ハイアス・アンド・カンパニー 運命の日

四半期報告書を提出期限までに提出できず、監理銘柄(確認中)に指定されたハイアス・アンド・カンパニー。本日中に提出できなければ、東証は同社株式の上場廃止を決定します。まさに運命の日ですね。ふざけた経営陣はともかく、株主や従業員には酷な話です。

同社直近の動き

10/16 臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせが公表されました。何をしようとしているのでしょう。基準日を2020年10月30日(金)と誤記載した通知でした。正しくはこの日は土曜日です。

10/19 自主再生委員会に関するお知らせが公表されました。10/7に設置し、再発防止策及びその実施体制の検討を進めてきた同委員会が、その検討結果を第三者委員会及び同社取締役会に提言したということです。

ちなみにこのお知らせの中では次のようなことが宣言されています。「当社としましては、今後、第三者委員会により10月26日に提出される予定である最終報告書を踏まえて、その受領後に、自主再生委員会より提言された内容と合わせて再発防止策の策定を行い、改善活動の取り組みを行ってまいります。」

株価はというと

先週一週間のハイアスの株価は、週初月曜日の終値が173円。週末終値が174円です。その間の高値177円、安値163円で、一応下髭を伸ばした格好で持ち合い。運命の日めがけて売り方買い方がっぷり四つといったところでしょうか。

出来高も減少気味ですし、この銘柄に関与している投資家も結果を読みかねている感じですかね。とまぁ、株価動向まで書いてしまいましたが、健全なる投資家の皆さんは決して近寄らないように。さてさて、本日中に四半期報告書、提出できますでしょうか。

落としちゃイヤ~ホン!!

このタイトルはJR東日本が作ったポスターです。サブタイトルには「ワイヤレスイヤホンの落とし物に注意」とあります。ワイヤレスイヤホンの駅での落し物が激増しているとのこと。落として紛失というリスクが払しょくできず、kuniは相変わらずワイヤードイヤホン派ですが。

JR東日本

このポスター、4月から始めたキャンペーンに合わせて作られたそうですが、7~9月の線路へのワイヤレスイヤホンの落下が950件起きたそうです。線路への落とし物全体の約4分の1を占めていて、収まる気配がないとのこと。ほらね、やっぱりそうでしょう。絶対落とすって。

で、JR東日本も困っています。自分で拾うために線路に降りられたら危険だし、代わりに駅員が探すにしても、小さすぎて専用のマジックハンドでは掴みにくいと。おまけに、線路の下のバラスト(砕石)の間に入って発見も出来なかったり、、、だそうです。

そしてさらに、同一製品のワイヤレスイヤホンの落とし物が多く、落とした本人を特定するのが難しいという一面もあるそうです。確かにそうですね。

やっぱりワイヤレスイヤホンは危険

kuniがワイヤレスにしない一番の理由が落として紛失というリスクが高すぎるから。別に駅に限らずです。歩きながら落としてしまうと、自分の足で踏みつぶしてしまう確率も結構高いんじゃないかと(ちなみにkuniはワイヤードイヤホンさえも、落として踏み潰した経験あり)。

で、何といってもめちゃくちゃ危険なのが、酔っぱらってるときですね。おそらく飲みに行くたびに落としたり、紛失したり、だと思います。知人には素面の時だけワイヤレス、という人もいます。コロナのせいで耳回りが混雑してきましたし、マスク外そうとしてとか、マスク付けようとして、引っ掛けて落としちゃうリスクも格段に上がってると思います。

理研ビタミン 学ぶべき教訓 チャイナリスク

理研ビタミンの上場廃止に関する記事にたくさんのアクセスをいただいています。中国の連結子会社、青島福生食品というパンドラの箱が開き、決算が締められず。監理銘柄に指定され、来週には上場廃止の危機が迫ります。中国のリスク、今一度しっかり認識する必要がありそうです。

いったい何社出てきた

グループ内の中国企業が原因となり、危機に瀕している企業は理研ビタミンだけではありません。親会社の中国企業グループに対する売掛金が焦げ付いて倒産したレナウン。中国子会社において、154億円もの債権に取立不能・遅延リスクが発生した国際紙パルプ商事。

他にも、LIXILグループや大和ハウス工業、ユー・エム・シー・エレクトロニクス、MTG、、、。いくらでも出てきますね。不正の内容は横領や会計不正、粉飾決算、キックバック、架空支払、贈収賄等いろいろですが、日本の本社から子会社のガバナンスをコントロールできていません。

