日本マクドナルド 元支店長が店の売上を着服

マクドナルドの元支店長(36歳)が、売上金約900万円を着服したとして、兵庫県警に逮捕されたそうです。元支店長は容疑を認めているといいます。マクドナルド本社の担当者が同店から売上金が納金されていないことに気づき、内部調査で同容疑者の関与が浮上。その後、刑事告訴していたということです。

日本マクドナルド

今さら説明は不要かもしれませんが、マクドナルドは上場している持株会社日本マクドナルドホールディングスの子会社です。世界的ハンバーガーチェーン「マクドナルド」を日本で展開しており、チェーン全店売上高で外食業界トップの企業です。株式の時価総額でもやはりトップです。

不正の概要

逮捕容疑は2020年1月から2月にかけて、JR芦屋店内で保管していた売上金を、23回にわたり計約900万円を着服した疑いだそうです。マクドナルド側の内部調査では、元支店長が店長だった19年9月~20年2月、売上金のうち計約5,500万円が納金されていないといいます。

この2020年2月の時点で兵庫県警に告訴していたみたいですが、、、なんとも雑な不正ですねぇ。バレないとでも思ってたんだろうか。この事件に関しては、持株会社もマクドナルドも自ら開示する気はなさそうです。20年2月の時点でも開示は見つかりません。いかがなもんでしょう。

過去にも

ちょっと調べていたら、この会社、2019年にも従業員の不正行為が。こちらは支店ではなく本社のマネジャーですが、約7億円(逮捕時の推定額)を着服していたという事件もあったんですね。きちっと自社の不正やそれを許したガバナンスの状況を公表して、世の中の目線にこたえられるレベルで改善していく姿勢が必要なのでは?

五輪テスト大会談合 強制捜査 博報堂などにも拡大

東京五輪・パラリンピックのテスト大会事業を巡る入札談合事件。さらに拡大中です。東京地検特捜部と公正取引委員会による捜査、当初名前があがっていた電通、セレスポに加え、広告大手の博報堂、東急エージェンシー、イベント制作会社のセイムトゥー、テレビ番組制作会社のフジクリエイティブコーポレーションの4社にも。

やはり出てきた

ある程度予想はされていたと思いますが、博報堂などズルズルと出てきましたね。ADKホールディングスは独禁法の課徴金減免制度(リーニエンシー)に基づき、違反を自主申告したため、今回の捜査の対象にはなっていません。組織委員会元理事らの汚職事件で元社長らが起訴されたADK。同社の自主申告が他社捜査開始の起点になっています。

ADKが違反を自主申告し、「入札で受注調整があった」などとゲロってるようですから、他社が不正がなかったと証明するのはかなり難しそうです。

フジクリエイティブコーポレーション

今回捜査された企業の中で気になるのが、フジクリエイティブコーポレーションという会社。そう、フジテレビの持株会社であるフジ・メディア・ホールディングスの子会社です。フジテレビとは兄弟会社みたいな構図ですかね(実質的には子会社みたいなものだと思われます)。

組織委員会元理事らの汚職事件の時は報道機関がこぞって取り上げ、毎日のように批判的な報道を繰り広げていましたが、今回のテスト談合に関しては、テレビであまり取り上げられていないような気がします。テレビ業界からも課徴金食らいそうな企業が出てきた途端に・・・。自らの業界と広告主には甘い。まぁ、いつものことですかね。