三菱電機は12/20、「当社の一部のパッケージ型非常用発電設備の動作不良予防措置に関する件」を公表しました。またですかぁ。過去に製造した非常用発電機について、停電時に発電できなくなる恐れがあるとのこと。それ出来ないって、何のための設備なん?
不良品の概要
不良品の可能性があるのは非常用ディーゼル発電機の「PGシリーズ」(20年に生産終了)のうち、01年10月~10年9月に製造された985台と、14年9月~16年10月の309台だそうです。老人福祉施設や病院、商業施設等へ納品されているらしいです。
コネクター(スリップリング)の固定が不十分だったり、コンデンサーのプラスとマイナスを誤って取り付けたりしていたといいます。「コンデンサーのプラスとマイナスを誤って取り付けていた」って、ちょっともう呆れてしまいますね。
7/2に同社が設置した調査委員会の調査対象にするようですが、これだけたくさん不正や不良が出てきて、いったいいつまでかかるやら。委員会の委員の皆さんに同情してしまいます。
初期対応のまずさ
コネクター(スリップリング)の方は、2004年9月に不具合を認識し、これまでに41台で不具合を確認。コンデンサーのプラスとマイナスを誤って取り付けた件についても、2016年8月に不具合を認識し、これまでに同事象を13台確認しているとのこと。
それぞれ最初の不具合を発見して以降、報告があったもののみの修理にとどめていたようで、他社に導入した同型機への調査等(いわゆる横展開)を怠っていたということですね。なんともお粗末。非常用発電設備が非常時(停電時)に発電できないという、シャレにならない話でした。