お国柄

子会社の管理の難しさがあるのは間違いないところですが、加えてお国柄というのもありそうです。もう30年位前のこと、アルゼンチンがデフォルトして、アルゼンチン国債が紙切れ同然になる事件がありました。そのころに聞かされた話、「南米では借りたお金は返さないのが常識」。

まぁ、ちょっとデフォルメが効いちゃってるかもしれませんが、日本人なら当然という感覚が海外では意外に通用しないもの。お隣の韓国や中国もです。特に中国には巨大な消費マーケットがあり、従来は安価な労働力もありました。そちらにばかり目がいき、中国のお国柄には目をつぶってきたわけです。

しかし、そのツケが一気にまわってき始めました。コロナがきっかけになっているのも確かですが、中国の生産拠点やサプライチェーン、日本企業はチャイナリスクを直視し、他国への移管や国内回帰などの対応を考える時期だと思います。

消費者庁 偽通販サイトの注意喚起

消費者庁は10/21、実在の通信販売サイトをかたった偽サイトなどに関する注意喚起を行いました。今年夏あたりから、家電製品、家具、生活雑貨などの通信販売サイトで商品を注文し代金を支払ったものの、商品が届かないなどの相談が、各地の消費生活センター等に数多く寄せられているそうです。

ダイソン LOWYA

消費者庁が確認した偽の通信販売サイトとしてダイソン、LOWYAが紹介されています。偽サイトでは公式サイトと同じ「dyson」や「LOWYA」という屋号が用いられていて、どちらのサイトも不自然な日本語表記はほとんどみられず、一見しただけでは偽サイトであると気付くことは困難だと指摘しています。

被害の状況

消費者が、各偽サイトで商品を注文して代金を支払ってから、数日経っても商品は届かず、問合せをしても連絡がとれない。結局、注文した商品が届かないという被害が、多数発生しているようです。

また、偽サイトにおいて商品の代金をクレジットカードで支払った場合、支払った代金の被害だけでなく、決済の際に入力したクレジットカード番号などで別の決済をされたり、個人情報が悪用されたりするおそれもありますよね(この被害はまだ報告されてない模様)。

見破る方法

偽サイトの特徴としては、異常に価格が安いことがあげられていました。ダイソンの掃除機は正規サイトで53,900円しているところ、偽サイトでは7,750円となっています。ん~、確かにこの価格を見た時点で警戒すべきですね。

最も大切なのは、通販サイトではまずURLを確かめること。消費者庁でも、「公式サイトと偽サイトとを見分けるには、URLを確認するのが確実です(ただし公式サイトのURLに似たURLも確認されており、注意が必要です。)。」としていました。皆さんもこのような偽通販サイトに引っかからないようご注意ください。

五洋インテックス 外部調査委員会を設置

五洋インテックスは10/20、外部調査委員会を設置すると公表しました。同社の従業員が同社の子会社である五洋亜細亜株式会社に対して、金銭を貸し付けていると主張。同社としてはそういう認識がないため、全容解明のため調査委員会を設置した、、、ということです。

五洋インテックス

技のデパートならぬ、不正・不祥事のデパートだった五洋インテックス。これまでの不正等については過去の記事をご覧いただければと思います。おそらく下の方に関連記事として出ていると思います。

旧経営陣を刷新し、カリスマ経営者・永守重信氏の直接指導を受けたといわれるDANTOTZ Consultingの代表取締役の川勝氏を代表取締役に迎えて、ここから立ち直るのかと思っていましたが・・・。

今度は従業員による子会社への金銭貸付???で、なんで外部調査委員会なん?って誰もが思ったんじゃないでしょうか。潰れそうな会社の従業員が今年3月に3500万円を貸し付けたと、金銭消費貸借契約書の写しを示して主張しているとのこと。

開示文書では、この従業員が主張した(垂れ込んだ)相手は、代表取締役のようです。従業員40名ほどの小さな会社ですから、まぁ、ありえることか、と思ってたんですが。おそらく、旧経営陣の下、従業員に金を出させて子会社へ融資。旧経営陣はそのことを隠蔽してきた。

そんなことなんでしょうかね。新しい代表取締役としては、旧経営陣の従業員を巻き込んだ不適切な貸付資金の流れや、責任の所在を、第三者の力を借りて明確にしたいと。さらにこの件以外にもこうしたことがあるかもしれません。旧経営陣を提訴するにしても第三者の見解は重要。ということなんでしょうね。

臨時株主総会招集

見落としていたんですが、12月上旬をめどに臨時株主総会を招集するようです。今のところ開催日時も目的事項も開示されていません。新しい経営陣を確認してみたんですが、なかなかしっかりした方々になってますね。この会社どう生まれ変わっていくのか楽しみです。