ご報告

熱いですねぇ。これって年齢のせいなんでしょうか、毎年夏が熱くなっていってるような気がします。

ご報告です。
実家に残していたおふくろが、どうやら認知症が進行し始めてきたようなんです。もう90歳近い年齢なのでしょうがないんですけどね。実家を離れて東京暮らし、これまで40年近く好きにさせてもらってきたんですが、どうやらそのツケが来たようです。

ということで、今日から山口県の実家に帰ります。で、その実家というのが、「ポツンと一軒家」って程ではないんですが、かなりの田舎で、ネット環境すらないんです。いまどきそんな場所が?って思われるかもしれませんが、ばあさん一人で住んでましたからネット環境なんて当然不要だったわけです。

実家に戻ったらネット環境を整えるつもりですが、少々時間がかかりそうな感じ。そのため当面の間ブログの更新ができなくなります。本日はそのご報告です。これまでお読みいただきありがとうございました。何とか一か月以内に更新再開したいと思ってます。その時はまたぜひお越しくださいませ。

粟島汽船 従業員による不正行為 不正受給

粟島汽船(あわしまきせん)で従業員による不正行為が発生しています。上場企業ではありませんが、ちょっと珍しい不正行為なので、取り上げてみました。部長職と課長職にあった元職員2人が、2021年3月から22年5月にかけ、計1540万円を不正受給していたということです。

粟島汽船

粟島汽船は、粟島(新潟県粟島浦村)と本土(新潟県村上市の岩船港)を結ぶ唯一の公共交通機関だそうです。佐渡島からもう少し北東の方にあるかなり小さな島ですね。第三セクターの海運会社で、普通便で1時間30分程度、高速船では1時間の航路です。

不正の概要

部長職と課長職にあった元職員2人が、各種手当等の名目で計1540万円を不正受給していたほか、部長だった元職員は事務担当に指示し、職員24人にも、労働協約や就業規則に根拠のない約750万円を不正に受給させていたといいます。被害総額は2,290万円ということですね。

不正受給分の回収を進めており、同社が第一報を公表した7/15時点で、2人からの未回収分は540万円とのこと。この2名については既に懲戒解雇処分としており、刑事告訴についても検討中だそうです。また、その他の職員に支給された分については、今後返還させる予定だとしています。

会社はコロナの影響もあって大赤字。部長は「休みも取れない状態の中でこれくらいのお金を貰っても当然なのではないか」と言ってるそうです。他の職員にまで不正支給させてるあたり、救世主にでもなったような感覚なのかもしれませんね。しかし、気持ちは分からんでもないけど、盗みだからね。不正はいかんよ。

回転寿司業界がおかしい?

元気寿司にスシロー、このところ回転寿司チェーンでの不祥事が続いています。わりと間仕切りのある配席だったり、持ち帰り(テイクアウト)対応など、コロナに対する対応力で危機を乗り切ってきた感じの業界です。が、なぜかいろいろ不祥事が表面化しています。

なんなんだろうね

やっぱり日本人はお寿司が好きなんですね。だから回転寿司の人気は凄い。しかし、素材の価格上昇など逆風はこの業界にも吹き荒れています。おまけに、気候変動の影響もあって、日本近海で取れていた魚の漁獲量も激減。この業界も相当ヤバいことになっているはずです。

にもかかわらず、テレビCMではメチャ景気の良いCM、っていうか魅力的なキャンペーンをバンバン出してきます。このCMの勢い見てて、疑問を感じてたんですね。そしたらやはり強気の営業戦略のしっぺ返しがあちこちに来てる感じ。

そりゃやっぱ無理あるでしょう。こんなご時世に安さとボリュームアピールして集客ってのは。と思うんだけど、それでもテレビCMでは「これでもか」って感じでメチャ勢いのある宣伝が・・・。

これって、実はもうにっちもさっちもいかなくなってきてるって可能性もあるかもしれません。こんなふうに背に腹替えられない勝負をし始めると、気になるのはやはり商品の品質。なにせ生モノを扱う商売だけにとても怖いものがあります。

