ハイアス・アンド・カンパニー 監理銘柄(審査中) 指定解除

11/26、東京証券取引所はハイアス・アンド・カンパニーに対して、監理銘柄(審査中)の指定を解除しました。併せて、特設注意市場銘柄の指定、上場市場の変更(東証一部からマザーズへの変更)及び上場契約違約金の徴求を行うことを公表しました。

甘くない?

監理銘柄(確認中)が外れ、監理銘柄(審査中)も外れました。特に後者は上場廃止を決定する可能性も少なからずありましたので、まさに難を逃れたという感じ。まぁ、ここまでの経緯を総合的に判断して、、、という結論らしいんですが。アマアマですね。

上場申請、上場市場の変更申請において、虚偽の財務諸表を記載していたことなどを問題視している割に、不適切会計による過年度決算の訂正規模が通期で最大でも17百万円の減額にとどまり、新規上場及び市場変更に係る数値基準の未達もなかったためとしています。

公表を受けてストップ高

東証のこれらの措置を受け、11/27の同社株価はストップ高。特設注意市場銘柄に指定されたので、これから1年間で内部管理体制を改善し、内部管理体制確認書を提出して指定を解除される、、、という流れを、マーケットは既に先取りしたようです。

東証は「今年12月中に代表取締役をはじめ不適切会計に関与した取締役、監査役の全員が辞任する見込み」ということも改善に期待する理由としていました。しかし、不正を行った当時の代表取締役社長、二人の常務が保有する同社株は25%以上を占めています。

実質的な院政が継続、、、なんてことのないよう、この状況は解消する必要があるでしょうね。たしか、再発防止策の中では、このことは触れられてなかったと思います。