株式会社ヤギ(7460) 決算発表を延期

同社福井支店における原料販売ビジネスの一部に、不適切な取引が2014年頃から行われていた疑義が判明し、外部専門家を含む社内調査委員会を設置していた株式会社ヤギ。約1か月経過後の5/10、「2021年3月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。

不適切な取引の概要

第一報ではまったくもって不適切な取引の内容が分かりませんでしたが、今回の開示では少しだけ同取引の概要に触れています。以下、開示文書からの引用です。

「当社が加工に関わらない仕入販売取引において、原糸であるにもかかわらず加工糸に偽装された商品の取引(加工糸偽装取引)」及び「仕入品に対し当社が加工を委託するが、加工実態がないにもかかわらず加工完了として偽装されたため、加工糸として販売した取引(架空加工取引)」があったということらしいです。

ん~。業界の基礎知識がないのでよく分かりません。付加価値を乗せた加工糸として販売した先はなぜ(原紙よりも)高い価格で買い取るんでしょうね。販売マージンだとか取りき奨励金みたいなおまけを付けるんでしょうかね。

「架空加工取引」と表現されているので、架空取引という商流に、一応原糸というブツが流通する取引なんでしょうか。すみません、kuniには全く分かりません。やはり調査結果を待つしかなさそうです。

決算発表延期

同社では引き続き本件調査を実施し、全容の解明、連結財務諸表(ならびに同社財務諸表)への影響の検討、原因分析を進めていくとしています。延期後の決算発表日についてはまだ公表していません。

ちなみに、ヤギが決算発表の延期を公表したこの日、他にも片倉コープアグリ、日本アビオニクス、ダントーホールディングスの3社が決算発表の延期を公表しています。いずれも新型コロナの影響によるものです。

脱炭素 46%削減 46%ってなに?

気候変動リーダーズサミットで世界主要国が気候変動対策を表明。日本は「2030年に温室効果ガスを2013年比で46%削減」を表明しました。ここ最近のメディアも、この46%削減を前提とした報道となっています。この中途半端な46%って何なんだろうって、感じますよね。

各国の思惑

政治の世界のことですからねぇ、世界各国に様々な思惑があります。当然自国に有利な展開にもっていきたいわけです。達成(目標)年次を2030年とするのであれば、基準年(発射台)はできるだけ高い年にした方が、削減率は高く見せることができます。

日本の場合は「2013年比」としています。2011年の震災で福島第一原発事故が発生。他の原発も停止し、その穴を埋めたのが石炭火力でした。そのため温室効果ガスの排出量が最も増加したのが2013年辺り。ということで2013年を基準年にしている、ということらしいです。

米国の基準年は2005年、英国に至っては1990年です。どれも自国の削減率が最も大きく示すことのできる基準年を採用しているということなんですね。なので、米国の50%削減、英国の78%削減といっても、単純に比較できないわけです。

46%の根拠

日本の46%の話に戻りましょう。安倍晋三元首相は、2015年6月のG7において、2013年比で26%削減する目標案を表明しています。この従来案に少なくとも20%は上乗せしないと、、、ということでこの数字に落ち着いたようです。

ちなみに、従来の基準年は2005年だったようで、原発事故の影響でデータが悪化した2013年に基準年を変更(発射台をより高く)することで、2015年の26%削減に現実味を持たせたというわけです。産業界との折り合いをつけるためとはいえ、、、なんだかなぁ、って話です。

4月末日 失業しました

私事ではありますが、3年間お世話になったシステム開発会社を退職しました。1986年から始めたサラリーマン生活、35年間は長かったような、短かったような。さぁてこの後どうしようか、というところですが、まだ何も考えていません。

役員60歳定年

多くの企業で定年年齢の引き上げや、廃止が進んでいますが、kuniは60歳で退職。勤めていた会社の定年はまだ60歳なんですね。もちろん、定年後の再雇用という制度はあるんですが、雇用契約ではない役員には適用されません。

で、かつ、役員の定年が60歳に定められているもんですから、下手に役員なんかやると、これが良いんだかどうだかって感じです。再雇用で65歳まで働けば、それなりの年収は確保できますもんね(現役時代と比べると半減とかするでしょうけど)。