このところの不祥事を見ていても、経営の強気の戦略に現場のオペレーションが付いて行っていない感じがあり、いずれまた大きな事案が発生しそうな気がしてしょうがないんですね。消費者としては口に運ぶ商品を注意深くチェックするしかないんですが。そういえば、今年はアニサキスがやたら活躍してるみたいです。こちらも気を付けましょう。

カメは老化しないのか

日本経済新聞は7/17、「『老化』知らぬカメの一群 生物の宿命ではない可能性」という記事を掲載しました。当ブログではあまり取り上げたことのないサイエンスの世界の話題。生きとし生けるもの、必ず老いていくもの。と習って、それを疑ったことなどありませんでしたが・・・。

老化 の定義によるのだろうけど

日経によると、「老化は自然の摂理で、生物の宿命ともいえる。ところが、その運命から逃れ、老化とはほとんど縁の無いカメの一群が見つかった。生物の新たな側面に光を当てる発見に、生き物好きの間ではカメの話題で持ちきり」なんだそう。世界から1200以上の動物園や水族館が関わる非営利組織「スピーシーズ360」という機関がそう唱えているらしいです。

カメでも加齢で死亡リスクは上がるようですが、極めて遅くて傾向がつかみにくいとのこと。「特定の年齢間隔でみると死ぬ割合は同じ」。事実上、老化はないということです。一般の生物は大人になると成長をやめます。繁殖にエネルギーを注ぐため。それと引き換えに体内で傷んだ細胞の修復作業がおろそかになり、老化が進むのですが、カメは成熟しても成長が止まらないと。

で、結局

記事では老化が認められないとする説を肯定的に捉えているものの、「老化しない」とも言い切っていません。読み進めていくと「生物の宿命ではない可能性」については少々希薄化していく感じ。

日本には「鶴は千年、亀は万年」などと言いますよね。動物の中で、寿命が長いとされる鶴と亀が代表として、めでたい物の象徴になっているわけです。もともと寿命がメチャ長い亀のことだから、現代人が持っているデータでは老化が測り切れなかった。ってだけの話のような気もします。

が、それでも老化と無縁な生物がいて、人類の不老不死を実現する手掛かりになるんだとすれば、、、という夢を持つのも悪くないですね。長生きが幸せかどうかはともかく。

またしてもスシロー 一部店舗で「生ビール半額」を誤掲示

景品表示法違反(おとり広告)で再発防止を求める措置命令を受けたスシロー。今度は7/14、「7月13日からの 何杯飲んでも「生ビールジョッキ」半額キャンペーンに関するお詫びと再発防止策等のお知らせ」を公表しました。続きますねぇ、不祥事。

おさらい

先月には、実際には購入できない商品を購入できるかのように表示した「おとり広告」に当たると判断し、公正取引委員会がスシローを運営するあきんどスシローに対して措置命令を発出しました。これに対してはもちろん真摯に受け止め、再発防止に努めるとのコメント。

さらに、事件を受け、親会社の社長をはじめ取締役3名について、7月からの3カ月間、役員報酬の減額を決定したことも開示しています。その際に調査結果報告においてちょっと気になったのが、「キャンペーン商品の欠品に対するクレームがあったにもかかわらず事態を放置していた」という指摘です。

現場を知る

つまり、現場で起きていることや顧客からの意見やクレームといった、ビジネスで最も重要な情報が経営層に届いていなかったという点です。いろいろな不祥事を見てきましたが、その真因のほとんどがこれなんですね。経営と現場の乖離です。

そして、やはり、今回のような事件が発生したわけです。これも発生原因は同じ部分だと思います。キャンペーンの告知を(現場が)行うタイミングや、告知の中で顧客に誤認を与えないための配慮といった、現場感覚の欠如が真因だと思われます。

こういうふうに進めていくと現場で何が起きそうか。顧客はどう感じるだろうか。こんなことすら事前に検討できない経営層。この会社かなりマズいことになってるような気がします。