ってわざわざ言ったんでしょう。

まぁ。おそらく回答内容はあらかじめ黒子が作成してるんでしょうが、解散を判断するときの首相がキッシーじゃない可能性を考えて「時の」って言葉を入れたんじゃないかと。キッシーもそのまま読むんじゃなく、「総理大臣である私が」って言えばよかったんですが。。。笑ってしまいました。

百貨店大手 回復基調のようで

東京の正月三が日は良い天気で、それほど寒くもなく穏やかな日々が続きましたね。皆さんしっかりお休みを満喫されたでしょうか。コロナ対応も緩和されつつあり、ターミナル駅では以前の人出が戻ってきてるようです。感染者数もピークアウトし始めてるんでしょうかね。

百貨店も好調みたいだし

百貨店大手5社が発表した2022年12月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月の実績を上回ったそうです。政府が22年10月に水際対策を緩和したことで、12月の免税売上高も大幅に伸びたとのこと。

さらに年が明けて、百貨店の初売りも3年ぶりに行動制限なしで開催され、行列が戻ってきていると報じられてました。各社初売りの売上が前年比40%増とか、50%増と、景気の良い数字が聞こえてきています。

水際対策の緩和で訪日客が戻り始めてきたわけですが、一番のお得意である中国がコロナの感染拡大に苦しんでます。そのため日本やアメリカは、中国からの渡航者を対象にした新型コロナの水際対策を強化しようとしており、インバウンド、まだまだアクセル全開には至っていません。

とまぁ、頭の痛い問題は残るものの、三が日の百貨店の初売り好調の流れを引き継いで、なんとか少しでも明るい一年になってほしいものです。なんて思ってるところに、東証では大発会から400円安だと。一筋縄ではいきませんな。

今年もどうぞよろしくお願いします。

大紀アルミニウム工業所 二日連続で工場火災

12/29、大紀アルミニウム工業所の亀山工場で火災事故が発生しました。初報段階では、男性作業員6人が救急搬送されたとのこと。全員やけどを負っており、うち2人が重傷と伝えられました。三重県亀山市の工場、シャープの液晶の亀山モデルで有名な街ですね。

火災の概要

12/29といいますから、工場は年末年始で休業しており、保守点検の作業中に溶解工場から出火したということです。この亀山工場内では、前日の12/28にも、別の建物でアルミの粉じんにバーナーの火が引火し、約1,700平方メートルを焼く火災が発生していたんだそうです。

前日に発生した火災で、本来なら「気を引き締めて」と、全社的に通常以上に警戒して作業に当たるところかと思いますが、翌日にいきなり火災事故。それも6人が救急搬送されるような重大な事故です。これって経営陣の責任、重そうですね。

しかし開示はなし

二日続けての火災事故であり、人的被害もあったにもかかわらず、同社では適時開示を行っていません。同社ホームページでサラリと報告しているだけ。「人的被害 負傷者6名(うち重症1名)、病院に搬送」とだけ記されています。かなり重大な事故であるだけに、この同社の対応は理解に苦しみます。

ある報道では、同社管理部の担当者が「28日のぼやを受けて注意喚起していた中、あってはいけないこと。重く受け止めている」と話したと伝えていました。が、しかし、開示の姿勢を見る限り、経営陣が重く受け止めているとは思えません。

ちなみに、同社では2019年7月にも、結城工場(茨城県結城市)で材料乾燥の前処理設備で火災事故が発生しています。