何か新しいこと

最後の2年間、新型コロナの影響で在宅勤務やらなんやら。毎日電車に揺られて会社に通勤することの無駄も痛感しましたし、残りの人生、新しい働き方出来ないものかと考え中です。

元は証券マンですので、株式市場(投資)にも向き合っていくと思いますが、それ以外でどんな仕事ができるんでしょう。時間はたっぷりあるので、ゆっくり考えたいと思います。

しかし、退職すると健康保険の切り替えやら、家族の年金の切り替えなど、面倒な手続きあるんですね。ということで、これから第1号被保険者への切り替え手続きのため、役所に行ってきます。本日はつまらない更新で、、、失礼しました。

日産証券 不正アクセスでシステム障害(その2)

岡藤日産証券ホールディングスは5/6、「不正アクセスによるオンライントレードシステムの障害発生に関するお知らせ(第3報)」を公表しました。連結子会社である日産証券株式会社において、第三者からの不正アクセスの影響で、オンライントレードシステムに障害が発生しています。

その後の状況

4/25、株価指数先物取引・オプション取引、くりっく365、くりっく株365のシステムが障害を起こし、現在のところもまだ復旧していないようです。決済注文と入出金に関しては電話で、顧客からの注文、指示を受けているとのこと。

BCPの基本どおりですね。流動性の提供とでも言うんでしょうか、顧客の換金や建ち注文の決済(手仕舞の取引)に関しては、確実に対応する必要があります。そのため、あえて新規建ての注文についてはご遠慮いただくことになります。決済注文だけはすべて執行できるよう、執行機能のキャパシティを確保しておくことが重要だからですね。

どうしても新規に建てたい顧客に対しては他社へ誘導することもあります。おそらく同社もそうしてるでしょう。辛いんですよね、これって。みすみす自社への注文をライバル会社に誘導するわけですから。システム障害がきっかけで他社に顧客を取られてしまうこと、結構多いんです。

復旧の見込みなど

第三者の外部専門機関による調査に、1週間から2週間程度を要する見込みとしていましたが、最終的な調査結果が出るまでには、さらなる期間を要する見込みになったとしています。システム復旧、サービス再開時期については見通しが立たない状況になっているようです。

「調査結果受領後、再発防止策の策定や関係諸機関との確認等のしかるべき対応を行ったうえで、サービス再開時期を慎重に判断する」。としていますので、1か月以上かかるかもしれませんね。

みらいワークス(6563) 不正アクセスによる情報流出(その2)

みらいワークスは5/6、「不正アクセスによる情報流出に関する調査結果およびサービス再開のお知らせ」を公表しました。4月の第一報時点で、当ブログでも取り上げました。その後、外部の情報セキュリティ専門機関による原因調査および再発防止策の検討を行っていました。

調査結果

みらいワークスは、顧客企業と業務委託もしくは人材派遣の契約を締結し、その業務を、登録しているプロフェッショナル人材へ再委託、あるいは有期雇用して顧客企業へ人材派遣を行っています。かなりハイスペック層の個人に特化したプロフェッショナル人材サービスです。

調査の結果、流出の可能性が疑われる情報は個人会員の2,456名分。履歴書、職務経歴書などについては、1,053名分。個人会員が登録プロフィールとして設定した画像が1,965名分という結果。第一報時点から被害の拡大はありませんでしたね。

発生原因

不正アクセスの発生原因は、「流出の疑いのある情報が格納されていた領域のセキュリティ設定および権限設定に不備があったため、悪意ある第三者が不正アクセスできる状況」となっていたとしています。

キャッシュレス決済のペイペイや楽天をはじめとした、多くの企業や自治体が公開範囲の設定をミスしていたという、セールスフォース・ドットコム。ここを使ってたんでしょうか。設定のどこに問題があるかを把握するだけでも、600ページ以上の説明書を読む必要があるんだとか。

今回の不正アクセスの事象を受け、該当するWebサイトの運営を停止していましたが、適切な対応を取ったうえで、5月6日16:00にサービスを再開したようです。第一報からサービス再開まで、同社の顧客対応や開示の姿勢は非常に良い感じだったと思います。💮💮💮