イー・ガーディアンの子会社だったセキュリティー会社グレスアベイルの元社長、沢井容疑者が詐欺容疑で逮捕されました。資金繰りに窮していた自社の運転資金を捻出するため、売掛債権を現金化する「ファクタリング」と呼ばれる仕組みを悪用していたとのこと。
イー・ガーディアン
イー・ガーディアンは2020年に約3億7000万円を投じてグレスアベイル社を100%子会社化。2021年8月に会社を再編する手続きを進めていたところ、不正が発覚しました。その時点で沢井容疑者は解任されています。
イー・ガーディアンは調査委員会を設置し、沢井容疑者が不適切な資金支出や不正に売掛債権を現金化する取引を繰り返したことなどにより、不正支出が計8000万円超に上ったとする報告書も公表しました。
ただ、調査委員会は同容疑者に関して一切聴取等ができていない様子でしたね。既に警視庁捜査2課が動いていたということでしょう。
逮捕容疑
イー・ガーディアンは今回の逮捕に対して開示等は一切していません。報道によると、同容疑者は昨年5月~7月、実在する企業2社に対してネットワーク監視業務やシステム構築費などの名目で1億数千万円の売掛債権が存在するかのように装い、都内の金融関連会社に売却。約1億円を詐取した疑いが持たれています。
だまし取った資金は、グレスアベイル社の運転資金や自身の借金返済などに充てていたといいます。警視庁は同容疑者が複数の会社と同種の取引を繰り返していた疑いもあるとみているようで、まだまだ余罪が出てくるのかもしれません。