四半期報告書が提出できず、取引所から監理銘柄にも指定されていた北弘電社。その後提出を完了し、監理銘柄指定も解除されました。当ブログで以前取り上げたのは第1四半期報告書をめぐっての騒動でしたが、2月に第3四半期の決算を公表してました。
第3四半期決算
2/14に第3四半期決算短信が出ています。昨年10月に公表していた通期の予想では、経常利益18億円の赤字を見込んでいたんですが、この2月時点では経常利益27億円の赤字予想と、やはり大きく悪化しています。純利益では28億円超の赤字予想。
さらに、前期末に31億円あった同社純資産が、第3四半期末時点で47百万円となっています。純資産のほぼほぼすべてを吹き飛ばしてしまったわけです。昨年10月時点でさらに酷いことになるのではと予想はしていましたが、やはりそういうことに。
想定外のトラブルや災害などの影響で工期が伸びてしまうと、このての事業はあっという間に赤字が拡大してしまいます。通期の決算発表は5月だと思いますが、さらなる悪化があってもおかしくありません。
株価 1,900円台
kuniはサクッと株価をチェックする場合「株探」さんを使うことが多いんですが、札幌市場に上場しているこの北弘電社の株価はカバーされていません。「札証の株価は提供しておりません」だそうです。なので株価はチェックしていなかったんですが、今でも1,900円台もしてます。
まぁ、3,000円台から落ちてきた株ですから、半値くらいにはなってるんですけどね。今期大幅な赤字を計上しそうで、期末に債務超過になる恐れも十分あって、それで1,900円台は驚きですね。まぁ地元の名門などの安定株主ががっちり保有していて、売りものなんか出てこないんだろうけど。しかし、不思議です。